(4) 孤児
投稿遅くなってすみません。これからもよろしくお願いします。
俺達は、アズールさんに連れられて、町の中を歩いていく。
けれども、町の中で出会う人達には元気がなく、この町の活気のなさを一段と強く印象づけられるものだった。
そんな中、俺達は路地裏に”何か”を見つけた。
「あ。」
「あ。」
しかも完璧に同じタイミングで。
アズールさんが不思議そうな顔をしている。
「どうかしました?」
俺が説明する。
「あの、路地裏に少年が、」
「倒れていますけれども・・・。」
後ろ半分の説明、エウリアにとられた・・・。
アズールさんは納得した顔をした後、説明する。
「孤児ですね。司教が代わってから、無茶な労働で親を亡くした子供が増えて・・・・・・・・・。」
孤児の子供が弱弱しく言う。
「腹へった・・・。」
アズールさんも無念そうな顔をしている。
「悪いな。君のような孤児を一人食べさせてしまうと、孤児が押し寄せてきてしまう。
私にはそこまでの余裕はない・・・・・・・・・。」
エウリアはじっと孤児を見つめている。
「・・・・・・・・・。」
俺は黙ってしまったエウリアを小突いた。
「エウリア?」
エウリアは意を決したようで、アズールさんに話しかけた。
「あの、アズールさん。お金なら私が出しますので、彼に食事をだしてやってくれませんか?」
アズールさんは少し驚いたようだ。
「太っ腹な・・・。まあ、構いませんよ。良かったな、坊主。」
エウリアが俺にささやく。
「困っている人は助けるべきだよね。」
俺も助けられましたからね・・・。
こうして、孤児も俺達についてきた。
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