5山賊
○どーでもいいとこは短くて、よくないとこは長くなる予定です。
○因みに2人が歩いていた所は山道でした。説明足らずにすいません。
○後書きに設定を書くつもりですので、是非読んで下さい。小説が理解しやすくなるはず!と信じています。
走り始めて数十秒後のことだった。
ひゅんっ
何かがアズの頬をかすめた。
ひゅんっ
ひゅんっ
更に立て続けに2回。
向かいに立っている木を見ると矢が3本刺さっていた。
思わず立ち止まり、辺りを見渡す。
「おい、大丈夫か?」
追いついたオーウェンも辺りを警戒しながら聞く。
「お前が射ったのかと思ったぞ」
「冗談だろ?」
がさっ がさがさっ
四方から聞こえてくる。
「囲まれてたんだな。これじゃ袋の鼠だ。しかも相手は飛び道具を持って「お前ら、行けぇ!!」
突然怒鳴り声が響き、木の陰から取り囲むように20人程が飛び出してきた。
「ガキ2匹にこんなにいらないっしょ」
「あはは、まじでガキー!」
「俺達さー、山賊なんだよね。色々置いてってくれると嬉しいなぁ」
何を勝手な
「仕事は分かってるな?オーウェン」
「イエッサー」
「えぇぇ、無視なの?あんまり俺達の事怒らせんなよ、ガキが!」
どこまでもスルーしながら、
自然、背中合わせになって敵と向き合う。
「え、お前もやんの?」
「2人でやった方が早く宿に着けると思わないか?」
「…了解」
オーウェンは腰に差した剣の柄に手を、アズはマントの下から両手に一丁ずつ銃をすっ、と取り出すと
「いくぞ」
掛け声で両者動き出した。