魔法学園入学直前
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シエルが転生してから15年がたった。5歳になったときにグラースと再会し記憶を戻して貰い、魔力の増加と属性制限の解放をし、リュミエールと精霊契約を果たした。精霊契約から10年たったことで魔法が使えるようになったシエルは、ソレーユ国の首都ヴァーズにある魔法学園プヴォワール学園に入学すれことになった。
「此処がプヴォワール学園か、広いな。」
プヴォワール学園は魔法を教える場所であり、直径5kmの円形の敷地に校舎、寮、訓練所などの施設があり周りを塀に囲まれ、入口には大きめな正門がある。
「よっ、お前も新入生か?」
シエルが感嘆の声を上げていると、後ろから声を掛けられた。シエルが後ろを振り向くと男女2人組が居た。男性の方は赤い髪の短髪で筋肉質な体をしており、女性の方は茶髪のショートカットで明るい感じの笑みを浮かべていた。
「うん、そうだよ。君達も新入生?」
「おぅ、俺はルーって言うんだ、よろしくな。こっちは・・・」
「私はエヴァンターユ、コイツとは幼なじみなのよ。よろしくね!」
「僕はシエル。2人とも、よろしく。」
「ところでシエルは何属性?私は風の精霊で、ルーは火の精霊なのよ。」
「僕は光の精霊だよ?」
「「えっ?」」
「どうかした?」
「いや、光は珍しいからな。」
「うん、ちょっと驚いた。」
「そうかな?あっ、2人ともそろそろ時間だよ?」
「おっ、本当だ。」
「そうね、行きましょ。」
「同じクラスに入れたらいいよね。」
3人は雑談をしながら学園に第一歩を踏み出した。