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吹けば飛ぶようなオーレイ村 1

「ほいせっと」

 目の前を遮る木を真横に押しのけると、根元からぼっきり折れて小夜子の視界が開けた。ズズンと地鳴りがして、周囲の小鳥たちが一斉に飛び立つ。人の手が入った、踏み固められた街道らしき物が見えた。街道が続く先にはぽつんぽつんと掘っ立て小屋のような物が点在している。鬱蒼とした森林を抜けて、小夜子はようやく人里に辿り着いたようだ。

「・・・・村?」

 村というよりも、小さな集落レベルの雰囲気だ。

 店とか宿とか期待できるのか?小夜子は悪い予感を覚えながらも目の前に見える集落に近づこうとした。

「・・・ちゃん・・!じいちゃん!」

「うん?」

 小夜子が一歩足を踏み出そうとすると、子供の叫び声が聞こえた。声が聞こえた方を見れば、小夜子が最後になぎ倒した樹木が一軒の小屋を押し潰していた。

「大丈夫?!」

「じいちゃんが!助けて!!」

 小夜子の声に答えがあった。小夜子はひしゃげた小屋の元に急いだ。

 小夜子が小屋の元に辿り着くと、半壊した小屋の上に倒木がのしかかり、小屋の外には10代前半くらいの少年と、尻もちをついて顔をしかめている老人がいた。

「怪我は?!」

 突然現れた小夜子に少年は目を丸くしていたが、ハッと我に返り家族であろう老人の状況を小夜子に訴える。

「突然すごい音がして、びっくりして家から飛び出したら木が倒れてきたんだ!じいちゃんをあわてて外に引っ張ったら、じいちゃんが転んで腰を打った!」

「ごめん!私のせいなの。すぐに治すから」

 小夜子は老人に手を翳すと治癒魔法を行使した。

 老人の腰から下半身にかけて、淡い緑色の光が覆う。

「お・・・おお!!」

 光が消えると老人が勢いよく立ち上がった。

「じいちゃん!大丈夫?!」

「これはすごい。腰はもちろん、長引いていた膝の傷みまで消えて無くなってしまった」

「良かった!あとは、家も元に戻すわね」

 小夜子は小屋の上に圧し掛かっている木を収納ボックスに仕舞うと、万物創造で元の小屋へと損壊部分を修復していく。

「す・・・すごい。新しく建てたばっかりの家みたいになった・・・」

 治癒魔法に目を輝かせていた少年は、家が元通りになる様子にはさすがに言葉を失っていた。老人も似たようなものだった。

「し、失礼ですが、あなた様は高名な魔術士様でいらっしゃいますか?」

「いいえ。私はただの、うーんと、冒険者よ」

「治癒魔法は王都の聖女様しか使えないって、聞いたことがある!お姉さんは聖女様なの?」

 少年が目を輝かせながら小夜子を見上げる。

「いや、違うけど」

 治癒魔法は使える人間が限られているらしい。

聖女ねえ・・・。

まあ、いいか!私の魔法は使いたい時に使いたいだけ使うわ!

小夜子ははなからこの世界で自重する気は無かった。

「他に壊れた物とかない?怖い思いをさせて悪かったわ」

「他には何も。元のあばら家の壊れた部分まで修繕していただいたようで、かえって良くしていただき、ありがとうございます」

「木をなぎ倒すときは、これからはもっと周りに気を付けるわ。とにかく、これで全部元通りね!」

「なぎ・・、はい」

 理解の範疇を超えたのか、老人は余計な事を言わずに小夜子に静かに頷いた。

「それより教えて欲しいんだけど、この近くの村ってあの集落の辺りの事?宿とか食堂とかはあるの?」

「この辺の村と言えば、この辺りの数件の家の集まりを言います。昔はもっと栄えていたのですが・・・。宿は10年ほど前に店じまいしまして、この村には店の一つもありません」

 そうだと思った。小夜子はため息を一つつく。

 この寂れ切った感じ。この集落を訪れる者など、今はほとんどいないのだろう。

「じゃああの集落は民家だけね?」

「そうですね」

 人が準備してくれたご飯を食べて、人が整えてくれた寝具でぐっすり眠る予定だったが、そんな設備がないのなら仕方がない。作る。

「ねえ、おじいさん。この家の隣のこの空き地、借りてもいい?今夜はここに泊まるわ」

「そ、それでしたら、あばら家ですが、ぜひ我が家に」

 万物創造。

 小夜子はワンルームのコンテナハウスをイメージする。冷暖房完備。ミニキッチン、ユニットバス。トイレは風呂と別がいい。大きめのベッドにソファーとローテーブル。テレビを置いたら、何か見られないだろうか。

