15洋館で
物語が書いてて楽しくない!
つまんない文章仕立てになっちゃいました。
…やっぱり心が荒んでるのかな
ちなみに会話してるのは殆どアズ。
「そこら辺に掛けといて」
そこら辺…?
見渡す限り椅子は無い。いや、百歩譲って椅子が無くても座る場所がありさえすれば腰を落ち着ける事は出来るのだ。
だがしかし座る場所も無い!
部屋の中はよく分からないもので埋め尽くされていた。
「凄い部屋だな…。本棚と、それに入りきらない大量の平積みの本に、フラスコとか…蛇の皮!?に…え、蜘蛛、飼ってんの?」
「…座りづらいね」
ざざざーっ
、と本の上のものを落としてお婆さんは腰掛けた。
「あんた達も座りなさい」
落としちゃうの!?
「は…はい」
仕方なく2人供腰掛けた。
カップにいれられた紅茶を渡される。
「あんた達がここに来た理由は分かっているよ。後から来た2人も」
「あ…すいません。先に片付けるべきでした」
「まあ、今日はそれで良かったけれど今度からは通じないよ。甘い考えを捨てることだね」
「あの…遅くなりましたが、俺はアストラム、こっちはオーウェンです。言うタイミングを逃してしまって…」
紅茶を一口飲んで
「あの、あなたは何故俺達の事を知っているのですか」
お婆さんはニカッと笑い、
「私は魔女だよ?何でも知っているのさ。あんた達の成長を見てきた。いい感じに育ってるみたいだねぇ、良かった良かった」
真っ黒な口が覗いた。
「で、本題だね」
「あ、はい。泉の場所を知っていますか?」
「夢を作り出す泉だねぇ。最近不安定だと思ったら世代交代だったか」
「あの…」
「泉の場所は分かるが、それはいくつかある入り口の1つだよ。もう閉じられてるかもねぇ。それに、タダで、ってわけにもねぇ。あんた達はまだお互いを探り合っているし」
「…」
分かる人には分かるらしかった。
「条件は何ですか」
アズは聞いた。
「お互いをきちんと理解して、信頼し合う事だよ。生き物が死ぬのはもう沢山だからねぇ」
お婆さんは遠くを見つめながら呟くように言った。
「信頼、ですか」
「そう。信頼。隠し事はいつかばれるものだよ。悪いことではないけれど、必要な事は話すべきだ。この旅では誰がいつ死んでもおかしくなくなってきているんだよ。逆に今まで生きてたのが不思議なくらいさ。ローイもそうさね」
「ローイ?何故ローイが出てくるんですか」
「さあ?それは私の仕事ではないよ。どっちにしろ、もう少し時間がかかるねぇ。信頼するのに。だから今はまだ教えられないよ。もう少ししたら、また来なさいな」
「え…」
結局追い返された。
「信頼っていってもなぁ」
「そうだな、会ってまだ3日くらいだしな。でも、早くしないといけないのに。早く泉に行かないと」
「こういう時は焦っても仕方ないさ。取りあえずローイにいってみよう」
2人は歩き出した。