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22話 コウチキカ地方に行こう!

 ローレインとシンシア姫に別れを告げ城を出た後に思い出した。

 そういえば王様はどうなったのだろう?

 ユウマをぶち当てて以降姿を見ていないのが気になるな。

 俺たちが指名手配されていないから怒ってはいないと思うけどね。

 今度シンシア姫に会う時に聞いてみよう。

 次のコウチキカ地方に向かうには旅の準備が必要だ。

 保存食を沢山買った後、フェードのオススメの宿を借りる事にした。

 今日は色々王都を回ったから疲れたな。

 夕食を食べて元気を出そう!

 ここの宿の夕食は美味しんだよね。

 俺はフェード、アリスと一緒に夕食をとる事にした。


「ねぇラウル? 本当にコウチキカ地方に四天王がいると思う?」

「なんでそんな事を言うんだ? ローレインを信用していないのか?」

「そうだぜ。ローレインが四天王がいるって言ってただろ?」

「でも物価が上がってなかったわよね? コウチキカ地方が四天王に支配されていたら、保存食が通常の値段で買えなかったと思うわよ」

「何でそれが四天王がいない事につながるんだ?」

「アニキが分かる様に説明しろよ!」

「ラウルとフェードはコウチキカ地方を知らないの?」

「俺は東のアルライラ地方出身だから知らないね」

「オレはギリス王国では王都しかしらないぜ!」

「仕方がないわね。私がコウチキカ地方について教えてあげるわよ」


 俺はアリスからコウチキカ地方について教えてもらった。

 コウチキカ地方の最大の特徴は西のダルマシニウム神国との貿易で栄えている事だ。

 温暖で気候が安定しているコウチキカ地方の名産である穀物をダルマシニウム神国に販売しているのだ。

 貿易で得た利益でダルマシニウム神国の特産品である回復薬を買い付けているので冒険者の数も多い。

 だからギリス王国の冒険者が最初の目的地にする事が多いそうだ。

 遺跡も沢山あるみたいだから、四天王を倒した後に立ち寄ってみるのも良いかもしれない。

 話がそれたが、そんな重要な場所だからこそ四天王に支配された影響がないのが不思議だといいう事だ。

 コウチキカ地方の穀物が入手出来なくなれば食事の価格が上がるだろう。

 ダルマシニウム神国経由で店に並んでいる回復薬だって値上げされるはず。

 それなのに王都に全く影響が出ていない。


「どうやら裏がありそうね。私は四天王が本物かどうか怪しいと思うわよ」

「そうだな。俺もアリスと同じ意見だ。ローレインも知らない裏がありそうだ」

「アニキもアリスも考えすぎなんすよ。商売が大好きな四天王に支配されているんじゃないすっすか?」

「なに言ってんのフェード?! 少しは考えた方が良いわよ?」

「そうだぞ。商売が大好きな四天王相手にローレインに匹敵する実力のマックスを戦わせるはずがないだろ?」

「マックスっていう冒険者も商売が得意かもしれないかもしれないっすよ」

「それは無いわね。私が得た情報によると、ローレインさんが派遣した冒険者は剛腕のマックスって呼ばれている一級冒険者よ。2メートルを越える巨大な斧を振り回す超人よ。武器が巨大すぎて遺跡探索に向いていないからナンバーワン冒険者の座はローレインさんに譲っているけど、戦闘能力だけならギリス王国最強と噂されているわよ」

「それだけ凄い奴が苦戦しているというのであれば、コウチキカ地方にいる敵はプレテイアスより手強いかもしれないな」

「でもアニキのエナドリがあれば一撃っすよね!」

「そう簡単にはいかないかもしれないわよ。今回は四天王との直接対決は無いと思うから」

「まぁ、行ってみれば分かるさ。それより食事を楽しもうぜ!」


 俺たちは話を止め、夕食を食べた。

 夕食後、フェードが馬小屋で休んでいるブタリウスに食事を持っていったので、俺は一人で部屋に戻り寝る事にした。


 翌日、俺たちはコウチキカ地方に向かって旅だった。

 最初に目指すのはコウアリアの町だ。

 街道を歩いていると……またいるよ、賢者トルディエが……。

 懲りないお爺さんだな。


「この先は四天王アルリディアが治める地。絶大な力を持っていても退ける事は敵わぬ。引き返すがよい」

「引き返すのテメェだ!」


 フェードがトルディエに向かってナイフを投げようとしたので止めた。


「待てフェード」

「何でだよアニキ?!」

「確認したい事があるんだ」


 俺は嫌者……じゃなくて賢者トルディエに聞きたい事があるのだ。


「トルディエ、何でコウチキカ地方を支配している四天王の事を知っている? 名前まで知っているのはおかしい」

「それは賢者だから……と言いたいところだが、四天王アルリディアについてはコウチキカ地方にいれば誰もが知っている事だ」

「誰もが知っている? 四天王が名乗っているのか?」

「町で聞いてみれば分かる事だ。だが引き返す事を勧める。あれは勇者であっても倒す事は出来ない」

「勇者であっても倒せない? 何故だ?」

「力だけでは民衆を味方につける事が出来ないからだよ」

「教えてはくれないのか?」

「それは出来ない。ワシにも目的があるのでな」

「ならもう用事ないや。アリス頼む」

「任せて! さぁ、行きましょ!」

「待つのじゃ! なんだこれは?!」


 トルディエが再び街道を歩き始めた俺たちを追いかけようとしたが一歩も動けない。

 アリスが防御魔法で近づくのを阻止しているからだ。

 これで良し!

 無駄に傷つける必要はないからな!

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