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I met SUKEBANSAMURAIGIRL.

ニュータイプインフルエンザにかかりましたが私は元気です←

 




「お主、七草秋穂だな?」

「ん?」

 …………。

 会長のせいで居辛くなった学校をサボっての帰り道にスケバンに声を掛けられた。

 うん。自分でも何を時代錯誤なコメディー見てんだって思う。でも、なんつーか、ええっと……。

「恥ずかしくない?」

「何が?」

 正気か?

 今時めずらしいロングスカートにマスクと凶悪な金属バットで作られた釘バット。愚神礼賛? シームレスバイアス? どっちでもいいけど彼女、どこからどう見てもスケバン。この春先とはいえバカも休み休み出て来い。最近はいくらなんでも多すぎだ。

「時に私の名前を知ってるようで何なんだけど、いったいどちらさま……?」

「今日は私闘故にあちき一人馳せ参じた」

 人の話聞けよ。つか何人だよ、お前。

 見た目はスケバン、中身はサムライってか? んなキャラ今時の小学生にだって受けやしないだろうに。そのくせ一人称が『あちき』って。

「あー……さよなら」

 バイバイと手を振って一気に駆け出す。いきなりのことに呆気にとられたスケバンサムライガールの横を抜き去り、ついでに一発膝を狙ってロー蹴り。スケバンサムライガールが膝から崩れるように倒れる。

「なっ、待て貴様――」

「待たないわよ! つか、お前みたいな物理的危険物の所持者は時代の波に呑まれて溺死しろ!」

 現役女子高生にあるまじきローキックと罵倒を残して私は全力で走り去った。

 第一印象からして最低でも準レギュラー入りしてきそうなキャラはもういらないのです! 偉い人にはそれがわからんとです!

 そんで何キャラだよ今の私!





     ◆◆   ◆◆





「待てと言ってるだろうがあああああああああああああああああああああああああ!」

「ぎゃーーーーーーーっ!?」

 何か追いかけられてるんだけど私!?

 最初のローで倒してからの私の逃げ足の速さがあれば絶対に逃げ切ったと思ってたのに。しっかり後ろから迫ってるし……! しかもだんだん距離詰められてるし!

「助けてエリーゼさぁん!!」

 えーりんじゃないから助けに来るわけないけど!

「このぉ……!」

 ずざざざっとコンクリートを削る音。踏み込んだ……? 何で?

 つられたように振り返り、見ると。

「ま」スケバンサムライガールがなんちゃってシームレスバイアスを大きく振りかぶって、気合一閃「てえええええええええ!」そのまま一気に分回して投げた―――投げた!?

「危なねえええええええええええええええええええええええええええええ!?」

 回転しながら高速で飛来する釘バットを恥も醜聞も捨てて道路にヘッドスライディング決めるような形で逃げる。UFOかガメラの如く回転しながら飛んだ釘バットは電柱にぶち当たり弾かれガラガラと音を立てて地に落ちて転がった。いや。マジで危なかったわ。危なかったわよ!

 壁を背に上半身だけ起こすような格好になりながら私は叫んだ。

「アンタ、私を殺す気!?」

「やはりお主が七草秋穂か!」

 聞いちゃいねえし!

「……ああ、もう……」

 イライラ。

 つーか、なんだっつーんだよ。

 何の用があって私を追い回してくれやがってんだから知らないが、いい加減にしてほしい。

 何かもう、平穏無事に逃げ切ろうとか思ってた自分がバカらしいし。

 てか、

「で。アンタ、何なわけ?」

「やはり、あちきの見込んだ通りの……」

 

 決めた。――コイツは殺す。

 

 可憐な妹系美少女ヒロインにあるまじき覚悟を胸に、落ちた釘バットを拾って両手で持ち上げてイチローがバッターボックスに立った時の物真似をしながら構える。

 二・三度ソフトボール部の女の子のマネなんかしながら素振り。うわ。これ二の腕にけっこうクるわ。

 でも、ま。これなら私の腕力でも全身使えば振り回せないこともないということがわかったわけで。

「来るなら来なさいよ。ぶっ飛ばしてやるから」

 ブチ切れた私はとっても美少女ヒロインに見えないような男らしいセリフを吐きながら一本足打法の構えなんかをとってみた。

「……ほう」

 不敵な笑みを浮かべ、スケバンサムライガールがおもむろに胸元に手を突っ込み何かを取り出した。

 私と彼女の間の距離、三か四メートルほど。

 ここからじゃ彼女が持ってるのが何かはわからない。

 さらには彼女は私から背を向けて距離をとった。もう私が逃げないと踏んだのか。

 間、距離にして十メートル。ソフトボールだってこんなに近くはないだろう。

 そんな距離から。

 彼女は何かを右手に握り、体の後ろへと回し、

 そして、

 右腕が跳ねて、

 何かが私目掛けて投げられて―――ぽーんっ、と。

「あ」

「え?」

 思いっ切り振り切った釘バットが手からすっぽ抜けてしまった。

 私の手を離れてしまった釘バットは真直ぐな直線を描きながら、

「―――ぐぶぅ!?」

 スケバンサムライガールのみぞおちにめりぃと直撃し食い込んだ。

 スケバンサムライガール、ぱったり。顔面から地面に倒れてピクピクと痙攣してもの言わぬ屍と化してる。

「……ええっと……」

 対して私。

「………わざとじゃないのよ?」

 いちおう弁明してみる。

 ダメかしら……? ダメだろうなぁ……。







 


皆様お久しぶりです。

ロードオブヴァーミリオンⅡをやりにゲーセン行きまくってたら新型インフルエンザをもらってしまいました。



体調悪いならゲーセン来んなよ! って言いたいです。バカか私←



熱で茹ってる頭で書いてんのでなんかもー変なんになってるかもだけどなんかもーその辺感想書いて教えて下さい。



たぶんまた明日か明後日にも書くと思うんでまたー

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