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天秤

作者: 芦進伸哉

よく「優しい」と言われますが

いつも後ろ向きですぐに立ち止まってしまう

躓いてできた傷がどれだけ小さくとも

それを理由にいつまでも止まり続ける

そんな僕の正体はただの弱虫 意気地なし

かさぶた剥がして今日も明日に怯える臆病者



世界は優しくないけれど

いつも前向きで何があっても止まりはしない

僕がどれだけ悲しんでも苦しんでも

世界は止まることなく回り続ける

それは僕が「止まってしまえ」と願うように

世界のどこかで 誰かが明日を願っているからなのだろう



それと同じように

僕を嫌う人がいて

どこかで僕を好いてくれる人がいるのだろうか

僕を必要としてくれる人がいるのだろうか

だから僕は明日を迎えることができるのだろうか


そう思うと明日が少しだけ愛しく思えた

少しだけ 待ち遠しくなった


ほら、また明日がくる

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