朝の会話1シエルとリュンヌの出会い
翌日、シエルが登校するとリュンヌとエヴァンターユが先に教室にきていた。
「おはようリュンヌ、エヴァンターユ。」
「おはようございます。」
「おはよう、シエル。」
「ルーはまだ来てないの?」
「あいつ朝弱いのよ、多分ぎりぎりまで来ないと思うよ。」
「へぇ~、ルーは朝早く起きて訓練しているイメージが在ったけど・・・」
「私もです。」
「あはは、あいつは確かに訓練好きだけど朝はいっつも起きられないのよ。」
「あ、やっぱり訓練好きなんですね。」
「エヴァンターユはルーの事よく知ってるね。」
「かれこれ12年以上の付き合いだしね。でもシエルとリュンヌも付き合い長いんでしょ?」
「そうですね。頻繁に会っているわけじゃないですけど、10年になります。」
「私とルーは隣同士の家だったけどリュンヌとシエルはどう知り合ったの?やっぱり舞踏会とかパーティーとかそういうので会ったの?」
「違いますよ。シエルと初めて会ったのは精霊神殿で精霊契約をする時です。」
「と言うことは同じ誕生日?」
「はい。私がリッカと契約して契約の間から出たときにシエルが来たんです。」
「で、父さんと陛下が話をしている間に僕が契約の間に入ってリュミと契約して出てきたんだけど、同じ日に大精霊の契約者がでたのが初めてだったらしくて、顔合わせをする事になったのが最初だね。」
「へぇ、なんかロマンチックな出会いだね。」
「「えっ!?」」
「何2人して顔赤らめてるの?」
「「えっ!?」」
思わず顔を見合わせるシエルとリュンヌ。
「2人ともどうしたんだ?」
「うわっ!」「きゃっ!」
突然声を掛けられ驚く2人。
「あっ、ルーおはよう。」
「おう。で、2人はどうしたんだ?」
「なんでもないよ。」
「なんでもないです。」
「?、まあいっか。2人ともおはよう。」
ルーは首を傾げるが、特に気にしなかったのか、普通に挨拶をする。
「おはよう。」
「おはようございます。」
2人がルーに挨拶を返すと丁度鐘が鳴る。
「やっぱりぎりぎりだったね。」
「うるせぇ。」
エヴァンターユとルーのやり取りが終わると丁度エティークが教室に入ってきた。
「全員席に着け。ホームルーム始めるぞ。」
エティークの声を聞き全員が席に着いた。
朝のやり取りを書いてみました。
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