 地面の上に、無音でオフホワイトの四角い物体がみるみる構築されていくのを、老人と少年は呆然と見つめ続けていた。

 老人と少年の家の隣、空き地に収まる程の大きさでコンテナハウスが出来上がった。小夜子が中を確認すると、ワンルームで大きさは20畳ほど。これ位の広さなら小夜子も苦も無く管理できるだろう。ざっと見るとリネン類や雑貨、小物なども過不足なく置かれている。

「それじゃ、一晩お邪魔するわね。おやすみ」

 あんぐり口を開けたままの少年と老人に挨拶をして、小夜子はコンテナハウスに引っ込んだ。

「おおー文化的生活ー」

 小夜子はベッドにダイブした。このマットレスは低反発のお高いやつではないか。最高だ。

 欲を言えば、これからは唸る程お金を稼いで人にお世話される生活をしたい。このコンテナハウスは便利だけど、自分のお世話は自分でしなければならない。手っ取り早くお金を稼ぐならやっぱり冒険者だろうか。

金を稼ぐ手段をあれこれ考えながら小夜子はミニキッチンの冷蔵庫を覗く。冷凍庫から冷凍パスタを取り出し、電子レンジで加熱する。冷蔵庫を開けると各種飲料水、銀色のビールも入っている。軽い自炊も出来るようにか根菜類と卵、ハム、ベーコンなども入っている。米、乾麺、食パンも使い切れる位にある。出来上がったパスタと缶ビールを手に部屋に戻る。

ソファーに腰を下ろしてテレビのスイッチを付けると、色んなドラマやアニメ、バラエティが好きな時間に好きなだけ見られる動画配信サービスが視聴できるようになっていた。テレビ台の上には携帯ゲーム機があり、充電器でフル充電されてスタンバっている。あの携帯ゲーム機はクズ男が私に無断で売り払ってしまい、お金も無くて新しく買う事も出来なかった奴・・・。

 まずい。どこか山に籠ってコンテナハウスで生活すれば一生楽しく生活できるかもしれない。と、怠惰な小夜子が顔を出したが、いやいやと思いなおす。

 とにかく楽しく暮らしたいと思ったけど、楽しいってどういうこと?一人で山に籠っていて、果たして楽しいと言えるのか?私はどんな時に楽しいと感じるの?私はどのような楽しいを望んでいるのか・・・。豪遊か、酒池肉林か、世俗との関りを絶ちコンテナ暮らしか・・・。

 アルコールを摂取しながらの考え事は取り留めない物になってしまい、小夜子は考える事を止めた。小夜子はパスタをつつきながらビールを飲み、気になっていたドラマを3話ほど続けて見た。それからほろ酔いでシャワーを浴びた小夜子は、いい気分で眠りについた。


 翌朝。

 たっぷりと睡眠を取った小夜子は、控えめなノックの音に起こされた。

「ううーん?」

 まだ眠気が取れないまま、小夜子はコンテナハウスのドアを開ける。

「お姉さん、おはよう」

「・・・おはよう、少年。早いね」

 昨日の少年が朝からコンテナハウスを訪ねてきた。

「これ、良かったら朝ごはんに」

 少年は両手を小夜子に差し出す。少年の両手の上には赤い実が5個ほど乗っていた。

「美味しそうだけど、いいの?」

「うん、あげる!」

 言いながら少年の顔がパッと喜びに赤くなる。可愛いではないか。

「少年、嬉しいよ。ありがとう。けど、君とおじいさんの分はあるの?」

沢山あるから受け取ってほしいという少年から、小夜子はありがたく赤い果物を受け取る。名前はプラムと言って、見た目も味も地球の物とそっくりそのまんまだった。

「ちなみに少年。この果物以外におじいさんとはどんなご飯食べるの?」

「えーと、今はそのプラムが沢山取れるから、それが食事で。ブルーベリーもまだもう少しとれるし。もう少しで、山でオレンジとか採れるよ」

「ちょっと待って。穀物とか、お肉とかは?」

「雑穀はもっと涼しくなってきたら野原で取って回るよ。昔はじいちゃんが罠を仕掛けてウサギとか取ってくれたけど、ずっとお肉は食べてない」

 待て待て、少年。

 育ち盛りの少年が、血肉になるたんぱく質を取れていないだと?体のエネルギーとなる炭水化物は?体の調子を整える野菜は?それらを長らく食べていないと?

