第一話 大帝の覚醒
名前の通りリメイク版です。
だいぶ内容を掘り下げて書いていますのでイメージが若干変わるかも?
大日本帝国。それは1889年から1945年にかけて存在した国家である。
その始まりの天皇こそ明治天皇である。
この物語は明治天皇に現代人が転生し、歴史改変をするとどうなるのかを描えがいた物語である、、、
幕末。
日本はペリーの来航により開国。それに伴って尊王攘夷運動は激化し、薩摩藩や長州藩などが討幕の動きを見せ、国内は混乱を極めていた。
その結果、幕府が大政奉還による幕府の終わりや、新政府と旧幕府側の衝突である戊辰戦争などを経て、明治時代が始まった、、、
国内改革は倒幕に関わった藩から出された人員によって作られた新政府によって始まり、版籍奉還、廃藩置県、など中央集権的な統治が開始された。
富国強兵をスローガンに近代的な軍隊の整備を進め、政府主導で造船や鉄道、鉱山などの多くの事業で欧米の技術を導入し、産業の近代化を図っていた。
また外交も積極的に行なっており、1871年にはヨーロッパへ岩倉使節団を送り、近隣の清とは日清修好条規を結んだ。しかし、朝鮮は国交樹立を拒んでいたため岩倉使節団の留守を預かっていた西郷隆盛や板垣退助などは、征韓論(武力によって開国を迫る)を展開し、“明治天皇”の許可を得たが、帰国した岩倉使節団と対立したりもしたが、最終的には江華島事件を起こし、日朝修好条規を結ばせて開国させた。
、、、が、事件は突如起こった。
それは江華島事件直前にまで遡る、、、
旧江戸城、現皇居
明治天皇の書斎にて
「うっ、、、え? ここはどこですか? あれ? まさかここって、、、」
バタンッ、
「陛下、どうなされましたか? 陛下? だっ、誰か近くの者っ! 急いで医者を呼んできてくれ! 陛下が! 陛下がっ!」
書斎で職務中だった明治天皇が、突如倒れたのである!
そばに居た侍従長がすぐに異変を察してあたりに助けを求めた。
そのため付近にいた近衛兵などによって担架で皇居内の医務室に運ばれ、直ちに宮内省お抱えの医師が明治天皇の容体を確認した。
幸いにも意識があったものの、容体はひどいものであった。
「えっと、、、え? なにこれ? ドッキリか、何かでしょうか?」
「、、、」
医務室にいた全員が硬直した。
そう、陛下が御乱心遊ばされたのである!
事態は非常に不味い状況であり、直ちに次期天皇を決めることになるかと思われたが、
「あっ、、、大丈夫! 私は”明治大帝“だから!」
明治天皇は記憶喪失していながらも、あたかもいつものように振る舞おうと始めたのである。
このため、ひとまずはなんとかすることになったのだが、この事実を知る者は、ごく僅かに留められることになった。
その後、明治天皇は数々の功績により、日本のみならず世界から注目を集める君主として活躍していくことになったため、現在ではこの時から“明治天皇”改め、“明治大帝”と称されている、、、
ちなみにだが、状況を理解した後の明治大帝は、
「え? 江華島にすでに向かってる!? 直ちに中断させろ!」
朝鮮との関係悪化を懸念し、衝突を避けようと、作戦の中止を政府に通達したのだが、時すでに遅し。
韓国がすでに砲撃を行なっており、事件は起こってしまっていた。
そのため作戦は続行され、最終的に日朝修好条規を結ぶことになったのである。
その後、明治大帝は新政府の政策にやたらと介入するようになったため、危うく暗殺されかけるといった事例が発生したが、それでも介入し続けたため帝国議会が完成するまで、政府の政策の半分ほどは明治大帝発案の政策となっている。
特に有名なのは産業の近代化の促進であり、その中でも造船業には多くの資金を投下させ、自国で海軍艦船を賄おうとしたのは有名である。
また、開国させたばかりの朝鮮への進出に関しても熱心であり、特に半島北部の鉱山権益をあらかた取得し、開発を行ったのだが、現場には明治大帝も足を運んだ。
「ゴールドラッシュの時間ダァ!」
と何か企んだ様子で現地で叫んでいる明治大帝が目撃されるほどであり、どれだけ鉱山開発に力を注いでいたかが伺い知れる。
ちなみにだが、権益の取得自体は朝鮮との交渉によって行われ、ほとんど金を払わずに権益を得ることに成功している。(一応資金を朝鮮政府自体には払った模様。だいぶ少なかったようだが、、、)
そうして国内のみならず国外にも注力していた日本だが1881年、とある使節団が日本を訪れた。
カラカウア国王率いる、ハワイ王国の使節団である、、、
第一話でした、、、なんかイメージが違うかな?
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次回、カラカウアの来日と謁見
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