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02 おはよう大地。こんにちわ生命。


 あああああああああ!!!


 めっちゃよく寝たけどまだ疲れ取れてねぇわ……

 おっ、あくびの咆哮で音速越えた波動になって背伸びした時に振ったしっぽで真空刃出た…


 って惑星が溶岩から海も酸素もある緑の惑星になってる!!!

 すごいわ……私何億年寝てたんだ……


 「あ!俺が物心つく前からなんか溶岩の中に浮いてた溶けなかった生き物じゃん!!」

 あ、おはよう惑星さん。ごめんね。ちょっと昔からここに沈んでた者です。


 「名前はなんて言うんだ?」

 え? 名前? んー。リヴァイアでいいわ。さんを付けなさいね。


 「リヴァイアさんか。俺も名前ないから決めて欲しいな」

 え、貴方名前ないの? つけて欲しいって? 自分で決めなさいよ。地球丸でいいんじゃない?


 「あ、地球丸とかいいっすね!!」

 え、採用? 地球丸でいいの?

 うん……まぁいいんじゃないかしら。丸いし。


 それにしてもここの生命体、弱っちいわね。繁殖力低いし。私が作っていい?


 「え、リヴァイアさんそんな事できるんすか」

 そんな事できるのか。って、そりゃできるわよ。

 「すごいんすね。リヴァイアさん」

 ふっふっふ。私は凄いのよ。

 よし、じゃあ私が繁殖性高いいい感じの種族作るわね!

 「おっすじゃあよろしくお願いします」


 ―――――――1万年後―――――――――


 うん☆これは駄目ね!!


 「え、リヴァイアさん、これなんすか」

 え、これ?うん。繁殖性マシマシの究極生命体よ!


 「究極生命体って……なんか二足歩行だけど触手とか生えてる奴とあと流動質のスライム? みたいなのがいるんですが」

 うん、これが繁殖性マシマシの究極生命体!

 なんだけどこれは駄目ね! 性欲すごすぎて他の欲がなくて二世代目の性能が著しく劣っていて生命としてはいいけど、種族としては全然駄目ね!!


 スライムみたいなのはどこだったかの惑星の支配種が作り出した奴隷種族を参考にして汎用性を高めた奴だけど、これも駄目だわ!

 「見た目もちょっとこれは俺好きになれないしなぁ……」

 うん、じゃあこれは破棄ね。責任をもって私が食べておくわね

 「ええ、食うんすか」

 失敗したら食べる!これが私のやり方!

 「えぇ……」


 ―――――――3万年後―――――――――

 

 よし……今度こそいい感じかしら。

 「おっ、姉さんお疲れ様っす。進捗どうすっか」

 できたわ。説明するわね。


 まず最初の種族はゴブリソ!

 「ごぶりそ?」

 私が昔通った惑星に居た奴よ。半分くらい見よう見真似だけど、小猿を元にしているから中々良い出来よ。

 「うん、緑色だから森でかなり有利だな」

 そうよね。力は弱いけど、どこでも暮らせてなんでも食べれて火を使ったり道具を加工するくらいの知能もあって、高めの繁殖力を持ってる私のお気に入り!

 「うんうん。いいっすね」


 次の種族はコバルト!

 「こばると?」

 うん、元はある鉱石の種類らしいんだけどよくわからないけど、なんかそういう名前。

 「なんか犬? 狼っぽいっすね」

 そうね。それを元にしてるわね。基本的にゴブリソと同じで非力な方でしかも繁殖力は並。なんだけど変わりに手先が器用でカリスマ力があるわね。

 「他の種族と仲良くできるって事っすね」

 

 次はオーガ!

 「大型のゴブリソみたいっすね」

 そうね、大型の猿を元に作った強靭な身体をもった性欲の権化ね。でも代わりに適応力が低めであまり長い距離を移動したがらない種族ね。

 「やっぱり弱点あるんすね」

 あまり詰め込むと種族として失敗するからね。


 次はオーク!

 「豚が元になってますね」

 そうね。オーガを超える性欲で、オーガ並みの強さ!頭が悪いけど、全体的に素直でやさしさをもつ種族ね!

