表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/159

47話 エナドリ四天王

 俺は再びダルマシウス神に攻撃を仕掛けたが、攻撃が全く当たらない。

 何で俺の攻撃が当たらないんだ?


「飽きて来たな。そろそろ終わらせてもらおうか」


 ダルマシウス神がそう言うと同時に消えた。

 何処へ行った?

 見失ったのでダルマシウス神の姿を探したが……


「ぐっ!」


 右わき腹に痛みを感じると同時に吹き飛ばされた。

 くそっ、肋骨をやられた。

 俺は癒しのエナドリ、白銀滋養霊液を生み出して一気飲みした。

 一気に痛みが引いていく。


「なかなかの回復力ではないか。だが、いちいち飲まなければ回復出来ないのであれば対処は簡単だ。回復の暇を与えずに叩きのめせば良いのだからね」

「そう何度も同じ攻撃を受けるとは思うなよ」


 俺はマイティ・サイクロプスを生み出して飲み干した。

 連続して飲んだから結構きつかったが、これで俺が出せるエナドリの全ての力を集結する事が出来る。


「うぉおおおおっ!」

「今の能力は防御強化か? 既に攻撃強化が効かなかったのだ。防御力をあげたところで、私の力を越える事は出来ない。」

「それはどうかな?」


 マイティ・サイクロプスで得たタフさは人の限界を越える力を受け止める基礎になる。

 それでも傷つく肉体は白銀滋養霊液で癒す。

 そうして生まれた基礎体力を基に、レイジング・ミノタウロスの真の力を開放する事が出来るのだ。

 そしてスピーディー・ケンタウロスが体内のエナドリの循環を早めて全ての力を強化する。

 今、俺の体の中で4つのエナドリの力が合わさったのだ。


「これが最高峰のエナドリ4柱の共演……四天王飲みだ!」

「強化薬を飲んだところで、神である私には勝てんのだよ!」


 ダルマシウス神が殴りかかってきた。


「エナジーチャージ! エナドリィ、シィールドォ!!」


 俺はダルマシウス神の拳を腹部で受けた。

 少し痛いけど、今度は吹き飛ばされはしない。


「これならどうだ! 光よ!!」


 ダルマシウス神が手のひらから光線を放った。


「エナジーリリース! エナドリビィィィィィム!!」


 ダルマシウス神に向けた拳から七色のビームが放たれ、ダルマシウス神が放った光と激突した。

 互いが放った光は互角。

 お互い無傷のままだ。


「何故だ?! 勇者……アイツが選んだ暗殺者ではないのに、何故私と戦える?」

「暗殺者? 勇者が?」

「余計な事を話してしまったか。まぁいい。次の一撃で止めを刺してやる」

「出来るかな? エナドリを飲んだ俺は強いぜ?」

「忘れたのか? 私は本気を出していないのだよ。さぁ、次で最後だ。少し力を使うのでな!」


 ダルマシウス神が背後の光の柱を維持する為に力を使っているから、全力を出せないのは本当の事だろう。

 だが油断は出来ない。

 全力でなくても相手は神なのだから。

 死力を尽くして立ち向かうのだ!


「死ねぇええええい!」

「エナジーエクスプロード! エナドリキィィィィック!!」


 俺はダルマシウス神が放った光に向かって全力で走って蹴りを放った。

 激しい力が俺を押し戻そうとする。

 だが負けはしない。

 体内にため込んだエナドリの力の全てを爆発させる!!


「ぬぉおおおおおお!」

「叫んだところで無意味だ」

「エナジーばくはあああああつ! 届け! 俺の蹴りよ!!」

「なんだと?! ぐはぁあああ!」


 ついに俺の蹴りがダルマシウス神の放った光を打ち破った。

 俺に蹴とばされたダルマシウス神が地面に膝をついた。


「俺の勝ちだ」

「認めない……私は神なのだ。ヤツの手先とはいえ、人間如きに負けるわけにはいかんのだよ!」

「アインバダル」


 急にダルマシウス神が動きを止めた。

 アインバダル……それを言ったのはアリスだった。


「今の反応で理解しました。初心者の遺跡の壁画に書かれていた名前は正しかったのですね。貴方はアインバダル。本物のダルマシウス神から世界を奪った侵略者」

「違う。今は私がダルマシウス神だ。多くの民が私を信奉しているではないか?」

「その通りですね。多くの者が貴方の事をダルマシウス神と呼んでいます。本当は違うのにね」

「アリス、どういう事だ? 初心者の遺跡の壁画に名前は書いていないって言ってたよな?」

「ごめんなさいラウル。本当は壁画に名前が書いてあったの。あの時女神の壁画の下の文字を読んだらダルマシウス神って書いてあったの。何かの間違いだと思ってダルマシウス神の壁画の下の文字を読んだらアインバダルって書いてあった。ダルマシウス教の神官である私には信じられなかった。何かの間違いであって欲しいと思った。だから黙っていたの」

「そういう事だったのか。それなら、俺に力を与えたのは、本物のダルマシウス神って事になるな」

「なるほど。勇者でもないのに私に傷を負わせられたのは、ヤツから直接力を与えられていたからなのだな」

「アニキ、こっちも終わりやしたぜ」


 フェードがトルディエを引きずってきた。

 殺してはいなかったようだな。

 さて、これから色々聞き出すとしよう。

 目の前のダルマシウス神が偽物だって事は分かったけど、まだ謎は多いのだからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