 食事事情が豊かではない様子の少年が、貴重な食料を小夜子に分けてくれた。

 やりたい事をやってやると息巻いてこの世界にやってきた小夜子だが、傍若無人に振舞うのが望みではない。礼には礼を返したいではないか。

「少年、朝ごはんをご馳走するわ。このプラムのお礼よ」

「えっ、昨日家を直してくれたお礼なのに、お姉さんからお礼をもらったらおかしいよ」

 だからそもそも、その家をぶっ壊したのが小夜子な訳で。小夜子に微塵も怒りを抱いていない様子の老人と少年は、底抜けに善良過ぎないか。こんな森の奥深くの、人も疎らな自給自足の生活であろうド田舎で、そんなお人よしな様子で大丈夫なのか。

「いいから、少年。一緒にご飯を食べるわよ」

小夜子は今、この少年にとにかく栄養を、タンパク質を取らせたいという衝動に突き動かされている。育ち盛りの子供は肉をたくさん食べるべきだ。ついでに老人にだって肉は必要だ。物凄く食べる老人は物凄く元気な傾向にある。少年の為にもあの老人は長く元気でいなければならない。

「つべこべ言わないで、私と一緒にご飯を食べなさい。昨日私はおじいさんに怪我をさせて、2人の家をぶっ壊したわ。だからお詫びにおじいさんの怪我を治して、家も元通りに直して、ついでに朝食を振舞うのよ。何もおかしい事は無いの。分かった?分かったなら、うちに帰って、お皿とスプーンでも用意しておいて!出来上がったら鍋ごとそっちに届けるわ!」

「わ、わかった!!」

 訳も分からず少年は小夜子の勢いに飲まれ、自宅に駆け戻った。

 自宅に飛び込む少年を見ながら小夜子はメニューを考える。

「ごった煮でいいわね!」

 森の小鳥か小動物のように木の実がメインの食生活の2人には、いきなりがっつり肉メニューは胃の負担が大きかろう。雑炊なら栄養が取れて消化が良く、味付けも失敗する方が難しい。

 ミニキッチンを漁ってみると、パスタを茹でる片手鍋しかない。鍋に水を入れて、固形のコンソメを適当に入れて、玉ねぎ、人参、マッシュルームの水煮をざく切りにしてぶち込む。火が通ったらパックご飯を2つぶち込む。ハムも細かく千切りにして入れる。オリーブオイルと塩コショウで味を調えて、最後に溶き卵を加えて余熱で火を通す。

「うん、こんなもんでしょ」

 可もなく不可もなく。小夜子の適当洋風雑炊が完成した。仕上げに粉チーズと黒胡椒でも振れば上出来だろう。

 コンテナハウスのドアを開けてお向かいの様子を見てみると、少し困った顔をしながら家の前で木の深皿とスプーンを持った老人と少年が立っていた。

「おじいさん、おはよう。体の調子はどう?」

「は、はい。お陰様で。何やら、朝食をご馳走していただけるそうで。何とも、申し訳なく・・」

「気にしないで。私が食べるついでだし」

 小夜子は目の前の2人の家を眺める。家の大きさを考えると、食事は外で食べた方がよさそうだ。

 小夜子は二人の家の前に突然木の椅子3脚と手ごろな木のテーブルを出現させる。驚いて固まる老人と少年に構わず、小夜子はそのテーブルの上にドンとパスタ鍋を置く。

「さあ、座って。お皿こっちに頂戴。たくさんおかわりしてね」

 おずおずと少年が差し出す木の器にたっぷりと熱々の雑炊をよそい、粉チーズもたっぷりかける。

「熱いから火傷しないようにね」

 慎重にスプーンに息を吹きかけていた少年が、スプーンを口に入れて目を丸くした。

「すごく美味しい!」

「それは良かった」

 美味しいのはチーズとコンソメの力である。

 老人の器にも雑炊をよそってやり、小夜子も自分の分を深皿に盛る。和やかな朝食が始まった。

 少年と老人が喜んで食事をしているのを眺めながら、小夜子はどうしたものかと考えていた。パッシブの索敵スキルに黄色いアイコンが3つほど点滅している。この索敵スキルはこちらに害意がある存在の接近は赤いアイコンで、敵とはいえないまでも注意が必要な場合は黄色いアイコン、こちらに害意が無い場合は緑のアイコンが表示される。緑のアイコンは小夜子が相手を認識した場合のみ現れるらしく、木をなぎ倒した時は老人と少年の存在を感知できなかったが、今は小夜子の目の前の2人のアイコンは、意識すれば脳内で穏やかな緑色に点滅している。

 敵かな味方かなー?と言った、黄色いアイコンが真っすぐにこちらに向かってきていた。小夜子が振り返ると、民家がまばらに見える方角から男達が3人こちらを目指して歩いてくる。

