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ザコの旅

今回は、殆ど功才君しか登場しません。

師匠の住んでいた塔を後にした俺は街道を歩いている。

魔物はマナの濃い地域に多く出没するらしい。

マナの濃い地域=自然が豊かな地域って事。

当然、人の手が入っている街道には、魔物は出没しにくいらしい。

あくまで、らしいだから今の俺はフル装備。

皮の鎧を身につけて、手には、鉄の槍を装備。

背中には、荷物一式を詰めたリュックサック。


行き交う人々は、普通の格好をしている人が多いから目立ちまくっている。

だって獅子は兎を襲うのにも全力をだすんだぜ?


だったらザコが、身を守る為には世間体なんて気にしてられない。

それもこの街道を進んだ先のにある街、ブラングルまでの辛抱。

そしてそこで冒険者ギルドに、登録をすればフル装備でも、ただ今冒険中の言い訳ができる。

ギルドに登録をして依頼をある程度こなしたら、どこかのパーティーに加入をする予定。

俺としては、直ぐにでも、パーティーに入りたいんだけども、実績のない冒険者をいきなり加入させてくれるパーティーはないらしい。


あるとしても下心を疑った方が安全との事。

それは装備品の強奪、下心による暴行、身代わり等々。

逆にある程度の実績があれば、周囲の目があるから大丈夫らしい。

まあ、俺としては簡単な採集やゴブリン退治で生活を維持できるんなら、それが一番だ。

それが無理ならバイトをする予定。

俺の冒険方針は、身の丈にあった冒険なんだし。


夕方前にはブラングルの街に到着する事ができた。

ブラングルの街は、周囲をグルリと塀に囲まれていた。

街に入る人を観察していると門をくぐった時にパーソナルカードをスキャンする仕組みらしい。

そりゃ畑帰りの農家の人達や観光客を一々チェックしていたらキリがないだろうし。

門を通る前に、鉄の槍に布を被せて、皮の鎧から布の服に装備を変更する。

だって、俺のデータは無職の一般市民なんだから。

今は夕方、冒険者ギルドは明日にする。

今から新規登録なんて行ったらヒンシュク者確定だし。

俺が今しなきゃいけないのは宿屋探し。



その為に俺が目を付けたのが、普通のパン屋さん。

高級な宿屋なら、自分の所でパンを焼くだろうけども、普通の宿屋なら客に提供するパンは、地元のパン屋から買っている可能性が高い。

夕食を兼ねたパンを買ってパン屋の親父に尋ねる。


「ここのパン美味しそうですね。明日の朝も食べたいから、このパンが食べれる宿屋はありますか?」


パンを誉めれたら上に、宿屋に客を紹介できるとあって親父は大張り切りで教えてくれた。

紹介された宿屋は、夕飯抜きだから、一泊3千デュクセン。

ちなみに宿屋の受付も親父だった。

異世界のパン屋や宿屋に可愛い看板娘がいるっていうお約束は俺にはないらしい。

翌朝


朝飯を誉めて、宿屋の親父から冒険者ギルドの場所を教えてもらう。


うん……、犬耳やエルフの冒険者がいるなんてお約束も消された。

ギルドの中は、男子校並みの汗臭さ。

受付にいるのも、確実に元冒険者なオッサンだし。

パーソナルカードの確認で登録を完了。

初心者用の掲示板には、あったのは


ゴブリン退治1匹3千デュクセン。


薬草採集

100ガン3千デュクセン


ちなみに1ガンは1グラムに相当するらしい。

でも薬草100グラムって、結構な量なんじゃね?


ちなみにオーク退治は、1匹3万デュクセンらしい。

ゴブリンは集団行動を常としているけど、オークは単独行動が多いらしい。そして俺も1人。

ゴブリンの集団に、囲まれてぼこられるよりもオークに狙いを定めた方が安全に違いない。


オークのデータは


功才君、オークは2本足で歩く猪だと思って下さい。

知能はゴブリンより、少し高めですけども決して高くはありません。

ゴブリンとの一番の違いは、自分の力を誇る為に単独行動を好んでいます。



データボールは、便利なんだけども師匠の声が頭に響いてくるのが辛いんだよな。

感想、指摘お待ちしております。

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