 「姐さん気に入ってますね」

 そうね!やっぱ生物は繁殖しないとってイメージあるからかしら!

 「そういう経験あるんすか姐さん」

 んー、多分ない。覚えてないけど、やろうと思えば分裂して増えるから、私にオスメスいないかも!

 「曖昧なんすね」


 お次は巨人種!

 「フサフサなコバルトタイプとつるつるのゴブリソタイプに分かれてますね」

 ひたすら強さと性欲を高めたタイプだけど、繁殖力は低めね!やっぱり一定の強さがあると繁殖力が低くなるわね!

 「食力も高いすっね」

 やっぱり筋肉凄いからよく食べるのよ。


 最後は長耳!

 「肌の色が青黒い以外は控えめな体系っすね」

 そうかしら。おっぱい大きい種族で魔石の扱い方も上手な種族よ。やっぱりおっぱい大きいと食いつき違うのよね。

 「魔石? ああ。俺の中にある、姐さんの力を含んだ鉱石っすね」

 ええ、あれすごいわよね。念じただけで火とか氷とかでるなんて。

 「姐さんでも珍しいと思うんすね」

 いわゆる超自然的な力よ。やっぱりそういう力が上手に使える種族がいないとね。

 「でも姐さん。今までの種族も体内に魔石に似た機能がある臓器があるから別にいらないんじゃ」

 ……気にしちゃ駄目よ!

 「はい」


 と、まぁ粗方紹介したわね。

 「え、なんか色々まだ残ってる気が」

 そうね。でもこれはさっきの種族達を作るためのテスト版でかなり弱っちいわよ?

 「大分段階踏んでるんすね」

 この前の奴で懲りたからねぇ……。性欲もあんまり高くないし、体内の魔力が大分少ないから外部の魔石を頼らないと駄目だから、どう見たって下位種族なのよね。

 「性欲強いのが上位種族なんすね。やっぱ性欲ありきなんすね」

 やっぱ生物は繁殖しないと!

 「でも一応下位種族の説明聞きたいっす」

 そう? じゃあやるけど


 二足歩行型猿。これは昔寄った惑星で文明築いてた種族で一番多かった種族の見様見真似で作った奴ね。中型の猿を元だから基本的に普通ね。器用貧乏ね。


 次は小型種。これはゴブリソの元になった種族ね。手先は器用だし子宮は頑丈だけど、まぁ弱い方ね。


 お次は長耳。これはさっきの青黒い長耳の原型ね。割とお気に入り。だから青黒くして上位種族にしたってのもあるけど……。あ、ちなみにこれもただ単に薄黒くしたタイプもあるわね。やっぱり変色する時は慎重になるわ。


 最後は筋肉質な奴。これは巨人種をつくる前のテスト版。繁殖力低めね。


 「えらくあっさりした説明っすね…」

 まぁ下位種族だし?

 一応、下位種族は上位種族に屈するようにフェロモンとか細胞とか色々弄っているから、ほっといても自然と上位種族に併呑される仕様だから。

 「中々シビアっすね」

 まぁ仕方ないわよ。

 さて、ひと段落ついたし、軽く寝るから何かあったら起こしてちょうだいね。

 「了解っす」





 つづく。

 リヴァイアさん……1京歳以上の謎のお姐さん。オスもメスもいないと言っているが明らかに女性的な精神性である。多分実年齢は京じゃなくて垓かも知れない。別種のやばい奴と喧嘩したり、ウルトラな巨人達にスーパーリンチにあったり、宇宙が1巡したのを経験した可能性がある。疲れたので身を小さくして溶岩の惑星だった頃の地球丸に降り立った。

 地球丸……44億歳の惑星。リヴァイアさんとは2億歳の時に出会った。出会ったというか勝手に入ってきた。物心ついた時から「なんか溶けない変なのがいるな~」と思ってたらしい。リヴァイアさんを姐と慕っている。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 色々とニヤリとする設定があるところです。 この龍が自らの創った生命体とどんな付き合い方をしてくいくのか楽しみです。 [気になる点] そういった作品と割り切れば気になりませんが、スケールと比…
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