はじめてのおうと
カクノッテムズカシー
王都へ向かう馬車は何事もなく無事に到着した。テンプレだと道中で盗賊に襲われるから少し楽しみしていたんだけれども、残念だ。いや、何事もなく無事に王都へ着いたのだ。それに勝るものは無い。盗賊イベントは俺が、きちんと戦えるようになるまでお預けと思っておこう。まあ自分で起こすわけじゃないのでいつ起こるかはわからないのだけれどもね。
王都を最初に見たときの印象は「人が多い」だった。東京の都心で見られるくらいの人の多さだ。この世界は、書庫の本に書いてある通りだと人口は前の世界より少ないので、ここだけ人が多いのだろうか?父親も…喋れるようになった時父親と呼ぶ癖がつくといけないので父さんと呼ぶけど、父さんもこの人の多さには驚いているようだ。父さんも驚いてるということはこの人多さは常識じゃないのだろうか?驚いた顔をし終わった父さんは近くに居る商人らしき人に声をかける。しばらく話し合うと父さんは何かを納得した顔をする。どうやら、これだけ人が多い理由が分かったらしい。母さんが、一人だけ納得した顔をした父さんになぜ「今年は人が多いのか」と聞いていた話を要約すると
・騎士団の定期召集が行われるので出店を出しに来てる事。
・今年の模擬戦トーナメントでは、特別枠としてS級冒険者が参加するので見る人が多いこと。
・また、宮廷魔法使いが新しい魔法を開発したことでトーナメントが盛り上がるから見に来ていること。
この三つの理由が主らしい。
1つ目と3つ目は正直どうでもいい。それよりも2つ目のS級冒険者が参加するということにめちゃくちゃ興味がある。本で知った話だとこの世界の冒険者はランク付けされていて下からF、E、D、C、B、A、Sとなっている。この一番上のSはまさに規格外と呼ばれた人たちがなると言うある意味殿堂入りだ。そんな規格外の人たちが戦うのを生で見れると聞いて今年はこんなに人がたくさん来ているらしい。いやぁ俺は本当にーラッキーだ。騎士団の人たちの試合が見れるだけでもよかったのにまさか、S級冒険者の試合まで見れるなんて…。このチャンスを逃がさないよう俺は試合を見るために魔力の温存をすることにした。
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どうも、カイトです。このお祭りはまだまだ小さい俺には楽しめるものが少なく、余り報告することがありなかった。俺は元日本人と言うものもあり、祭りは結構好きだからとても残念だ。いやー早く大きくなりたいね。しかし、俺でも楽しめるビッグイベント騎士団トーナメントが今まさに始まろうとしいる。いや、正確にはもう始まっていたのだけど今から本戦が始まろうとしている。本戦に出場するのは計16人でその中にはもちろん父さんも入っている。え?父さんは予選に出たのかって?いや、父さんは前回トーナメントで高位入賞を果たしたから今回はシードで本戦に出場することは決定だったそうだ。おっと、話がそれたな。今、本戦に出場する16人が闘技場中央に横一列に並んでいる。皆父さんに負けづ劣らずムキムキだ。いや、何人かは少し細めの人も見えるな。まぁそれでも筋肉が十分にありそうな細さだけどね。ちなみに俺と母さんは正面観客席のVIP席に座ってみている。本戦に出場する人たちの関係者はここで見れるようだ。父さんは今何の金属で出来たか分からない鎧を着ている。よく父さんが磨いているのを見たけど着ているのは見たことが無かった。顔も今まで見たことが無いような顔をしている。怖い位の笑顔だ。どうやら、強い人と戦うのが楽しみらしい。
そして、トーナメントが始まる。
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