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俺は走る。流れる汗もそのままに、後ろを振り返らずに、ダンジョンが大量の怪物の地響きで揺れる中で命をかけた追いかけっこ。
ルートを間違えたら終わる。
罠にかかったら終わる。
追いつかれたら終わる。
実際には一度狼型の怪物に追いつかれて肉を噛みちぎられたがそんな事は大した問題ではない。
後で治せば良いんだ。腕の肉位欲しけりゃくれてやるさ。
第一目標地点が目についたので腰に刺していた薬瓶をそこに向けて叩きつけながら走り抜ける。
これでしつこい狼は終わりだ
そのまま一息つくこと無く第二目標地点目指して走り抜ける。
ここから先は足場がほとんど無い。
少しだけ心を落ち着ける為に深呼吸をして勇気を出して跳躍する。
届かなかったら終わる。
選ぶ足場を間違えたら崩れて終わる。
飛行型怪物を躱せなかったら終わる。
時間をかけすぎても終わる。
通りすぎた後から答え合わせのように選ばなかった足場の一部が崩れ落ちた。
早い飛行型怪物には慣れてるが遅い飛行型怪物はリズムが崩れるから恐ろしい。
なんとか第二目標地点に着いたのでそのまま通って来た通路に網を被せる。
これで飛行型怪物は終わりだ。どうせ落ちたら終わりなのにご丁寧に突起だらけに骸骨のオブジェクトもか悪趣味すぎるだろ!
ここまでの第一関門は無双できる強者に対して質量攻撃という試練で第二関門は制限時間付きのアトラクションって所となるとこのパターンは第三関門は逃げ場無しの純粋な力比べか。。。
どんなに強くて良いから逃げ場無しのモンスターハウスだけは辞めてくれよと祈りながら第三関門に向かう。
予想通り逃げ場の無い空間で今回はタイマンらしい。
今回は誇り高き怪物騎士だった。
周りの状況を観察した俺は敵に万全の状態で戦いに挑みたいから準備をさせて欲しいと申し出た。
勝った。
部屋が暗くなるときちんと戦えないと言ってかがり火を大量につけ、バックから伸ばしたチューブを口に含んだ状態で最後に戦いの前に心を静める為に瞑想するので待って欲しいと申し出た。
完全密閉空間で一酸化炭素中毒で敵を倒して試練は突破できた。
最後だけ全く命の危機を感じなかったが今日もなんとか試練を突破し、1つの願いを選ぶ。
次の期限は一週間、それまでにまたダンジョンを攻略しないといけない。
ダンジョン制覇時に怪物は煙となって消えてその場に結晶が残る。
それをバックに詰めるだけ詰めながら帰路に着きそれを売ったお金で次のダンジョン攻略の為の資金にする。
とりあえず明日は命がけの偵察いきますか。
第一関門の入口から最初の接敵までを初日に偵察し、その日は対策アイテムを買い、それを使って同じように第二関門を偵察し、同じように両方のアイテムを使って第一、第二関門を隅々まで偵察する。
こんなやり方をするやつは他には居ないだろう。
対策が効かなかったら終わる。
お金が尽きたら終わる。
間に合わなかったら終わる。
怪物に殺されたら終わる。
俺がこれたらあいつが終わる。
雑魚扱いされた誇り高き怪物騎士
試練最後なので強い。相手が何かしらの体調不良だと治療が終わるまで待ってくれる。
今回はたまたま挑戦者の腕が食いちぎられていたので時間稼ぎに付き合ってくれていた。




