3話 職業検査
3話目投稿です!
ここまで見てくださてる方、ありがとうございます!
拙い文章ですが頑張るので、3話目も見てくれたら嬉しいです!
ルカとユイが出会い、歩くこと数分。
目の前に領主の家と同等程度の大きさの建物が見えてきた。
「あっ!お役所だ!」
ユイがパッと手を離し駆け出す。
「あっ、おい!待てって!」
「きゃぁ!」
ドンッ!とユイが何かにぶつかって倒れた。
「あぁん?てめぇガキ、どこに目ぇ付けて歩いてんだオイ…」
「ひっ…」
ガラの悪そうな男にユイはぶつかってしまい、絡まれていた。
ガラの悪そうな男は拳を握り振り上げ
「これはお仕置きしなきゃだなぁ!?」
などと叫びながらもユイへと振り下ろそうとしていた。
(コレはまずいな…)
ルカは咄嗟に走り出し、魔法を構築する。
手を前に突き出し、ユイを守るために結界魔法を使った。
張る結界は"物理反射結界"。
相手からの物理攻撃を弾き返す結界だ。
ガンッ!と硬質な音と共に弾き飛んだのは殴られそうになっていたユイではなく、ガラの悪い男だった。
「ぐべぁっ!?」
情けない声を上げて倒れ、身体をピクピクと震わせながら気絶していた。
「ほら!今のうち!」
「えっ…?あっ、待って…!」
走りながらもルカはユイの手を掴んで、そのまま役所へと駆け込んだ。
「はぁ…良かったな、何もなくて…」
「う、うん…あの、守ってくれてありがとう…」
少し涙目でルカを見つめ御礼を言った。
「いや、いいよ。気にするな。」
無意識にユイの頭に手を乗せ、ポンポンと頭を撫でてやった。
カァッと音がするかのようにユイの顔が真っ赤になった。
「あっ…あのっ…えっとっ…私ね、ユイって言うのっ…」
「ん、ユイって言うのか。俺はルカ、ルカ·エルターニアだ。」
「えっ、エルターニアって、領主様の、?」
「まあ、そうだな。」
「私、家お隣なの!今度御礼に行かせてほしいなっ…!」
「ん、分かった。父さんと母さんに伝えとくよ。」
そんなことより、と話を切り替え、役所の受付へと向かい、所員と話し職業検査の検査場へと案内された。
「さぁ、ここが検査場だ。あそこにある水晶に手を当てて、自分の魔力を流し込んでみてくれ。そうすると、手元に魔水晶製のプレートが出てくるはずだ。そこに自分のステータスやスキル、職業に持っている称号なんかが表示される。」
「ありがとうございます、ほらユイ。やってみろよ」
「う、うん…!」
ユイは手を水晶に当て魔力を流し込んだ。
そして数秒後、魔水晶製のプレートが手元に現れた。
「わっ、ホントに出てきた!」
プレートを手に取り、見てみると
ユイ·セシリア
職業
付与術師
ステータス
腕力 100
魔法力 1000
魔力量 2000
耐 500
魔耐 1000
敏捷 300
スキル
付与魔法LV8
治癒魔法LV5
結界魔法LV6
杖術LV3
投擲術LV1
家事LV5
称号
転生者
竜の巫女
と表示されていた。
「ユイ、どうだった?」
「え、えっとね、高いかわからないけどこんな感じだったよ。」
「魔、魔力量2000!?」
検査員である職員が驚いたように声を上げた。
「高いんですか?」
「当たり前だ!それに、転生者じゃないか!これは逸材だ!領主様やギルドマスターに報告を入れなければ!」
職員は慌ただしくもプレートの内容をメモに書き写した。
「もしかしたら君も!?君もやってみてくれ!」
「あ、ああ…」
促されるままに水晶に手を当てて魔力を流し込んだ。
そしてプレートが現れ映し出された文字は
ルカ·エルターニア
職業
魔法師
ステータス
腕力 500
魔法力 3000
魔力量 3500
物耐 500
魔耐 1500
敏捷 1000
スキル
炎魔法LV1
水魔法LV1
風魔法LV1
雷魔法LV10
氷魔法LV10
光魔法LV5
闇魔法LV1
回復魔法LV3
結界魔法LV5
龍魔法LV10
気配感知LV5
獲得経験値上昇LV3
言語理解LV10
龍圧LV5
家事LV2
称号
転生者
先祖返り
龍の遺志を継ぎし者
「なんだって!?下位職なのにこのステータス!?ありえない!上位職である賢者の、Sランク冒険者と同等の数値じゃないか!?」
「え?」
検査場は騒然となった。
「こうしちゃいられない!おい!今すぐギルマスに連絡を!そしてこの子達を会議室に連れて行ってくれ!」
「ちょっ、ちょっと待って下さい!父さんと母さんに連絡をさせてください!」
「こちらで連絡する!セシリア家とエルターニア家に連絡しろ!」
職員は一同大慌てで色々なところに連絡をしだした。
(はぁ…今日1日大変なことになりそうだな…)
ルカはため息をつき、ユイと共に職員に促されるまま会議室へと向かった。
3話目ありがとうございました!
これからも書いていきますので見ていただけたら幸いです!
感想や誤字脱字等の指摘も待ってますので、気軽におねがいします!