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第五話 三国干渉と三枚舌の国

ちなみに2000文字書いたあたりで一度、データが消えました(涙)


ということで第五話です。

ここから前作から話が分岐していきます。(断言)


※今回だいぶ短いです。

日清戦争の講和会議が終結した矢先、日本政府にある連絡が入った。


フランス、ドイツ、ロシア

「遼東半島、清に返してくんない?」


フランス、ドイツ、ロシアの3カ国が日本に対し、清国への遼東半島、海南島の返還を求めたのである。

いわゆる「三国干渉」である。

求めた表向きの理由としては、朝鮮の独立を有名無実化するのと清国の首都である北京を驚かし、なおかつ極東の平和を乱すからだとされていた。

一応正当?な理由も並べられ、なおかつ3大国を相手にする国力など無かったため、当初日本政府はこの提案を受け入れようと検討したが、


「お前ら、よーく地図を見ろ。」


と明治帝が発言したことで、この提案は棄却されることとなった。

と、いうのも遼東半島に関してはロシアの中華圏や朝鮮への南下の邪魔になる事はほぼ確定的であり、また海南島は隣のフランス領インドシナのかなり近くであり、フランス勢力圏であるとも言える場所であった。

また、戦争による賠償で得たイギリス領の香港は例外に、露骨な領有権要求を列強諸国は控え、事実上の「暗黙の了解」が存在していた。そのため日本のこの行動は、その了解に触れていたのである。

まあそんなことなど知らないわけなのだが、、、

ともかく日本としてはせっかく初めての対外戦争で手に入れた貴重な領土を手放す気にはなれなかったようで、実際この三国の要求はキッパリと断っている。(事実、明治帝のわがままとも言われている。)


とは言えこの結果、日本は3カ国から敵視されることとなり、貿易の関税増加、果てには輸入、輸出の停止など様々な妨害が行われることとなった。

このため政府では要求を呑むべきだったのではないかなどの意見が頻繁に出たものの、それは少しずつ沈静化することとなる。

救いの手、いや悪魔の(ささや)きとも呼べるような話が舞い降りてきたのである。

それが、


イギリス

「ねぇねぇ、同盟を結ばないかい?」



1902年、イギリスから日英同盟締結の要請が飛んできたのである。


当時のイギリスの状況としては、清国(中国)における利権をめぐってフランス、ロシアなどの列強と争っており、緊張関係であった。

そして何より、1900年の義和団事件(第八話 日露戦争 上 に登場予定)によって、ロシアは満州を事実上占領。

さらには満州からの撤兵を約束をしたものの、撤退しようとせずさらには事実上の日本勢力下である南の朝鮮半島にもその触手を伸ばすようになっていた。

クリミア戦争などで、すでにロシアの南下政策に対して危機感を持っていたイギリスは、時を同じくして朝鮮半島に進出しようと企んでいるロシアに、良い顔をしない日本に同盟を持ちかけたのである。

事実、この頃の日本では世界第3位の海軍大国であるロシアに対抗して、関係がそこまで悪くなかったイギリスに戦艦などの主力艦艇を大量発注していたこともあり、関係は良好であった。(第七話 建艦競争 に登場予定)

それになおかつ、明治帝は大の親英家であり、裏で日英での同盟締結について色々と画策していたことが明らかになっている。


このことなどもあり、日本政府は渡りに船だと1902年1月、日英同盟が締結された。

紆余曲折ありつつも、現在まで続く同盟の始まりである、、、

いくつかネタバレがありましたが、まあ大丈夫でしょう。


次回、米西戦争における、日本の動き

明日の21日午後10時ごろに投稿予定


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