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7宿

しばらく走ると宿があった。

ドアを開けつつ、


「すみません。泊まりたいんですけど」


先に入ったアズが言う。

すると奥からお婆さんが出て来て、じっと2人を見つめると


「2階の一番奥だよ。」


そう言って机の引き出しから鍵をくれた。アズはさっさと階段を上っていく。

部屋に入ると、ベッドに腰を下ろしアズはマントを、オーウェンはジャケットを脱いで絞った。アズはブーツも脱いでいる。

未だ混乱している頭でちらりとアズを盗み見て、格好が現代的な事に少なからず驚いた。自分の中で旅人はボロボロの服を着ているイメージ持っていたからだ。


そしてさっきまでの険しい空気が無くなっている事に気付いた。


「なぁ、さっきのって…ローイって、ローイ帝国の事か?」

「…そうだ」


ローイ帝国というのはこの世界で一番大きな国である。


「そうだ、って…何で」

「…あんたの事はまだ信じられないから話せない。あんたがもし敵だったとしたら俺にはもう未来が無いかも知れないだろう」


淡々としていた。俺を買った時と同じ様に。


「じゃあ何で俺を買ったんだ?」

「用心棒だ」


質問は俺の中の混乱を更に引っ掻き回しただけだった。

山賊の言葉やアズの矛盾した答え、ローイ帝国との関わり。頭がパンクしそうになったが、その前に、脳が考える事を止めた。

今日は色々ありすぎた。一度に答えは出ないものだと結論付けてオーウェンは深い眠りに落ちていった。




因みにオーウェンが居た国はトライト国。

ローイ帝国をロシアだとするとトライト国はアメリカ。カナダによって分断された2つの大陸のうち、上の小さい方。

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