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第48話

鋭い双眸で睨み付ける魔獣に対して、背負っていた身の丈ほどある大弓を構え、深い深呼吸を行ない、意識を指先に集め、菫色の得物を番い弦を引き絞る。


本能で危険を察知した魔獣は狙いを付けられるよりも早く、名工が鍛え上げた剣や槍よりも優れた爪の錆にすべく、男の子の目の前へと跳躍する。


男の子は間一髪で回避したものの、直後に金色の鬣が鞭のように自在に振るわれ、脇腹に直撃する。骨が砕け、肉が裂け、逆流した血が口から吹き出される。


苦悶の表情を浮かべながら、男の子の身体は木偶のように容易く地面へ投げ出され、手にしていた身の丈ほどある弓は後方へと吹き飛ばされてしまう。


口一杯に広がる鉄の味を確かめる暇もなく、魔獣は男の子の首を落とすために鬣を振るい追撃を行う。


まずい、と察した彼は痛みを無理矢理抑え込み、襲い掛かる鬣を槍で凪ぎ払うと三歩程跳び、魔獣と大きく距離を取り仕切り直しを図る。

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