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36/57

35捜す

どこに居るのだろうか?

牢屋とかか?


廊下を駆けながら考える。


これは聞かなければ駄目だろう。


丁度兵が襲いかかってきたので、難なくすっころばし、首元に剣を突き立て尋ねてみる。


「ここにアズ…最近捕らえられた者が居るはずなんだが、お前、知っているか?」


兵は黙ったままだった。仕方ないので床に刺さった剣を抜き、さらに首に近いところに刺し直す。


「!!…し、知ってはいるが、どこに居るのかまでは…」

「本当だろうな?」

「本当だ!だから頼む、殺さないでくれ…」


こいつも下っ端なのだろうか。もっと上に行けば知っている奴がいるかもしれない。

しかし、兵士が命乞いとは…。こいつに何か合ったのだろうか。って、そんな事考えてる場合じゃねぇ。ともかく急がねば。上に。


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