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ザコ帰る メリーと財津姉妹

何とか書けました

side 功才


今日はメリーの為に気合いを入れて料理を作りました。

メニューは、メインにローストビーフ、そして付け合わせには人参のグラッセとホウレン草のバターソテー。

スープにはピシソワーズ。

後、棒々鶏・グリーンサラダIn功才オリジナルドレッシング・茶碗蒸し、デザートにはティラミス。

味も上出来、後はみんなを待つだけだから、リビングにあるコの字型のソファーに座って一息をつく。


「まったく、この子は。パーティでもするつもり?誰がそんなに食べるのよ、メリーちゃんが来て嬉しいのは分かるけど作り過ぎよ」


いやお姉様、弟の力作に対して溜め息は酷くない?


「あっ、姉ちゃんお帰り。いいだろ、今日は4人なんだからさ。ところでメリーは?」


姉ちゃんはメリーにどんな格好をさせてくれたんだろう?


「ガーリーにしてみたんだ。メリーちゃん入って来て」


姉ちゃんは、そう言いながらもう片方のソファーに座る。

そしてメリーが照れ臭そうに部屋に入って来た。


「コ、コウサ。メリー変じゃないかな?」


「赤のカーデに白のシャツ、グレイのサーキュレイスカートに黒のタイツ、後靴は向こうでも歩きやすい様にスニーカをセレクトしといたから」


ね、姉ちゃん、グッジョブだよ。


「メリー、そのなんつうか勇牙達に見せるのが勿体ないぐらいに可愛い。いや反則な可愛さだよ」


安心したのか、メリーは俺の隣にちょこんと座った。


「ヘヘッ、良かった。メリーはコウサが誉めてくれるのが一番嬉しいんだよ」


「本当にメリーちゃんみたいな可愛いくて性格も良い娘が、何で功才なんかに夢中なのかしらね?」


うん、姉ちゃん、俺も最初は疑っていたんだよ。


「そんな栄華さん、合っているのはメリーがコウサに夢中だって事だけですよ」


「メリーちゃんは買い物している時も功才、功才なんだから。功才っメリーちゃんを泣かしたら私が承知しないんだからねっ!!メリーちゃんは私の義妹に決めたんだから」


いや、俺は実の弟なんだけど。


「なんだよ。まるで俺がメリーを泣かせているみたいじゃないか」


「そりゃ泣くでしょうね。これだけ無茶をする彼氏がいたら」


いくら俺の口が達者でも目の前にいるのは、実の姉で今色々と世話になっている人、反論なんて出来る訳がない。

だから

「以後気をつけます」

素直に頭を下げた。


「よろしい。あっ後お爺ちゃん達に会う時様に紺色のブレッピーカーデと茶系のパンツも買っておいたからね」


いや、本当この人には頭があがりません。

でもその時、俺は背後から凄まじい怒りのオーラを感じた。



side 美才


「ただいまー。良い匂いだね。あれこのスニカーは誰のかな?」


その時、美才の耳に飛び込んで来たのはお兄ちゃんが嬉しそうにメリーって呼んでる声だった。


美才データ参照メリー

お兄ちゃんの彼女だというおっぱい女。

美才法典における重罪のお兄ちゃん略奪、卵焼き略奪を犯した重罪人。


声はリビングの方から聞こえてきている。

そこにいたのは顔を緩ませまくっているお兄ちゃんと写メで見たメリーって女。


「お・兄・ち・ゃ・ん、随分と楽しそうにしているんだね」


ここでいきなり怒る程、美才はお子様じゃないんだよ。


「あっ美才、お帰り。紹介するよ、俺の彼女のメリー・プルング。メリーこれが妹の美才だよ」


「メリー・プルングです。よろしくお願いします」

 

美才スカウター起動

顔A スタイルAA 仲の良さS

まずい、敵の戦闘力が巨大過ぎて、美才スカウターに重圧が掛かり過ぎている…


「み、美才です。こ、こちらこそよろしくお願いします」


(うー、本当は、よろしくなんてしたくないんだけどー)


「さてと、全員集まったから飯にするか。美才は風呂に入って来い。メリー食器並べるのとか手伝って」


「コウサ、分かったよ。まず何すれば良いの?」


(何、なにー?その新婚さんみたいな雰囲気はー)


「ほら、美才行くわよ」


お姉ちゃんは背中を押して無理矢理リビングから私を連れ出した。


「お姉ちゃん、今の人が例のメリーさん?」  

  

「そうよ。あれだけの娘が功才を選んでくれるなんて、もう二度とないんたがらね。美才、邪魔をしちゃ駄目よ」


邪魔って、確かにするつもりだったけど


「お姉ちゃんは認めたの?」


「認めるしかないじゃない?1ヶ月間、気づかなかった私達と違ってメリーちゃんは戻れないかもしれないのに違う世界まで功才を追いかけて来たんだから。それに信じれないくらいに功才にベタ惚れしているのよ」


確かに異性としてのお兄ちゃんの魅力は、哀しいぐらいに乏しい。


「お兄ちゃんに彼女か…なんか嫌だな」

なんかじゃなく、かなり嫌なんだけど


「少なくとも、あの幼馴染み達よりは、うんうん比べようもないくらいに功才の事を幸せにできる娘よ。美才、貴女1人で外国に行ってあんな風に笑える?メリーちゃんは知らない世界だけど功才がいるだけで安心できているのよ」


「そうかも知れないけど、メリーさんがいたらお兄ちゃん遠くに行っちゃうんだよ。もう2度と会えなくなるかもしれないだよ?お姉ちゃんはそれでもいいの?」


「お姉ちゃんね、功才に再会してビックリしたんだ。功才が別人みたいに変わっていて。前の功才は周りに気を使い過ぎていて、卑屈になってたじゃない。でも今は堂々としているって言うのか、大切な誇りを手に入れた感じがしたの。そりゃ功才は私の可愛い弟だから会えなくなるのは悲しいわよ。でもお姉ちゃんは前の功才に戻る方が悲しいの。だから美才も今すぐじゃなくても功才を笑って見送る様にしなさい。それが私達に出来る功才への一番のプレゼントなんだから」


お兄ちゃんを笑顔で見送るか…

美才に出来るかな?

だって考えただけで泣きそうなのに

メリーの服に色々な意見をいただけて感謝です。

そいや最近、幕間書いてないなー

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