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46/57

45薬

起きると体が動かなかった。


夢での発見ですっかり忘れていたが、昨日から拘束されたままだった。ご丁寧に椅子にまで座らせて。

全く、全然動けないじゃないか。

はぁ、とため息を吐くと、オーウェンが目を覚ましたようだった。


「…」


無言だったが体の節々が痛くなっていることが伝わってきた。


ガチャリ、と戸が開いた。


「で、泉は見つかったの?」


開口一番、ロイズはそう聞いてきた。


「探したんでしょう?夢で」

「まだ見つかってない」

「ふぅ、君は強情だね。じゃあそんな君にはこれをあげよう。ジャジャーン、自白剤!」


内ポケットから小さなビンを取りだし、掲げた。


「「…」」

「二人ともなんでそんなに冷めた目をしているの?」

「「…」」


キュポッと蓋を外し、


「飲め」


アズの口に指を突っ込んで無理やりこじ開けると薬をぶちこんだ。そして素早く口を閉めると押さえたまま鼻をつまんだ。

思わず飲み込んでしまう。


二人に一切の反応や自由を与えない、一瞬の出来事だった。


「アズ!」




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