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34/57

33突入

はぁっ


はぁっ


はぁっ


周りからは全力で走る音しか聞こえない。

しかし時たまぶつかり合う音がする。


もう少しだ、もう少しで城に着く。


兵達は大したことがなかった。少なくとも帝都への入り口を守る奴らは。それはそうだろう。身内が襲うなんて考えてないんだから。

不意打ちで、しかもこの人数に、平和呆けした下っ端の兵士は対応できなかった。



徐々に城の下の部分が姿を現していく。

近づくにつれ、周辺を兵達が囲んでいるのが見て取れた。恐らく先程の兵士が連絡したのだろう。


次はさっきのようにはいかない。全力でいかないと。

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