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School war for you (上)

あ。明日テスト……

 




「バイオテロられた……」

「……そうなの?」

「やられたのはキスだろ?」

「そうなの!?」

「違うわ……テロよ……」

「いやいや。やられたのはキスでやったのは会長だろ?」

「そうなの!? 秋穂ちゃん本当に!?」

「…………」

「どうやらぐうの音も出ないらしいな」

「わー。本当なんだぁ……」

「……ぐう」

「しかしまぁ、たかだかキスくらいで随分と凹むのな。お前さんらしくもない」

「そうだね。秋穂ちゃんってそーゆうの慣れてそうなのに」

「……二人とも、アンタら私を何だと思ってるわけよ?」

 いちおう言っておくが、私はそんなに軽い女じゃない。むしろ図太く一途な女の子だ。そんな誰彼かまわずキスを許す気なんてまったくないし、金を出されたってゴメンだ。兄さんは別だけど。

 だというのに……

「バイオテロられたぁ……」

「またそこに戻るのか」

「ファーストキスは大切なあの人と決めていたのに……っ!」

「けっきょくそれなんだ……」

 呆れたような顔をする香緒里と遊良。いや、ファーストキスはとても大切なことですよ?

 そんな乙女理論を二人に今この場で言ってもしょうがないので机に突っ伏す。

「はじめての相手があの美人の会長ってゆうのは羨ましいことだと思うんだけどなぁ……」

「どこをどう見ても羨ましくなんかないわよ……」

 小動物的に可愛らしく純粋な瞳で突然なにを言ってくれちゃうんだろうかこの娘は。相手はたしかに美人ではあるけれども、女だ。そして私も女の子。はじめての相手が女なんてトラウマもいいところじゃない。

「……ってゆうか、はじめては兄さんって決めていたのに……!」

「あー。やっぱりそこなのな」

「秋穂ちゃんらしいというか何と言うか……」

 香緒里は「はいはい。わかってますよブラコンが。ワロスワロス」なんて言いながら息を吐き。遊良は何とも複雑そうな顔で微苦笑を漏らしていた。ところでわろすって何よ?


「あ。そういえば、香緒里さんやい」

「ん? 何だよ秋穂さんや」

「何でアンタは私が受けたバイオテロの内容と主犯を知ってるわけ?」

 そういえば、まだ話してなかったはずなのに。

 どうしてあの忌々しきバイオテロのことについて香緒里が知っているというのだろう? どっかから見てたわけ? だったら殴る。

「んー。見てたってゆうか、いや、見てなかったんだけどさー」

「じゃ何で知ってんのよ?」

「聞いたから」

「聞いた? 誰から?」

「会長から」

「…………今、何と……?」

「会長から聞いた」

「……わんもあぷりーず」

「かいちょーからきいたー」

「会長おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 まさか校内中の連中に言い触らしているわけじゃないでしょうね……。

 朝の私の唇へのバイオテロに続いて、今度は環境に攻撃を仕掛ける無差別テロか。洒落にもならないわ……!

「大丈夫」

「何がよ!?」

「聞かされたのと聞かされる予定なのはあたしを含めたお前さんの特大の猫が剥がれた顔を知ってるやつだけらしいから」

「全然大丈夫じゃない!? それ全然大丈夫じゃないわよ!」

 つまり私と親しい人にだけってことでしょう? つまり兄さんを含めて! それは大丈夫だとか大丈夫じゃないとか以前に死活問題に発展しかねないじゃない!

 今は昼休み。果たしてあの会長がどこの誰にどう言い触らしまくっているのかは知らないが、早く止めないと最終的には口コミだけで学校中に伝わりかねないわけで。即ちそれは兄さんの耳にも。

 つまり今が昼休みとはいえども私にこんなことをする暇があれば、兄さんに会長のテロ行為が及ぶ前にそれを防がなくてはいけないという使命がたった今できたわけで――。

「あ、ちょっ!? 秋穂! アンタどこに行く気よ!?」

 いきなりガバーッと身を起こして、教室を出て行こうとする私の背に香緒里が訊く。

 どこに行くって?

 そんなのは決まってる。



「ちょっと会長をぶん殴りに」



 にっこりとおしとやかに笑って、私は言ってやった。

 ただし、今の私の顔は兄さんや遊良には見せられないようなものだろう。

 その証拠に、香緒里は引きつった顔のまま、手を振って私を見送ってくれたのだから。

 そう。せっかく、こころよく、見送ってくれたのだ。

 目をつむって。

 つまり了承。

 オーケー私。

 だから私は、アイツを迷わず思いっきりぶん殴ろうと思う。

 オーケー私!





 


ども。アリスでございます。



最近は寒くなってきたため布団から出るのが億劫でケータイぽちぽちいじったりゲームしたりノートパソコンいじくり回したりそのまま布団の中でお菓子食べてたり。あ。ダメ人間ですね私(笑)



そんなこんなで少しばかり書くペースが上がるといいなぁなんて思います。布団の中から←



さてさて。また上中下なスクールウォー貴方のためにですが、ぶっちゃっけどうなのよってゆー。



いや、まあ。それを言ったら妹系ラブコメってのがコンセプトって時点でこの小説自体どうなのよってゆー。



最近友人やら何やらに見せられた妹系ラブコメゲームやら漫画やら同人誌を見てたら不安になりました。マジで。



なんてゆうのか秋穂ちゃんみたいなの、本当にこんな妹ってどうなんだろう? 皆様ほんとにどう思います? よろしければ皆様の意見や感想をお聞かせ下さい。





あ。それから今さらなんですが、アクセスがいつの間にか六万くらいいってました。いつも読んで下さる皆様へ、深々御礼申し上げます。

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