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64話 最後の三戒

「ブタリウス! 水魔法だ!」

「ブッ!」


俺はブタリウが生み出した水をエナドリ容器ですくってライジングハーブを作った。

作りたてで新鮮なエナドリだ!

一気に飲み干すと直ぐに力が湧いてきた。


「消しとべ結界! エナドリキィィィィック!」


ガガガガガ!

結界と激突している足先から物凄い衝撃を感じる。

なかなか硬いな。

でも負けはしない。

俺にはブタリウスが協力してくれて作ったエナドリの力があるのだから。

バキン!

遂に結界が俺の蹴りの威力に負けて吹き飛んだ。


「馬鹿な! ダルマシニウム神国最高の魔法使いである私がため込んだ魔力で作った結界だぞ! 100年は持続する効果があったのに……」

「エナドリの一瞬の爆発の方が上だったって事さ。さぁ、逃げるぞ」

「行かせはせんぞ! 三戒が聖女反対運動のような市民運動に負ける訳にはいかんのだ!」


メディクスが出口の前に立ち、破損した杖を構えた。

魔力を失い杖が破損しても戦おうというのか。

なかなかの根性だな。

だが、こちらもダルマシニウムに留まる訳にはいかないんでね。


「メディクス。排除させてもらう!」

「かかってこい!」

「目障りだ!」


メディクスが吹き飛び、近くの柱に激突した。

やったのは最後の三戒リブドレンだった。

奴とはギリス王国で会っている。

あの時はソレータムに手こずっていたから、無視同前で去っていっていたな。

だが今の俺にはエナドリがある。

今度は逃がしはしない。


「そこをどいてもらおうか?」

「さっさとどいた方が身のためだぜぇ。アニキが通るって言ってんだからさ!」

「仲間を攻撃するなんて見損なったわよリブドレン。それでも三戒リーダーなの?」


俺たち3人はリブドレンと相対した。


「三戒ではない者は仲間ではない。それだけだ」

「メディクスは三戒だろ?」

「テメェら一緒につるんでただろうが!」

「どういう事? メディクスは父……大神官が三戒に任命した人でしょ」

「それは違いますよ聖女様。三戒とは大神官様に選ばれただけでは不十分。三戒は与えられた戒律を体現しなければならない。メディクスは異教に惑わされず信仰するよう導けなくなった時点で三戒ではなくなったのだ」

「ならお前も三戒ではないって事だな」

「どういう意味だ?」

「アニキがぶっ飛ばすって事だよ!」

「出来はしないさ。私はメディクスやソレータムとは違う。私はダルマシニウム神国最強の戦士。ダルマシニウム神国の武の象徴なのだ!」

「私もリブドレンの言っている事は正しいと思うわよ。貴方はダルマシニウム神国最強の戦士。世界最強の戦士ではないって意味よ!」

「ダルマシニウム神国こそ世界最強の国! そんな事も忘れているようではお仕置きが必要ですね。聖女様……御覚悟を!」


リブドレンが巨大なハンマーを肩に担いだ。


「させるかよ!」


フェードがリブドレンに向かって走り、ナイフで切りつようとした。


「消しとべ!」


リブドレンがハンマーを振り抜くと同時にフェードがとっさに飛び上がった。

これはメディクスを倒した時と同じ戦法だな。

空中に飛び上がったフェード目掛けてリブドレンがハンマーを突き出したが、フェードは空中で魔法障壁を足場にしてリブドレンの背後を取った。


「いっちょあがりぃ!」


フェードがリブドレンの背中にナイフを突き立てようとした瞬間、フェードの体が吹き飛んだ。

ハンマーの柄を素早く引いてフェードを攻撃したみたいだな。


「そんな曲芸で私を倒せると思ったのか? これで終わりだ」


リブドレンがフェード目掛けてハンマーを振り下ろした。


「フェード! 逃げて!!」


アリスの魔法障壁がリブドレンのハンマーを一瞬押し留めた。


「この程度の魔法障壁などで止められはせん! ぬんっ!」


リブドレンがハンマーに力を入れると、アリスの魔法障壁が破壊された。


「そんな事くらい分かってるわよ! 魔法障壁多重展開!」


アリスの魔法障壁が次々に展開されていった。

本当にただ捕まっていただけではなかった様だな。

マイティ・サイクロプスを飲んだ時と同じくらいの無数の魔法障壁を展開している。


「助かったぜアリス!」

「回復するから早くこっちに来なさいよ! ラウルの白銀滋養霊液はもうないんだから無理しちゃだめでしょ!」


アリスが回復魔法でフェードを回復させている。

きっと一人で努力したのだろう。

俺のエナドリは強力だから勘違いしやすいけど、エナドリはドーピングとは違う。

飲んで一発最強ってものではない。

頑張る事に疲れた時に、一発気合を入れる為の物。

努力し続ける人達の味方なんだからさ。

だからフェードとアリスの努力と成長が嬉しい。

でも、ここまでだ。

いくら頑張っても越えられない壁もある。

目の前にいるリブドレンだ。

ダルマシニウム神国最強の戦士だって言葉に嘘はない。

今のフェードとアリスでは国家最強の戦力に太刀打ち出来る実力はない。

だからリブドレンは俺が倒す!

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