「ねえ、あれ、知り合い?」

「・・・ええ、まあ」

 老人に問えば、微かに眉間に皺を寄せて答える。この反応でお察しと言う所だが。

 少年のスプーンの手も止まってしまった。心配そうに隣の老人を見つめている。田舎の閉鎖的な付き合いは色々と大変なのだろう。まあ、小夜子には全く関係ない。

 そうこうしている内に男達が小夜子達の座るテーブルの目の前までやってきた。そして先頭の男が居丈高に言い放つ。

「女!どこから来た!トーリ!俺に報告が無かったぞ!」

「少年。暖かいうちに食べなさい。これ多分、冷めたら途端にまずくなると思うわ」

「ええっ!」

 小夜子の言葉に少年と老人が慌ててスプーンを再び口に運び始める。

「俺を無視するな!!」

「あんた、うるさい。今度怒鳴ったらぶん殴る」

「この!おんっぐぶぅ!」

 小夜子は先頭の男の右頬を軽く平手で撫でてやった。小夜子がグーパンすれば多分、人の柔らかい体は木っ端みじんになる。木材でさえそうなのだから。

 男は左後ろの男を巻き込んで、2人で5メートルほど仲良く宙を飛んでから自然落下した。撫でられた男はピクリともしない。その男の下で巻き添えになった男が呻きながら蠢いている。小夜子が残った一人に目線を動かすと、顔色を無くした男がビクリと大きく体を揺らした。

「私、ここに来るのにあの男の許可が必要だったのかしら?」

「いいえ、そんな事はありません」

 男ではなく老人が答える。

「この男達は何?」

「一応、あの集落の若者代表といった所ですか。田舎の、物を知らぬ子供達です」

「あなた達に命令出来る立場?」

「いいえ、私共はあの集落からは離れて暮らしていますので」

「ふーん。そこのあんた」

 一人残った男は滑稽なほどにビクついている。男のアイコンは大人しい緑色に変わっていた。

「そこの2人、連れて帰って」

 一人残った男は目を離したら襲われるとばかりに、小夜子を見つめながらじりじりと後ずさる。二人の所まで後ずさると、どうにか失神しているらしい男を肩に担ぐ。下敷きになっている男もヨロヨロと立ち上がり、3人はもと来た道を引き返していった。

「あいつら、何がしたかったの?」

「ご飯を一緒に食べたかったのかなぁ?冷めても大丈夫。美味しいよ」

「昨日からこちらの様子を窺っていたのかもしれません」

 確かに派手に木を倒したし、コンテナハウスも作ったり、色々と大騒ぎはしたかもしれない。小夜子達は首をひねりながらも朝食を終えた。


 老人の名前はトーリ、少年の名前はレインと言った。

 二人の血は繋がっていない。雨の日に捨てられていたからレインって言うんだよ、という少年の頭を小夜子は無言で撫でる。こういう境遇の子はこの世界で少なくないのだろうと、あっけらかんとしているレインを見て小夜子は思った。レインが自分を憐れんでいないのはトーリのお陰だろう。

 小夜子はこの集落にすでに用事は無かったのだが、またあの男達がトーリとレインにいちゃもんを付けるのではと少し気がかりで、もう一晩この場所に泊まっていくことにした。

 その日小夜子はトーリとレインの生活向上のために色々作りまくった。家の備品を修理し、刃物などは新品同様にし、家の外に煮炊きできる屋根付きの竈を作る。レインの方が家事能力の伸びしろがありそうだったので、出来る限りの事を小夜子はレインに仕込む。小さな平屋も魔改造を施し、暖房器具の無かった家に薪ストーブを設置。排煙と換気の仕組みもしっかり作る。家の中でもストーブの上でお湯を沸かせるようにする。竈と薪ストーブの為の薪の保管場所を小屋と竈の間に増築する。収納ボックスから木材を取り出し、風魔法で均等のサイズで薪を裁断、保管場所に詰め込む。薪割りの場所も作ってやり、さらに薪を自分達でも作れるように、木材をその脇に山積みにしてやる。レインがその内に自分で薪を割ったり、食材を調達したりして、トーリを助けてくれるようになるだろう。薪は小屋の側面に一面に積まれているのでしばらくもつはずだ。

「他に必要な物あるー?」

「じゅ、十分です!凄すぎて、私達が使いこなせるかどうか」

「トーリに難しくても、レインが出来る様になりそうだよ、ね?」

「サヨコさん、ありがとう!!」

 レインが顔を紅潮させて、あちこちを見て回っている。

 うん、と小夜子は一つ頷く。完璧に小夜子の自己満足である。その場限りの施しと言われたらその通りだろう。でも果物を齧って生活していたトーリとレインが、少しでも快適に暮らせるようになるなら偽善だっていいではないか。

 小夜子は目の前の人々をその時の気分で、気まぐれに、これからも助けたり助けなかったりするだろう。だって小夜子にはその力があるのだから。

 そして例え前日に腹を立てぶっ飛ばした相手でも、次の日に殊勝な態度を見せるのであれば、助けてやらないことも無い。かもしれない。


 次の日。

 小夜子は目の前で地べたに平伏する3人の男達を仁王立ちで見下ろしていた。


週一くらいで更新する予定です。

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