【閑話】オーレイ村 温泉郷への道 ③-2
小夜子は子供達を引き連れて、村の外れにやって来た。
まずは果樹の種類を小夜子は増やす事にした。
元の鉱山の麓辺りまでやってきて、鉱山側に沿って一列に栗の木を10本、その手前側にプルーンの木を10本ほど植えた。実をつけた状態を思い浮かべながら創造してみれば、全ての木が良い感じに実をつけていた。栗のイガはまだ緑色だったので、もうしばらくすれば茶色いイガ栗が落ちて栗拾いが楽しめるだろう。
とりあえずプルーンは生食可能なほどに熟していたので、小夜子とレインの持つ籠一杯にもぎ取り、宿の厨房に運ぼうとした。木の下部のプルーンは取り終えて、木の高い部分に成る実を眺めていると、シュッと風を切る音がすると同時にプルーンがぽとりと地面に落ちた。
「ん?」
小夜子が首を傾げると、地面に落ちたプルーンをココが拾い籠に入れる。
「サヨコさん、木の実は全部取る?」
ココが小夜子に尋ねながら、手をプルーンの木に翳すとシュッと風を切る音と共にもう一つプルーンが落ちた。
小夜子は平静を装いながらココに鑑定をかける。
ココ(コリン・スミス)(8)
HP 50
MP 45
風魔法 Eランク
健康状態 可
「すごいわ、ココ。あなたは風魔法が使えるのね。誰かに教えてもらったの?」
「ううん。木の実を取る事しかできないけど、いつの間にか出来るようになった。街の外れに食べられる木の実が少しあったんだよ」
ココは木の上部から刈り取ったプルーンを手に持ち、小夜子にはにかんで見せた。驚くべき事にココは魔法の適正があるどころか、魔法を自力でEランクまで習得していた。
ココの風魔法に気を取られていると、小夜子の手がクイと引っ張られる。小夜子が目線を下げると、ルルが小夜子に向けて小さな両手を器の様にして重ねている。そのルルの小さな手の器の中にはゆっくりと水が湧きだし、やがてはルルの小さな手の器から溢れ出して地面をしとしとと濡らし始めた。
「ルルは少しなら水が出せるよ。ルルのお陰で僕もお母さんもあんまりお腹を壊さないで済んだんだ」
「そうなの、凄いわルル」
小夜子はルルの頭を撫でながら、ルルにも鑑定を掛ける。
ルル(ルシェル・スミス)(5)
HP 38
MP 30
水魔法 Fランク
適性 氷魔法
健康状態 可
「ルルも水魔法が使えるのね。自分1人で魔法を習得するなんて2人ともすごいわ」
「すごおい!」
「すごいね!僕は教えてもらわないと使えなかったのに!」
小夜子の言葉にレインとアンがココとルルに駆け寄り、真っ直ぐな称賛の声を掛けた。兄妹は嬉しさを隠しきれずにモジモジしている。
ココもルルも生きるために必要に迫られて魔法の適性が開花したのだろう。
思わぬ魔法の使い手が現れた事に、小夜子の頭はフル回転し始めた。
プルーンを3篭山盛りに収穫し、小夜子達は宿の厨房に再び戻る。大量のプルーンはハンナとニーナに大量の砂糖と一緒に預けて、プルーンジュースとドライプルーンを作ってもらう事にした。
そうこうしている内に時間は昼時になったので、今度は昼食を取りにみんなで爺婆達の集合住宅へと向かう。爺婆達にもプルーンを1篭渡して、小夜子と子供達は昼食を食べる。昼食は村で安定して取れるようになった卵とウサギ肉が入ったジャガイモのキッシュと野菜がたっぷりのスープだった。
「ジャガイモは何にでも合うわねー」
「美味しいねえ」
集まってきた爺婆とトーリも一緒に和やかに食卓を囲む。
「ねえ、トーリ。何か村に足りない物はある?冬の間、食べ物は足りそう?」
「今は資金も十分にあります。これからしばらく根菜類も取れますし、ポート町にも買い物に行けるので今年の冬は心配ありませんよ」
トーリがキッシュに頬を緩めながらのんびり答えている。本当に深刻な状況は乗り越えたのだなと、小夜子も感慨深く思った。
「わかった。それじゃあ、私の好みで食べたい物とか、役に立ちそうな物を適当に植えて行くね。オーレイの皆で好きに使ってね」
すでに植樹が終わった栗とプルーンの話をすると、爺婆達が嬉しそうに笑った。
生のプルーンを齧ってみたが、ジャムかドライフルーツの方が美味しそうだったので、集合住宅のバントリーにも業務用砂糖の大袋を2袋程置いておく。
昼食の済んだ小夜子と子供達は、今度はココとルルの母親の見舞いをする事にした。
「お母さん、起きてる?」
ココが中を伺いながら部屋のドアを開けた。
