表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

魔女狩り

作者: 斎宮 璃薇

第1章

 こんな幸せが訪れるのはいつぶりだろうか

お姉ちゃんと一日を過ごせる

それだけが私の生き甲斐だった

でも、一時間前に外に行ったきり戻ってこない

1時間か…長いな

様子でも見てこよう

その刹那外に一筋の光が伸びた

それが悪夢の始まりだった

......................................................

 迂闊だった。ここなら見つからないと思ったのに。

 「お前ら、こんな事をして恥だと思わないのか」

 〈彼ら〉────もとい、仲間だった人間────を見て、嘲笑する

 「何も出来ない魔女に頼っていた分際で!」

 「う、うるさい!とにかくお前は捕まえる!」

 「阿呆らしい。金に目が眩んだか、家畜共」

 「愚弄するのもいい加減にしろ、異端が。」

 「異端?貴様ら家畜の方が異端だ。」

 「ほう…。」

 「敵だと言うのなら、相手をしてやるぞ?ククッ」

 「…っ…。と、とにかくお前は倒す!」

 「出来るか?“Darknessworld”」

 刹那、一筋の闇が世界を包む…

 それが破滅の未来へと進む第一歩だとは、知る由もなかった…。

 

第2章

 こんなにもあっけなく日常は狂ってしまうのだろうか

幸せは続かない、そんなこと分かっていた

分かっていたが…認めたくなかった

妹とのたわいない会話も、いつもと同じ行動も、壊れるなんて、思っていなかった

だが、それは起こった

「おとなしく降伏しろ!」

降伏?そんなもの、するわけないじゃないか

妹を殺しておいて、私まで殺そうというのか

さぁ復讐劇の始まりだ

 全員皆殺しだ!

 ......................................................

 「お姉ちゃん…」

 暴走してるのかな…

 「おい、仕事の時間だ」

 番人が来る

 あの日以来、私は異世界にいる

 「はい」

 そして、龍を統べる者として新たな人生を歩み始めた。

 あの日以来、お姉ちゃんの鼓動が弱まっていくのを感じる。

 いつか、こちらの世界に連れてこられるだろうか…。

 

 続く

 

第3章

 どれぐらい走ったのだろうか

分からない

あの女に追われて何日目だ?

俺は何をした?

何もしていない…と、思う

それにしてもあの女…

 ただものじゃない

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あの男か

妹を殺すよう指示したのは

ならば殺してやろう

「負けるものか…!」

ん?奥に何か人影が…

 あの男なら、殺す

実行だ (やめなさい…)

あの男は… (思い出さないで…)

そうか、思い出した (何を…)

あの男が、お母様を殺した (違う…それは)

あいつが家族を不幸にした (それは、私のせいよ)

 何かが聞こえる、でも、そんな物で私は止まらない

 

第4章

 あの男を殺すまで、私は死ねない。

死ぬわけには行かないんだ。

 妹

あの子の仇を打つまでは…

「お前か!!無差別に殺人を犯しているというのは!!」

「…私はあの男を殺すまで、止まるわけには行かない!」

「あの男?嗚呼、お前の妹を殺した男か」

あの男は、私の妹を殺した。

だから…

刹那、腕に激痛が走るのと共に赤い真紅の液体が飛び散った。

 これは、誰の血だ?嗚呼、私の血か

 こんな死に方になるとは、惨めだ。

「あははははッ!―――ははッ!はは…はぁ、はぁ…」

 私は笑う、いつまでもどこまでも笑う、笑い続ける

 何を望むこともなく、命乞いをすることもなく、死んで行ける

 こんなに幸せな事はあるだろうか。

 嗚呼、妹よ。もう一度会いたかった

 神様がいるのなら、どうか、来世は幸せに生きられますように…。

 

終章

 時は30XX年

魔女による無差別殺人事件から、約3000年が経った

私は、あの地に行くたび、何処か懐かしさを覚える。

 私は、あの魔女の生まれ変わりなのだろうか?

 私は今、墓地にいる。妹の墓の前にいる。

 私の名は「ローザ・ナイト」

 魔女の名は知らないが、私には何処かその面影があるのだとか。

 その魔女に、会いたかったな。

 そして、妹の名は「ローズ・ナイト」

 最初はおかしなことをよく言っていたが、あれが本当のことだったとは思わなかったな。

 魔法は使えない。でも、どこかで熱い血潮が煮え立っている…

 未だにアの女ガ生きテいルなンテ…

 

 殺シテシマオウ。世界ト共ニ。

 

 END

 

もう一つの終

 ──────────────────────────────────

 ローズ・ナイト

 魔女狩り対象とされ、19XX年に殺害される

 異世界にて生活後、現世へと還り給う

 金髪の美しい髪だった

 

 リリア・ナイト

 魔女狩り対象とされ、25XX年に殺害される

 今は別の魂として、別の人間に生まれ変わる。

 銀の美しい髪だった。

 

 

 ローザ・ナイト

 リリア・ナイトの生まれ変わり

 魔力持ちだが人間。

 40XX年、永遠の眠りにつく。

──────────────────────────────────

 今は、私の祖先についての資料を読んでいる。

 今は100XX年。

 衰退の一途を辿っていた人類が増加傾向にある。

 それ以降、人間はかつての魔力を忌み嫌うのではなく、取り入れようとした。

 そのため、今は魔法使いが増加傾向にある。

 私の名は、ルル・ナイト。

 魔力についての研究を行う研究者だ。

 そして、今の研究テーマは「過去の魔女狩り対象について」。

 その為、今、私は魔女狩り対象となった悲劇の一家「ナイト家」について調べている。

 ────嗚呼、なんて世界は狭いんだ。私がナイト家の血筋だなんて。汚らわしい。

 

 ~END~

拙い文章ですが^^;

最後まで閲覧有難うございます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 展開が早いから暇つぶし小説感覚で読めるのはいいと思う 最後まで名前がわからないってなんかいいよね!((( [気になる点] 良い点で述べた通り展開が早いので読み手が置いてかれる部分があったと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