人事部主任、マルクの証言
あれ?
もしかして君が噂の探偵君?
……やっぱり!
始めまして!
僕はレイフの息子、人事部主任のマルクというんだ。
よろしく!
……ん?
どした?
僕の顔に鯨でも付いてる??
……やだなぁ!!
イッツジョーーーーク!!
アイスランドジョークだよ!
……ん?
ごめん、これ別に有名なジョークでもなんでもないよ。
僕のオリジナル。
欲しかったらあげるよ?
……そっちじゃない?
どっち?
……ああ、僕がアイスランド人かって?
まぁ半分ね。
うちの親父がそうだけど、僕はハーフなんだ。
……へー!!
月白女史ってアイスランドから来たの??!
知らなかったよ!!
全く水臭いよね!!
……いやー、僕は小さい頃に家族でこっちに来たし、月白女史のお父さんのことも知らないなー。
ごめんね?
もし何だったら、帰ったら親父に聞いてみるよ。
……僕の名字はレイフソンだよ。
アイスランド人の名前はちょっと特殊なんだ。
僕はレイフの息子だからレイフのソンでレイフソン。
ほら、色んなサーガで名乗るとき、誰々の息子とかって言うやつあるでしょ?
あれ、まぁ簡単に言うと名字のことなんだよ。
……まぁ、そんな話は置いといて。
君、うちに転職希望なんだって?
びっくりしたよ、まさか……。
……違うの?
メンテナンス部の根岸くんからお願いされたんだけど。
……あーやっぱり?
おかしいと思ったんだよね。
ファイブレンジャーになりたいって人はいっぱい来るけど、メンテナンス部に入りたいって人来たことないから。
……いーよいーよ大丈夫。
根岸くんには僕から伝えてあげるよ。
……じゃあ僕の用事はこれで終わり!
君は他に何かある?
……僕の家族が何でこっちに来たかって?
……うーん、ちょっと説明が難しいんだけど。
……僕の親父ってちょっと抜けててさ。
ちょっとっていうかものすごく抜けててさ。
ある日、卵をアルミホイルで巻いてチンしちゃって、ちょっとしたボヤ騒ぎになっちゃったんだ。
まぁそれだけじゃないんだけど、そういうことが積み重なってあっちに居づらくなっちゃって今に至る、みたいな?
……え?笑えない?
僕は笑っちゃうんだけどね。
親父に言うと凄く拗ねるよ。




