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その涙は誰のために  作者: 日暮ゆゆ
1/1

~If I can be reborn.~

初投稿?初なろう。

更新予定週2回ぐらいです。(予定は未定)

よろしくお願いします。

ここから物語は動き出す。彼の手で、彼の人生が……いま。



キーボードをカタカタと鳴りしながら、冷めたインスタントコーヒーを啜る。

すでに消灯時間を過ぎ、丑三つ時に差し掛かろうとしている真夜中で、ひとり寂しくパソコンと向き合う。

暖房を入れたいところだが、あいにく今月もピンチで、必要最低限の光熱費で生活することはや4年。

社会という最も不平等で過酷な世界に飛び込んでからも、それぐらいの時間が経とうとしている。


「……足、寒いなぁ」

と言ってみたところで、冷え切ったつま先が温かくなるはずもなく、薄汚れた膝掛けを足に巻いて忍ぶしかないのだ。

それに加えて、どこから入ってくるのやら、睡魔に襲われたところで、首筋をなでるすきま風に悪戯されるたびに、嫌でも意識が戻ってくる。何のためにこんな事をしているのか、目的も目標も見失いかけている現状に嫌気がさす。


「この書類が書き終われば、もう休める」

布団に飛び込む自由すら得られない現実から、逃れることはきっとこの先も、永遠に訪れることはないだろう。


そう、思った。




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