元々が1人部屋のスペースに親子3人がベッドを2つくっ付けて寝起きしていたので、部屋の中はほぼベッドで一杯になっている。ベッドの上で母親は起き上がっていた。
「リリ、調子はどうかな」
「サヨコさん、だいぶ調子はいいです。何から何まで、本当にありがとうございます」
ベッドの上で頭を下げるリリを止めて、小夜子は背中にクッションをいくつか入れてそれに寄り掛からせた。
小夜子は一度子供達とリリに治癒魔法をかけているので、後はしっかり休養をとって体力の回復を待つしかない。しかし、病のため子供達よりも衰弱が激しかったリリは、まともに動けるようになるまでにもうしばらく時間がかかりそうだった。
「リリ、焦らないでね。まずは食べられるだけ食べて、よく眠って体力を取り戻すのよ。あなたは必ず元気になる。そして、元気になったら思い切りこの村で働いてもらうからね」
「はい・・、はい・・!」
返事をしながらもリリは堪えきれずに涙を零し始める。
ここ数日の間に、地獄の日々から突然救い上げられた自身と子供達の境遇の変化に、体も心もまだまだ追い付いていないのだろう。リリよりも順応力が高いココとルルは、母親の隣に座り、小皿の甘栗とドライプルーンを一粒ずつ食べさせている。味が濃いのか、リリは時折目を細めて両頬を押さえながら、子供達と嬉しそうに甘味を楽しんでいた。
「それでね、リリ。ココとルルは魔力があるわよね」
リリは笑顔を凍り付かせた。
「あ、誤解しないでね。子供を取り上げるなんて真似は絶対しないし。この村にも、隣町にも貴族なんていないから、子供達が不当に囲い込まれるなんて事もないからね。それでね、ココとルルにちょっと温泉宿の運営の手伝いをしてもらえたらなって。ここに居るレインも魔力を持っていて、村にあるバギーって言う乗り物を魔力で運転して隣町に物を運んだり、人を送迎したりしてくれてるの。もしよかったら、ココには温泉宿専属のバギーの運転手になってくれたらなと思って。もちろん、仕事量は子供に無理のない程度にするわ。あとルルは水魔法が使えるから、時々宿の掃除とか手伝ってくれたら助かるなあって。水を運ぶのって重労働だから」
「・・・運転と、掃除、ですか・・・?」
「そう!手伝ってくれたらすごく助かるの。あと、リリは料理は得意?ここに居るアンの母親に赤ちゃんが出来たから、しばらく厨房働きはお休みになるのよ。半年後に生まれて、1年は育児に専念してもらうとして、今なら宿もまだフル稼働をしていないから、リリにも余裕がある今のうちに仕事を覚えてもらって、宿の食堂の戦力になって欲しいの。どうかな?温泉宿の隣の従業員用の宿舎が1世帯分空いてるから、親子3人でそこに入ればいいわよ。家賃は要らないし、食費も従業員の賄いがあるから掛からない。賃金については宿の管理人と相談になるけど、親子3人食べるには困らないわよ。どう?」
矢継ぎ早に小夜子に提案され続けて、リリは圧倒されていたが、しばらくして笑いが込み上げてきてしまった。王都であれば魔力を持つ平民の子供は、貴族に見つかれば問答無用で端金を投げつけられて連れ去られる所だ。
病にかかり、アパートも追われて貧困街の暮らしにまで身を落としてしまったが、亡くなった兄妹の父方の祖父は男爵家の出だった。子供達は先祖返りなのか魔力を持っており、貧困街の生活の中で必要に迫られてささやかな魔法が使える様になっていた。これまでは幼い子供を守る為に、子供の魔力を隠す事に神経をすり減らしてきた。
「ふふふ、ココ、ルル」
久しぶりに聞く母親の笑い声に、幼い兄妹は嬉しそうに母親に両側から抱き着いた。
「お母さん、頑張って元気になるわ。そうしたら、これから一生懸命お仕事をしようと思う。ココとルルもお母さんと一緒に頑張ってくれる?サヨコさんと皆さんのいう事を聞いて、お手伝いをして欲しいの。出来る?」
「出来るよ!」
「できる!」
ココとルルは張り切ってリリに返事をした。興奮して頬を赤くしている2人の小さな頭を、リリは優しく撫でる。
「サヨコさん、ココとルルがお役に立つのであれば、是非お手伝いをさせて下さい。私も、喜んで厨房のお仕事をさせて頂きます」
「よかった!これからよろしくね。明日からでもココとルルには少しずつ仕事をしてもらいたいと思うわ。でも、子供は遊ぶ事も仕事だからね。休みはたくさん取らせるし、2人が頑張り過ぎないようにみんなで見守るから安心してね」
「はい、ありがとうございます」
「わたしも!わたしは?!」
アンが元気よく小夜子の腰に体当たりしてきた。
