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ザコのエルフィン滞在記 クマ退治とカエル退治

久しぶりの討伐なお話です

side ガーグ


「おい、ミッシェル。これは何だ?」


「ガーグ王子様、見てお分かりなにならないのですか?謁見の会場ですよ」


こいつ、平然と答えやがって


「俺はなんでエンリトの屋敷の前で謁見をするかって聞いてんだよ」


「でもこの土地は王国の物ですから一切の問題はございません」


「エンリトが俺を嫌っているのを知ってるだろ?もしアイツの使用人が並んだりしたら責任をとれるのかよ」


「責任はガーグ王子がとる事になっていますから大丈夫です」


そう言ってミッシェルは一枚の紙をよこした。

ガーグ王子野外謁見会

※参加した事により雇い主から解雇が宣告された場合は聖王国にて就職を斡旋します……


「ミッシェル、またザイツと手を組んだな。今国の政治は落ち着いているんだ。余計な波風をたてる真似はやめろ」


「大丈夫ですよ王子。もう少ししたらエンリト卿が自ら王子に頭を下げに来ますから」


「ミッシェル、何を企んでいるんだ。答えやがれっ」



「王子、国民が見ているから声を荒げたらいけませんよ。ほらっもう謁見を希望する国民が集まって来ましたからお声を掛けて下さい」



side 功才


「コウサ、そろそろ時間だよ」


今回俺が仕組んだのはリアルハニートラップ。

メリーに協力してもらいアーマーロックベアの通り道に蜂蜜を設置した。


目指すゴールはエンリト邸にある蜂蜜貯蔵庫です。

エンリトの屋敷で働いている人に被害が及ばない様にガーグさんの謁見時間とロックアーマーベアの活動時間をあわせてあるし蜂蜜はシールドボールに入れておいて時間で解除をした。


「コウサ、なんでわざわざ蜂蜜を買ったの?巣を捕ればよかったのに」


「今回は量を使うからな。それにほら、前にメリーが欲しがっていた携帯で撮った絵姿も注文したかったし」

一番の理由はハト蜂の巣を捕ると蛹と幼虫を食べる羽目になるからなんだけど。



side ガーグ


謁見を続けている時だった。


「た、助けて欲しいでおじゃる。ま麿のお屋敷にクマがロックアーマーベアが現れて麿の蜂蜜を食い荒らしているでおじゃる」


俺はエンリトの情けない姿と腹黒2人のしてやったりの表情を見て、思わず溜息をもらした。


「ガーグ王子様は謁見の最中っすよ。それに私達は猿人族っすからお屋敷に入れないでおじゃるっす」


「緊急事態だから屋敷にに入るのを許可するでおじゃる」


エンリト、お前はザイツって言う屁理屈蟻地獄に落ちたと思うぜ。


「嫌っす。クマは蜂蜜をたらふく食べたら満足して帰るっすよ?食事の邪魔をするのはマナー違反っすもん」


ザイツ、お前のどの口からマナーなんて言葉がでるんだよ。


「被害は蜂蜜だけじゃないでおじゃる。先祖伝来のお屋敷が熊に荒らされているんでおじゃる」


「それは大変ですね。でも屋敷はエンリト卿の管理下であり国は干渉できませんのであしからず。はい次の方どうぞ」


エンリト、腹黒がもう1人参戦した、少しだけ同情してやる。


「お願いでおじゃる。熊に屋敷を好き放題にされたとあっては貴族仲間に対する面子が丸潰れでおじゃる。

そちらの用件はすべて了承するから助けて欲しいでおじゃるー」


「ならここで大声で認めるっすよ。ガーグ王子の試練を邪魔する為に魔物をけしかけたのは自分だって」


「なんでそれを知っているでおじゃる?さ、流石にそれは…」


ためらうエンリトにミッシェルが悪魔のささやきをした。


(大丈夫ですよ。エンリト卿すでに時効ですし、何よりここは公式の場ではございません。国が貴方に罰を下す事は不可能です)


「わ、わかったでおじゃる。ガーグに試練を受けさせぬ為に麿が魔物をけしかけたでおじゃる」


 

腹黒2人が最高に黒い笑顔でニヤケた。



side 功才


さてと、先ずは携帯のボイスレコーダーで録音したエンリトの言葉を再生して、集まった皆さんにお聞かせする為に取り出したるはロッキオンラインショップで購入した拡声器。

エンリトの自供がブラックフォレストに鳴り響く。


「さあ皆様、これよりガーグ王子様は皆様の安全の為にエンリト卿の屋敷にいるロックアーマーベアを討伐に向かわれます」


野外謁見の場は、物凄い歓声に包まれる。

エンリトは車にひかれた蛙みたいに打ちひしがれていた。


(ガーグさん合図をお願いします)


「ったく俺は役者じゃねえんだよ。お前等クマ退治にいくぞ」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

すげー、蜂蜜を塗った塀が粉々に砕かれてら。


そしてロックアーマーベアさんは俺達に気づかずに蜂蜜をご堪能中。


先ずは


「メリー、ロケットアローで熊を挑発して」


…動物って食事の邪魔をすると、怒るんだってね。


熊さんも雄叫び声をあげて突進して来たし。


目印の場所に来た所で


「マジックキャンセル」


昨日掘っておいた落とし穴にロックアーマーベアが落ちる、ちなみに穴はシールドボールで塞いでおいた。


次は


「イントルさん、ハンナさんお願いします」


イントルさん木の枝にかけておいたロープを引っ張って、タイミングに合わせてハンナさんがロープを切断する。

ちなみにロープの先端にはでかい鉄の塊をくくりつけておいた。

鉄の塊が落ちる先はロックアーマーベアの頭上。


(よし、ロックアーマーベアの頭の岩は砕けた)


勢いよく落とし穴から這い出来たロックアーマーベアの頭に


「グラビティーソード」


ロックアーマーベアはたまらずに思いっ切り転ぶ。


そしてその先には


「ガーグ王子様お願いするっす」


ガーグさんのミスリルソードが岩が砕けて露わになったロックアーマーベアの頭部を一刀両断すると、辺りは熱狂の渦に包まれる。


(コウサ、これでガーグさんの人気がますます高くなるね。でも一撃で倒せて良かったねー)


(堅い甲殻が砕けちまえばガーグさんなら倒せるさ。これでエンリトの評価は下降するし、ガーグさんの人気はさらに高まると)


(コウサは自分の人気を高くしたいって思わないの?)


(思わない。俺にとって大切なのは見知らぬ誰かの歓声じゃなくて大事な人の笑顔だから。俺はガーグ冒険者隊のみんなやメリーが笑顔を見せてくれたら満足だよ)


(もうコウサったら。今日はメリーが熊肉料理を食べさせてあげる)


ガーグさん後は任せました。

俺は英雄と賞賛される時間よりメリーと過ごす時間の方が大事なんで。

熊肉か……

調味料って何があるんだろ?

素焼きじゃないよね。


side エンリト


周りに誰もいなくなった屋敷でエンリトが狂気を宿した顔で呟く。


「猿人族はエルフィンにいやオーディヌスに不要でおじゃる。これは麿のエルフとしての勤めでおじゃる…」


イ・コージの書き終えた話どうしよう?


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