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恵瑠奪還大作戦! ①

 マジョノ町でミス・ソルシエールの助言をもらった翼、春香、ミアは春香が取りに行きたいものがあると陰陽の里に戻った後、清爽の森で恵瑠を探していた。

「本当にこんなところに恵瑠がいるのか?」

「間違いありません、まだこの森に邪悪な気が消えてないと師匠がおっしゃっていました。」

「自分で感じ取れるようになってくれよ。」

「わ、わかってますよ~。」

「それにしても春香、鳥に行きたいものって、薙刀?」

「はい。体力をつけると言って色んな武道をたしなんできましたが、薙刀が一番得意なので。」

「自分の呪術じゃ不安ってことか。」

「うぅ~、悔しいですが、その通りですぅ~。」

緊張感がないように思えるが、これでもけっこう緊張しているのだ。

「あの、翼さん。」

「ん?」

「信用できないというわけではないのですが、本当に精神をきれいに割ることってできるのでしょうか。」

「正確に言えば、斬る。」

「本当にそれが出来れば、頼もしいわね。でも、ありえないのよ。」

「ま、そう思うのが普通だ。」

「でも私、翼さんだから、信じます。」

「ええ、方法はもうそれしかないのよ。頼んだわよ?」

「わかってる。」

それから、沈黙が続いたまま、歩き続けた。しばらく歩いていると翼が足をとめる。

「翼?」

「そろそろ来るぞ・・・・・、気を引き締めろ!」

ミアと春香が身構える前に横の方に向かって剣をふるった。すると鷹の爪を模った不思議なものが飛ぶかと思えば、こちらに飛んできた黒い光弾とぶつかりお互い消滅した。

「なになに、何が起こったっていうのよ!?」

突然の出来事だったため、ミアはパニックを起こし、春香は呆然としていた。

「見事だね、まさか防がれるとは思わなかった。」

声の方を見ると、そこには黒く変わり果てた恵瑠の姿があった。春香とミアは恵瑠をにらみつける。

「それ確か、幻烈斬(げんれつざん)っていうんだっけ。昔、聞いたことあるんだ。」

「あんた・・・、覚悟しなさい!!」

「覚悟なんかしなくてもお前たちの、負けは最初から決まっているんだ。」

「それは、やってみないと分からないですよ?」

「へぇー、自分から進んで死にに行くなんて、命知らずだな~。」

「そろそろ下りて来いよ、私たちが何をしに来たかわかってるだろ?」

「ま、一応聞いとくか。お前ら、何しに来た?」

「恵瑠の開放。」

「同じくよ。」

「同じくです。」

「バカだなぁ、お前らにそんなことできるわけないだろう?」

「だから、やってみないと分からないって言ったでしょ!‘stone graval‘!」


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