せんとうのじかん
何故主人公が出ない武等大会を始めてしまったのか…。
待ちに待ったトーナメントが始まった。今から闘うのは銀髪の男の人で装備は鎧に大きく金属光沢がまぶしい槍を持った絵に描いたような騎士だ。え?支給される非殺傷の武器のはずではないのかって?俺がこの前話していた「宮廷魔法使いが新しい魔法を開発したことでトーナメントが盛り上がる」と言っていたことを覚えているだろうか?その新しく開発された魔法と言うのが「致命傷となりえる攻撃を一度だけ無効化できる」というものだ。まだ発表されたばかりなので詳しい概要は分からないのだけどもぜひ俺にも教えてほしい魔法だ。この魔法が開発されたお陰で武器の制限が解除され、選手の本気が見られるようになったのだ。話がそれたな。
銀髪の騎士の相手はライトアーマーを着て剣を持った女性の騎士だ。この世界の女騎士もお尻が弱かったりするのだろうか?一回、あの強そうな女騎士に「くっころ」って言って貰いたい。…俺はなんて馬鹿なのことを考えているのだろうか。そうこういってる内に試合が始まるので試合を見逃さないように視力を強化しておく。今試合が始まった。試合が始まると同時に女騎士は突進を仕掛ける。銀髪の騎士は完全に待ちの姿勢だ。魔素を見ている限り特に変わったことはない、強化魔法は使わないのだろうか?女騎士が銀髪の騎士に袈裟切りを繰り出すが銀髪の騎士は軽く受け流す。銀髪の騎士のほうが技量は数段上手のようだ。女騎士はこれではいけないと思ったのか後ろに下がり何をするのか下がり溜めの姿勢に入る。女騎士は姿勢を低くし脇構えの体制に入ると剣に魔力が集まっていく。俺は強化魔法なのかと思ったけど少し違うようだ。そして、女騎士はその魔力を身にまとった剣を素早い振りで振るとあろう事か魔力が球状になって飛んでいったではないか!!銀髪の騎士は初めて少し驚いた顔をするとその後すぐに笑みを浮かべて、剣に魔力を纏わせて飛ばされた魔力を両断した。ウォォォオオオ!!ここまでの試合を見ていた観客は銀髪の騎士が無傷で切り抜けたのを見て歓声があがる。女騎士はさっきの魔力弾のようなものを撃ってもう限界のようだ。あんな魔力をそのまま出したような技を出せばこうなるのも当然と言えば当然だけどね。銀髪の騎士は女騎士の首に剣を当て降伏を促す。女騎士はそれに答え降伏を選んだ。試合終了の笛が鳴り響く。この試合は銀髪の騎士が圧勝をして幕を閉じた。試合の感想を言い合っているほかの観客の話を聞くと銀髪の騎士は前回高位入賞を果たした今回のトーナメントでの優勝候補の一人らしい。道理であそこまで強いわけだ。しかし、銀髪の騎士はまだまだ余力がありそうに見えた。今回の大会では本気を見せてくれるだろうか?誰か本気を出させる選手が居ることを祈る。
さて、今は次の試合が始まろうとしている。今回闘う選手は筋肉ムキムキで武器は先端に大きなスパイクが付いている大きなガントレットだ。おそらく、モンクのような戦闘スタイルだ思われる。その対戦相手は比較的細身の青年だ。武器は先端に赤く光る玉がついた棒だ。もしかしてこれはいわゆる魔法の杖ではないのだろうか?と言うことはこの青年は魔法使いと言うことが予想される。初めての魔法戦がこんなに早く見られるなんてとってもラッキーだ。試合が始まった。俺はもう視力強化は済んでいる。せっかくの魔法戦を見逃すわけにはいかないからね。試合が始まると同時にモンクの男が素早く動き出す。魔法使いの青年は杖で迎撃しながら詠唱を唱えている。光の玉と同じで詠唱の内容は日本語だから大体、詠唱から内容が予想できるのだけれども、詠唱時間がめちゃくちゃ長くて聞き取り辛い。「わ、れ、の、こえ、に、、」みたいにぶつっ、ぶつっ、と切りながら言っているからだ。どうやら迎撃をしながらに詠唱を行うことが難しいみたいだ。詠唱をしている間にモンクの男は猛攻を仕掛ける。だんだん青年の防御が追いつかなくなってきた。このまま、負けるかと思われたが青年が呪文を詠唱し終わった。少しずつ形成されていたから気づかなかったけど杖の先に魔方陣が浮かび上がっている。魔方陣なんて俺が魔法唱えるとき出てきたかな?今は母さんが居るから出来ないけれども後で試してみよう。青年の魔法は相手の能力を下げるデバフだったようだ明らかにモンクの男の動きが鈍くなっている。デバフかけるだけでこんなに詠唱時間がかかるのか…。この後の試合はデバフがかけられたモンクの男が青年の杖術に押し切られて負けてしまった。結局最後までこのモンクの男は魔力を使った攻撃をしなかったな。余り魔力が無いのだろうか?青年も移動阻害のデバフをかけるだけであんなに時間を使っていたし、もしかしてこの世界って魔力を使った攻撃は常識じゃないのだろうか?周りの観客も「さすがにジャック(多分、モンクの男)も魔法部隊の副団長には勝てなかったか」と言っていたのであれでも魔法使いとしては高位な魔法使いらしい。これは、俺の時代来たか…?いやいや、まだ結論は早いな。もしかして近接戦闘が苦手なだけかもしれないしね。それでも俺の魔力操作は無駄にはならないようでよかった。それにまだSランク冒険者を見ていない。今回参加するSランク冒険者は魔法が得意だそうだ。期待が高まる。
この後の試合は似たり寄ったりな試合が多く余り衝撃は無かった。そして、第7試合ようやく父さんが出てくる。父さんと同じ前回高位入賞者の銀髪の男があれだけの力量があった。父さんの力量にも期待が高まる。それに観察関係なしに個人的に父さんには負けてほしくない。
今、父さんの戦闘が始まる。
早く終わらせなくては…俺は、早く主人公最強シーンが書きたいんだ…。
あ、誤字脱字矛盾なんかおかしい所の報告お願いします。