「あはは!そうねえ。アンには、リリとセイラが元気になるように応援する仕事をお願いしたいわ。毎日2人におやつを届けるの。大事な仕事よ?」
「いいよ!」
やる気みなぎるアンの頭を、レインは優しく撫でてやっている。元気な子供に囲まれているだけで癒やされるが、今のリリには静かな休養も必要だ。
キリの良い頃合いで、小夜子は子供達を連れてリリが休む部屋を後にした。
何やら今日の小夜子は子供達のリーダーの様に、子供達をあちこちに連れまわしている状態だ。
集合住宅の食堂に戻ってきた小夜子は子供達に午後のおやつを食べさせながら、明日以降の予定を立てた。
翌日。
まずはココの風魔法とルルの水魔法の可能性を探る事にした。
ルルの水魔法で一度見せてもらったのは、器の形に重ねた両手に水を溢れさせるもの。
水魔法はレインも使えるので、実験のため小夜子と子供達は朝食後に村の畑までやって来た。いつもの段取りで、ダンとニールは畑の水撒きや雑草取りを始めている。
昨日から小夜子の後ろをいつも子供達が一塊で付いて回っているのを見て、ダンとニールは笑っている。
「ははは!サヨちゃん、すっかり子供達の親分だな」
「まあね!ちょっと畑で水まきさせてね」
ダンとニールは鷹揚に手を上げて自分の仕事を再開する。
「レインは水撒き出来るようになった?」
「うん!見ててね」
レインが両手を前に掲げると、ミストよりやや大粒のシャワーが3メートルほど前方まで届いた。
「おお!上手になったわね」
小夜子が驚くと、レインは照れたように笑った。レインはイーサンが魔力の放出のさわりを教えてから、イーサンと全く同じように水撒きを出来る様になっていた。
「ルル。頭でこうしたいなって強く考えると、魔法は成功しやすいよ」
レインは自分がイーサンにされたように、ルルを後ろから抱きしめて小さな両手を支えて持ち上げる。ルルが小さな口元にキュッと力を入れた。
「んん!」
可愛い気合と共に、ルルの両手からは1センチ程の太さの水が放物線を描いて2メートル程向こうに着水した。水はルルの手から5秒ほど出続けて止まった。
「ルル、すごい!たくさん水が出たね!」
ココが興奮してルルもろともレインに抱き着いている。
小夜子がルルを鑑定すると、昨日は上限が30だったMPが、今は29になっている。
レインが魔力を使い始めた時よりも、随分MPの燃費が良い。魔力操作がレインよりも上手いのかもしれない。
その後は高圧洗浄の要領で水を出してみたり、畑に水まきをしてみたり、レインとルルに色々と試させてみる。2人とも出来たり、片方しか出来なかったり、結果は様々だったがそれぞれに水魔法で出来る事の幅が少し広がったようだった。
「サヨコさん、僕、ルルと畑の水撒き済ませちゃうね」
小夜子がルルを見下ろせば、レインと手を繋いだルルはコックリと頷いた。
レインと爺達にルルを任せて、ココとアンを連れた小夜子は温泉宿に向かった。
「水魔法も便利だけど、風魔法も色々な事が出来るのよ。ココが高い所の木の実を切り取ったのは風の刃よね。あれは、木の実も手に入るけど、魔獣を狩る事もきっと出来るわ」
歩きながら小夜子の話をココは真剣な顔をして聞いていた。
「温泉宿をしばらくは手伝ってもらいたいけど、風魔法を極めれば空だって飛ぶこともできる。冒険者にもなれるかも」
言うなり、小夜子はアンとココを抱き上げてふんわりと空に浮かび上がった。
「うわあ!」
「きゃああ!」
叫び声を上げながらもココもアンも満面の笑顔だ。空の上からオーレイを見渡せば畑の中からは爺達とレインとルルがこちらに手を振っている。温泉宿の2階からは掃除中だったのか、ニーナの息子達が窓から顔を出し、笑いながらこちらに手を振っている。
小夜子はそのまま温泉宿の前まで飛んでいき、ゆっくりと着地した。
「ね?後は、こうやって掃き掃除とか、煙突のすす払いとか掃除にも便利かもね。爺婆達の家の天上の蜘蛛の巣取りとか、高い場所の掃除を時々してあげてね」
小夜子が風を地面に吹きつければ、落ち葉が渦を巻きながら1か所に集まった。
「サヨコさん、すごい・・・」
「もっと色んな使い方があると思うから、色々自分で試してみてね」
それから小夜子はアンとココを地面に降ろすと、レインのバギーとよく似たもう1台のバギーを作り上げた。
2階から小夜子達を見下ろしていたニーナの息子達がそれを見て、なんだなんだと宿の外まで出てきた。
「あなた達、丁度良かった。ちょっとここで見ててね」
ニーナの息子のウィルとマークを見学させながら、小夜子自身はバギーの運転席に乗る。
