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ザコの着いた先は?

ある意味大きな展開です

side 功才


思った通り、あの光は強制転移をさせる為の物だった。


でも……

どこだよ、ここは?

普通はさ、いなくなった雑居ビルの隙間に来るとか、

実家の前とか、

知り合いの前とかじゃね?

見た事もない林の中に転移ってどうよ?

とりあえず普通に呼吸はできている。

俺の持ち物は携帯のみ。

装備はミスリルを織り込んだ布の上下にミスリル警棒。

魔法はどうだろう?


とりえず

「シールドボール」

うん、良かった。

これで発動しなきゃ、恥ずかしいだけだもんな。


シールドボールをマジックキャンセルで消した俺はとりあえず林を抜ける事にした。


「って、ここはどこの公園だよ。」


看板を見る限りは日本、でも名前は聞いた事がない公園。

ここが元いた日本なら俺の今の格好は、はてしなく恥ずかしい。

だって中世友の会って感じなんだから。


まぁ 知り合いに合う前に魔法を大道芸として見せて金を稼いで爺ちゃん家に行くか。

魔法を使う大道芸なら、この格好にも言い訳がつくし。


でも

「みっさーちゃーん」

「えっいかさーん」


えーと、果てしなく聞き覚がある名前が聞こえたんだけども。


看板を見て納得。

財津栄華・美才野外トークショー


あの金髪ガエルよりによって、一番会い辛い人の近くに転送をしやがった。

知らない振りをして、美才にばれた最悪じゃん。

姉ちゃんにメールで打診してみるか。 

いや、俺は半年近く行方不明だった身。

いきなりメールしても信用されない可能性がある。

2人共元気そうだからここは、離脱して大道芸で金を稼いでおこう。

そんな時にわかに会場が騒がしくなった、原因は刃物を振り回している男。


(ファンの皆様、ヒーローになるチャンスですよー)


俺の心の叫びも、虚しく警備員まで男に道を譲りやがった。

姉ちゃんは美才をかばっているし、美才は恐怖のあまり泣いている。

さすがに逃げる訳にはいかないか。

男が姉ちゃん達に向かおうとした足下に


(アーススタン)


詠唱は、あくまで小声で。


「よっと、お邪魔するっすよ」



俺は姉ちゃん達と男の前に立ちはだかる。


「なんだ。お前は僕と美才ちゃんの邪魔をするなー。このナイフが怖くないのか?」


「そんなオモチャを見てビビる訳ないじゃないっすか」


オーディヌスで得た経験、いくら恐くても実戦でビビる姿を見せたら負け。

まぁあのナイフなら刺さっても、ミスリル服に傷はつけれないだろうし。


side 栄華


美才だけでも逃がさないと思っていたら1人の男性が私達を庇う様にして現れた。


「そんなオモチャを見てビビる訳ないじゃないっすか」


あの声は功才?

占い師が言った通りに功才の体格は最期に見た時よりガッチリとしていた。

何より臆病なあの子がナイフを持った男と対峙しても脅えた様子がまるでない。


「お姉ちゃん、あの人はお兄ちゃん?」


功才の堂々とした態度に安心をしたのか泣いていた美才も、いつの間にか穏やかな顔になっていた。



side 功才


男の様子を見る限り男は戦いなれていない。

でも獅子は兎を倒すのに全力を尽くす。

ならザコは素人相手に必死になってやる。


まずは

男の腕に


「プチスタン」


手が痺れたらしく、男はナイフを落とした。


そして男の体に


「ライトウェポン」


それでもって、ミスリル警棒で水平に殴りつける。

男はガードもできずにステージの下に叩きつけれ、ナイフを持っていない男に警備員やファンが殺到して取り押さえてくれた。


「よっし、俺は逃げる」


走りだそうとした俺のズボンを美才が、服を姉ちゃんが掴んでいた。


「お兄ちゃん、どこに行くの?」


美才、お兄ちゃんを待っている人がいるんだよ


「功才、聞きたい事、確認したい事が山の様にあるんだからね!」


「ですよねー。ほらっ今イベントの最中じゃん。俺は行方不明扱いになってるだろうから、警察の人と関わりたくないし」


「イベントは中止だし、貴男は海外留学扱いになっているから平気よ」


「まじっ?流石は親父っ。それなら海外へ行かなきゃ」


「お兄ちゃん、メリーさんって外国人なの?また美才を捨てて行くの?」


泣いている妹には勝てませんでした。


(師匠お願いします。俺をもう1度喚んでください。俺はこっちで、できる事をします)



side ガーグ


光に包まれたザイツの姿が消え失せた。

あの光は多分、強制転移魔法だろう。


「コウサッ、コウサッ嫌だよ。早く帰って来てよ」


プルングの嬢ちゃんは泣きながらシールドボールを叩いている。


「おい、エンリト。随分とふざけた真似をしてくれたな。俺の弟分になめた真似をしてくれたんだから覚悟はできてるんだろうな!」 

「う、うるさいでおじゃる。あんな猿人族よりゴールドスキー家の家宝が取り戻せない事の方が重要でおじゃる」


「セシリー、プルングの嬢ちゃんを連れて先に行け。それとミッシェルに報告だ。さてエンリトお前は処分は族長会議で決める。ただし今ここで俺達にボコボコにされた後でだけどな」


「さ、3対1は卑怯でおじゃるよ」


「うるさいっ、メリーがどれだけコウサの事を愛していたか分かるか!自分は親友が泣いてるのに何もできないのが悔しいんだっ」


ハンネスの嬢ちゃんが泣いていやがる。


「ガーグさんはエルフの王族、ハンナさんは猿人族、2人がエンリト卿に私怨で力を振るえばエルフィンの法に触れます。

でも私はトロル、魔物を罰する法律なんてありませんからね。

エンリト覚悟はいいな。キレたトロルの拳は骨をも砕く」


あのイントルが怒ったか。


「駄目ですよ、イントルさん。それじゃ貴男が討伐されてしまいますよ。エンリト卿いや、エンリト…ガーグ王子の客人にふざけた真似をしたからには相応の罰を受けてもらいますよ。それにコウサさんは私の友人でもある。爵位が無くなるだけでは済まんぞ」


確かにエンリトをしばいても何も変わらねえか…


side ロッキ


「功才君がいなくなりましたか」


「私がついていながら申し訳ありません。足取りは全く掴めず…」


「大丈夫ですよ。行き先は分かっていますから」

「それならお迎えに行かれるのですか?」


「私は行きませんよ。それじゃ面白くない、功才君を本当に必要とする方に行ってもらいます。今度は功才君が向こうの全てを捨ててオーディヌスに来るんですから。まぁこんな時の為にきちんと仕掛けはしてありますよ」


ただ発動に協力した精霊には私の怒りの鉄槌が炸裂しますけどね。


功才とメリーの再会までは?

なかったらヒンシュクですよねー

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