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41部屋
目を開くと、自分と同じく横たわったオーウェンの顔が視界に入った。
上体を起こして座る。
周りを見回してみた。
「ここは…?…ていうかなんなんだ?一体。さっきから…」
「うっ…」
振り替えると、オーウェンがゆっくりと瞬きをした。
「ここは…?」
「わからん」
しっかし、先程といい、ここはどこなのだろうか。
周りは暗く、コンクリートらしき地面からかろうじて部屋の中に居るのだとわかる。おそらく、部屋の天井が通常よりも高く、また面積がとてつもなく広い為に、部屋に居る、という実感を失っているのだと思う。
アズは提案した。
「とりあえず少し歩いてみよう。そうすれば何かわかるかもしれない」
「そうだな」
と、そのとき床がボウッ、と光った。
正確に言うと、床に描かれた文字と絵が混ざったようなもの…
「っこれ、魔方陣!?」
「えっ!足!?」
オーウェンの見ている方を見ると、足から脚、そして太もも、と、徐々に人間が姿を現そうとしていた。
まるでGA◯TZのように。