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木曜会  作者: 芥川何某
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木曜会10

木曜会 10



私は木曜会の日 中野さんと靖子さん二人を待ち合わせ場所 駅前の喫茶店で待っていました

今日はどんな事になるやら あんな事をハルキストの二人に知らせなかったらこんな展開にならなかったのだと 今更 後悔しているところへ 中野さんと靖子さんがが現れました 二人とも裁判所に出廷する弁護士のような格好です 靖子さんに至っては資料の入っているだろうと思われる厚い封筒を抱えています 中野さんは席につくなり私の方に顔を近づけて言いました


『 昨夜は靖子君と夜中の2時まで資料作だよ

あちらがどう出てきても対処できるように万全の準備だけは整えておきたいからね』


どうりで二人とも目が赤く血走っているはずです


『まずは 私が先鋒で行くわ 平野という女を血祭りにする その後 中野君が親玉の先生とやらを論破して撃破するって段取りにしましょう 』


『論破して撃破だなんて 靖子君も大袈裟だな

僕はだね ただ 彼等の間違いを正してあげたいってだけさ 言うなれば布教活動のいっかんだと思っているよ』


それを聞いた靖子さんは何かに取り憑かれたような目で


『そうよ 我々の布教活動で世の中がハルキストで満たされる世界を目指すわ

村上春樹にノーベル賞を 』


そう言うと二人して変な笑い方をするのでした


続く……


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