「ココはこっちに乗って」
小夜子の隣の助手席を示されて、ココは生まれて初めて見るバギーの助手席に言われるままに乗る。ココの小さな体が転がり落ちないように、助手席にはシートベルトも付けた。
「わたしも!わたしは?!」
これにアンが黙っている訳が無かった。
少し考えて、小夜子は運転席と助手席の間に補助シートを作り、そこにアンの小さなお尻を収めた。アンは非常に満足そうだった。
「よし、このバギーはココの魔力を使って動く乗り物よ。シートベルトのバックルの部分に片手で触れていてくれれば、必要な分の魔力をココの体から引き出すからね。気持ち悪くなったらすぐに言ってね」
少し緊張した面持ちでココは頷く。
小夜子はココの様子を見ながら村のロータリーをバギーで一周した。
「ココ、大丈夫?」
「うん、平気」
小夜子がココを鑑定すると、MPが44になっていた。今日はしばらくロータリーで練習しても大丈夫そうだ。
「サヨコさん、どうしたんだい?」
息子達が騒ぐ様子に管理人のフリックまで宿の外に出てきた。
「丁度良かった。温泉宿の利用客の送迎を安定して出来る様になりそうよ」
小夜子はココを改めて宿の男衆に紹介し、バギーの運転方法を教える。
「これを温泉宿専用のバギーにしていいわよ。バギーの動力源はココの魔力。ココの体は小さすぎて運転できないから、運転手は宿の男手でやって欲しいの。今日は村のロータリーで運転練習をして、明日はポート町に実際に行ってみましょう!」
真新しいバギーに男共の目の色が変わった。
父親と息子達が押し合いへし合い運転席を取り合い、最初の運転手は大人げなくフリックがする事になった。
「全く、男ってのはいつまでもガキだねえ」
「いったい何を騒いでいるのかと思えば」
騒ぎを聞きつけて、厨房のニーナとハンナ、ハンナの夫で管理人のラウール、その息子のポールまでが宿の外に出てきた。その見物人の前をフリックは運転を止めることなく走り続けている。周回を重ねるたびに早く変われと息子達は騒いでいる。
最初は慎重に運転していたフリックは、徐々に速度を上げてスムーズにロータリーを回り始めた。
「おっ、なかなか上手いじゃないの。さて、今日1日の運転練習で誰が一番上手になるかしら。明日の町への遠出が楽しみね」
煽った訳ではなかったのだが、小夜子の言葉は遅れてやって来たラウールとその息子のポールにまで火をつけてしまった。
練習の順番を巡る男達の戦いが始まり、ニーナとハンナは呆れて宿の中へと帰っていった。
小夜子は宿の外にテーブルと椅子を出し、男達の騒ぎを眺めながらビールを飲む事にした。順番争いに敗れたラウールとウィルとマーク、試運転が済んで満足気なフリックが小夜子と一緒のテーブルに着く。
「あんた達、飲酒運転は絶対にダメよ」
「そりゃもちろんだ。馬車だって酒を飲んで操れるわけが無いからな」
小夜子1人はビールを煽り、羨ましそうにしながらも自制している男達にはカップにハンナからもらってきたプルーンジュースを注いでやった。
「ココ!大丈夫―?!」
小夜子の声にココは手を振って答えて見せる。
小夜子の鑑定では、ココのMPは44と先ほどと変わりが無かった。極限の生活の中で小さな兄妹は、魔力操作の向上に迫られたのだろう。1日の魔法の使用可能回数はかなりの物になるのではないだろうか。
畑仕事を終えたレインとルルが村の広場までやってきて、いい年をした大人達の騒ぎに目を丸くしていた。
試しにココを降ろして、ルルを助手席に乗せてもバギーは難なく動いた。
しかし、ルルは余りにも幼すぎるので、やはりバギーの運転には兄のココにだけ関わってもらうようにした。
選考の結果、明日の運転手はラウールの息子のポールとなった。落ち着いた丁寧な運転が小夜子の中で決め手となった。まあ、今は真新しいバギーの運転に男達も夢中になっているのかもしれないが、今後は仕事の合間に手が空いている者が運転してくれればいい。
小夜子は他のバギーと同じようにバギー本体に屋根を付け、付属の台車にも屋根を付けた。台車は人の送迎をメインと考えて、ベンチタイプの腰かけられる長椅子を両脇に設置した。バギーの2シートの後ろには宿の買い出しに使えるように荷物を入れられるように広めのトランクをつける。多少の雨でも走行可能だが、暴風雨の時は運転禁止だ。
そして秋晴れの快晴のなか、オーレイ温泉宿専用バギーはポールとココ、小夜子を乗せてポート町へ出発した。




