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69話 宿敵再び?!

 俺とフェードはマックス商会でエムスリーを改造した。

 そしてフェードが好きなトゲトゲで黒いデザインの馬車が完成した。

 これはこれで恥ずかしいが、金色で筋肉ムキムキのマックスの絵が描いてあるよりはましだ。

 一応お隣のドルミニ帝国ではまともなファッションらしいからな。

 これでコウチキカの町でやるべき事はもうない。

 俺たちはマックスと別れて新しい馬車で王都に行った。

 王都についてすぐ、いつもの高級宿に向かった。

 高級宿は三戒に壊された場所が修理中だったが営業はしていたので、また宿泊する事にした。

 翌日、俺はフェードとアリスを連れて王城へ向かった。

 いつも通り応接室に案内され、シンシア姫とローレインが来るのを待った。


「アニキ、早くローレインから情報もらってドルミニ帝国ぶっつぶそうぜ」

「それよりユウマ達の情報を聞く方が先だ」

「私はマックスが言ってた謎の魔法使いが気になるわね。姫とローレインさんなら知ってそうだから聞いてみましょ」

「んなもんギルドで聞けや。王族が町を騒がせてる怪しい魔法使いなんか知らねぇだろ」

「町を騒がせているなら知ってるだろ。ローレインは不審人物を見過ごさないと思うぞ」

「そうよね。あっ、来たみたいよ」


 応接室のドアが開き、シンシア姫とローレインが入室して……もう一人いる?!


「久しぶりじゃの」


 姫とローレインの後に続いて入室したトルディエが言った。


「トルディエエエエエエエエェ!」


 フェードがナイフを抜きトルディエに切りかかったが、ローレインが大剣で防いだ。


「何をするんだフェード殿?! 武器をしまってくれ」

「アリスゥ! ローレインの動きを封じろ!」

「任せて!」


 アリスが聖女の杖をトルディエに向けた。


「お待ちください! 私の話を聞いて頂けないですか?」


 シンシア姫が俺達とトルディエの間に入った。

 どういう手段で賢者トルディエが姫たちに取り入ったのだ?

 こいつは偽のダルマシウス神であるアインバダルの味方をして前勇者を裏切り、俺達とも敵対した男だ。

 トルディエがギリス王国の人々を守りたいと思って行動していた事は認める。

 それでも俺はコイツを信じない。


「フェード、アリス、ローレインの言う通り武器をしまってくれ。シンシア姫の前で武器を使うのはダメだろ?」

「なんでだよアニキ!」

「トルディエを見逃すの?」

「それはない。武器はしまう。だが拳はしまえないだろ?」


 俺は拳をトルディエに向けた。


「さすがアニキ!」

「やっちゃえラウル!」

「ちょっと待ってくれ! 何でワシを虐めるのだ!」

「無抵抗のご老人を攻撃するなどラウル殿らしくない。どうしたのだ?」

「そうですよ。私たちの話を聞いて下さい!」

「無抵抗でも存在するだけで害がある。それが賢者トルディエだ」

「ラウル殿はトルディエ殿を知っていたのか?」

「当然だ。初対面の老人を殴り飛ばそうとは思わない。こいつが原因でドルミニ帝国と戦争をしようとしているのだろ?」

「違います! トルディエさんがドルミニ帝国が戦争の準備を進めている事を教えてくれたのです」

「トルディエが嘘をついて、ギリス王国に戦争の準備をさせているだけではないのか?」

「ローレイン、私がトルディエさんを避難させるので、ラウルさん達に説明をお願い致します」

「承知致しました姫」


 シンシア姫がトルディエを連れて応接室から出て行った。

 トルディエを逃したくは無かったが、ローレインが立ち塞がっているのでは無理だ。


「説明してもらえるかローレイン。話しの内容次第ではギリス王国と敵対してでも奴を倒す」

「分かった。何故トルディエ殿が王城にいるのか説明するよ」


 ローレインからトルディエが王城へ来た経緯を教えてもらった。

 トルディエは最初、王都の広場で傷だらけで倒れていたそうだ。

 そんなボロボロのトルディエを保護したのは冒険者ギルドだった。

 ギルドマスターのケインはトルディエの実力をすぐに見抜いた。

 そして、そんな実力者のトルディエを倒した相手がいる事に危機感を覚えたケインは、ギリス王国ナンバーワン冒険者のローレインにトルディエをあずけたのだ。


「そういう訳でトルディエ殿の話を聞いたらドルミニ帝国がギリス王国へ戦争を仕掛けようとしてるって話を聞いたのさ」

「理由も証拠も無いのに何故信じた?」

「実は私も信じてはいないんだ。ラウルのいう通り証拠がないからね。でもシンシア姫が信じた。だから私も信じるしかない」

「そんなんでいいのか? 姫が騙されているかもしれないんだぞ?」

「そうだぜぇ。アイツはあくどいからさぁ」

「ローレインさんがシッカリ姫を支えないとダメでしょ!」

「フェード殿とアリス殿まで責めないでくれよ。私だってトルディエが騙そうとしているなら止めていた。でも私にはトルディエが言っている事が全く理解出来なかったのだ。だから反論が出来なくてね」

「ローレイン、トルディエは何て言ったんだ?」

「フェード殿を引き渡すか殺害しなければ、ドルミニ帝国がギリス王国に宣戦布告するつもりだと言ったのだ。何故か姫がそれを信じてドルミニ帝国と戦争する準備を進めているのだ」


 フェードを引き渡すか殺害しろだと!

 フェードはドルミニ帝国で一体何をやらかしたんだ?!

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