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ザコとオーク

オーク退治に一話必要なのが、この小説です。

10月4日一部内容変更しました

前からご指摘があった電気抵抗のくだりです

オークは、猪に近い性質をもっているらしい。

んでもって、夜中に畑を荒らしに来るから、農家から退治依頼が多い。

オークは、体がでかい分1回の被害も半端じゃないらしい。

夜中に畑を荒らしに来るとは流石は、猪から進化した魔物だよな。


とりあえず猪を基本にオークへの対策を考えてみた。



オーク対策 1


猪は犬並みに鼻がきく


つまり背後からの攻撃は無理、つーか先に気付かれる可能性大



対策 2


猪突猛進は嘘。

まぁ、二本足な時点で、その可能性はないし



つまり俺が奇襲に成功する可能性は、限りなく低いと…。

それなら逆に向こうに気づかせてからの作戦をたてた方が現実的だよな。


………

よっし!

これなら、他の魔物にも使えるかもしれない。

武器屋で、中古の銅の槍を2万デュクセンで購入。

中古なだけに、槍の頭はあまり尖ってないけど。


準備よし、後は結界をはって畑で、夜とオークを待つだけだ。


…………暇だ………


夜の畑に1人ぼっち、当然話し相手なんかいる訳がない。

まぁ、話し声がしていたら、オークが警戒して来ないかもしれないけどね。


(久しぶりに携帯でもチェックするか。オーディヌスには電波何てないだろうけど、ここに来る前にきたメールがあるかもしれない)


塔にいた頃は、修行が終わると疲れて速攻爆睡していたから、携帯を見るのはオーディヌスにきて始めだったりする。あっ、唯からメールが来てた。


「功才、怪我は大丈夫?あんなの相手に功才が勝てる訳ないから怪我だけが、心配だよ」


怪我が確定なのね。

絵文字もついてないし。

でも、これから俺は命がけの戦いが待っているから、怪我じゃ済まないかもしれない。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


闇夜に光る紅い目、荒い息づかい。

オークさんのご登場です。

いや想像はしてたけど、2m超えの直立で立つ猪は、かなりきつい。

フゴーフゴーって鼻音が聞こえてるし。

結界を解除した途端に、紅い目が俺を見つけた様で、オークさんが振り向いてくれた。


オークさんは、人間=敵とばかり、殺気満点。

そんなオークさんは、棍棒と言う名の丸太で殴りつけてきた。


「し、シールドボール」

お、遅せー。

シールドボールは開閉式ドーム並みのスピードで俺を包んでいる。

そしてガンッっと、鈍い音が周囲に響く。

ギリギリッ、本当にギリギリのところで間にあってくれた。

棍棒は、俺の頭数十㎝の所で止まっている。


(今度からシールドボールを使う時は、早め早めにしないとヤベえよな)


オークさんは、俺に棍棒が当たらなかったのが不思議な様で狂った様に棍棒で殴りつけてきた。


ここからはオークの体力が尽きるか、俺が酸欠になるかの我慢比べ。


意識がもうろうとして、お花畑が見えかけた頃ようやくオークも疲れた様で殴るのを止めた。

深呼吸をして、先ずは


「マジックキャンセル」


シールドボールが壊さないなら、消去をする。


そして


「シャープネス」


鋭さを増した銅の槍で、オークの胸を突く。

予想通り銅の槍は、オークの分厚い胸筋に阻まれる。


「アイスハンド」


槍が十分に冷えるまで槍を押し続ける。


「プチサンダー」



プチサンダーで俺が狙ったのは、銅の槍。


銅は、他の金属に比べて電気抵抗が少ない。

そして冷やされた銅の電気抵抗はさらに少なくる。


いくら軽く痺れる程度の電撃でも、心臓間近でくらうダメージは計り知れない。

オークは、胸を掻きむしりながら畑に倒れ込む。


ついでに、俺も安堵から畑に倒れ込んだ。



翌朝、依頼主の農家にオークの死体を確認してもらう。


銅の槍の値段を差し引くと、一晩かけて7千デュクセンの稼ぎ。

宿屋に泊まるって飯を食べたら、殆どに無くなってしまう金額だけど。


「やった、やったー。誰の力でもねぇ。俺がオークを倒して依頼をこなしたんだ」


朝日が溢れる畑の中で、向こうにいた時には、味わう事ができなかった充実感を感じていた。

パーティー加入を先にするべきか、メインヒロインを先にだすべきか。


感想指摘お待ちしております。

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