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15/57

14洋館

キャラが勝手に動いてどんどん収拾がつかない事になってく…

ドンドン


とりあえずドアを叩く。

そんなに強く叩いたつもりはなかったのだが、意外に大きな音が響いた。


ギィ…


ドアがひとりでに開く。

オーウェンがまず先に入り、続いてアズも入る。

すると、またひとりでにドアが閉まった。


「真っ暗だな…」

気持ちオーウェンに近付くアズ。その時、


「よぉく来たなぁ、ちび達」


ぬっ、と

空中に顔が出現した。お婆さんだ。


「!!!!」


アズは声にならない悲鳴をあげて、思わずオーウェンの後ろにしがみついてしまった。

しかし正確に言うと、見えたのが顔だけというだけであって、下にはきちんと体も付いている。


「久しぶりじゃのう、ちび達よ。でかくなったのぅ」


さっさと奥に入りゃー、とか言いながら歩き出す。

アズはまだ心臓がバクバクいっていた。大体の所、久しぶり、とはどういう意味なのか?さっぱり分からない。


「大丈夫か?」


オーウェンが小声で聞いてくる。

アズはこくり、と頷き、オーウェンから離れた。あまり見えないが気配は伝わったようだった。


次第にこの暗さに目が慣れたようで、色んなものがぼんやりとした輪郭を持って見えてきた。玄関はそのままホールになっていて一気に100人弱が入ってもまだまだ余裕がありそうだった。調度品は全てアンティークのようで、バロック様式で整えられているみたいだった。やや奥には2階に繋がる2本の階段が綺麗なカーブをえがいている。

その階段を上り、廊下を通って一番奥の部屋に着いた。



、と手を伸ばし扉の中心に触れるお婆さん。すると扉は音もたてずに開いた。


「ここが、私の部屋だ。お入り」


そう言って部屋に招き入れた。


木の陰では

「うわー、入っちゃったよあいつら。どーする?」

「入るしかないんじゃないか?やっぱり。あいつらを見つけた、って報告はもうしちまったし、会話も聞けるようなら聞けって言われたし他にやる事もないし」

「あー、モラトリアムしたいよー」

「だからもうする理由が無いっつの」

「やっぱ入るしかないかー」


非常に残念そうな声で喋る奴は嫌々ドアを開ける。もう1人が入ったのを確認し、ドアを閉めた。第1歩目を地面に踏み出したところ、そこに地面は無く、2人は真っ逆さまに落ちていった。


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