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ザコとガーグさん その18 エルフィンでの生活

話を1話とばして更新していました


すいません

side 功才


「シャルレーゼ女王様、質問をしてよろしいでしょうか?」


女王にこんな質問をすると思っただけで、喉がカラカラになる


「お主はコウサ・ザイツじゃったの。申してみるがよい」


……俺はまだ名乗ってないよな


「ガーグさんは王子として呼ばれたのですか?それともガーグ冒険者隊として呼ばれたのですか?」


「ふむ、ガーグやミッシェルの言ってた通り面白い猿人族の少年じゃな。裁判の為に呼んだと聞いてはないか?」


つまりミッシェルさんから予め報告を受けていたと


「裁判の為だけなら歓迎会は必要ないですし、私はまだ自己紹介をしておりませんよ。私はてっきりエルフだけでは解決できない問題があるのかと思いましたが」


賭けだ、これは賭け。

今回の藪には大蛇以上の者がいるに違いない。

それなら早めにつっついて策を練った方がましだ。


「ガーグが気に入りミッシェルが推すだけあるの。なにエルフィンには冒険者がおらんからの、しばらくは普通に依頼をこなしてくれれば良い。じゃがエルフィンの森は深いからの。あまり深入りすると迷子になるぞ」


つまり、依頼をこなして信用を築いたら本題をだすと。

それとあまり探ると森で襲わせると……


オッケー!分かったよ。

 

言う通りにしてやる!


誰が国の最高権力者に逆らうか!



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


エルフィンでの俺達の宿はガーグ邸に決まった。


…でけぇ…


まぁ現女王の唯一の直系の屋敷だもんな。


「ガーグさん、この無駄にでかい屋敷はなんですか?使用人エルフとかいたりしませんよね」


「商業が発展していねえエルフィンじゃ使用人は数少ない仕事の1つだからな。本当は使用人なんざ雇わずテメエで掃除すりゃいいんだけどよ」

 


「ガー君の言う通り。ガー君のお世話はエルレイン家の役目。つまり私の仕事。他のエルフ(女)は立ち入り禁止!」

ガーグさんすいません。


屋敷はセシリー台風の暴風域に入った様です。


「セシリー、お前は実家に戻るんだろ?」


「ガー君、何を言ってるの!ガー君は炊事・洗濯が出来るの?」


「何言ってんだ。出来なきゃデュクセンで生活が出来ねーよ」


「くー、無駄に生活力をつけて。それでもガー君は王族なの?」


(…メリー、目が良かったよな。屋敷の前に人影が見えるんだけども、もしかしなくてもあれは…)


(コウサ、セシリーさん荒れるよ。あれ先のメイドさんだもん)



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「ガ、ガーグ様お帰りなさいませ。本日からお屋敷でメイド長をさせて頂きます。ニーナ・コロンです、ガーグ様皆様よろしくお願いします」


ニーナさんは、エルフにしては珍しく小柄で、どこか小動物を思わせる可愛さをもつ女性だ。

ガーグさんと一緒にいると良くて親娘、下手すりゃガーグさんが白い目で見られかねない。

でもメイド長って?


「それぞれの担当メイドには後ほど挨拶に行かせますので」


セシリー台風だけじゃなくメリー台風、ハンナ台風も発生した。


「メリーとコウサにはメイドさんなんて必要ないの。むしろ邪魔!」


「イントルは複雑な事情を抱えている。気位が高いエルフがいたら心が休まらないだろう。悪いが自分とイントルのメイドも必要ない!」

 

いや、2人共そんなに過剰反応しないでも…

でもメリーに美男子執事エルフがついたらやだよな。


「とりあえず担当メイドは遠慮しておきます。ただ俺達の部屋以外の掃除はお願いしますね」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「コ・ウ・サ・なーんでメイドさんをキチンと断らなかったの?メリーと一緒じゃ嫌!?」


メリーが半泣きで詰め寄ってくる。

ハンナさん達がいなきゃっギュッとしたい。

2人っきりの時は違う言い訳をして、結局はしないんだけどさ。


「多分メイドの件はシャルレーゼ女王の命令だと思うよ。俺達を監視させたいんだと思う。下手に断れば、お城生活にされちまうよ」


「女王様はメリー達を信用してないの?」


 

「逆だよ、逆。俺達を逃がしたくないから素早く不満を解消しておきたいんだろ?もっと正確に言えばガーグさんを手放したくないんだろけども……逆効果だったかもな」


あれじゃな…


「ガー君、何で断らなかったの?私以外の世話役エルフも欲しいの?このエロ坊主!」


「ばばあから断るなって命令されてんだよ。お望みなら世話はいらねーよ。もちろんお前の世話もな」


「ガー君は王子でしょ?生活力つけてどうすんのよ?世話役の仕事を奪うな!この世間ずれ王子」


「普通、世話役がそんな態度をとるか?この減らず口エルフ!」


「何よっ!この中途半端エルフ」

…………


地位と純血か。

あの2人も厄介な物を抱えてるよな。


(ねえコウサ、ガーグさんとセシリーさんって好き同士だよね…)


(1人はエルフの純血に1人は王族の地位に遠慮して、よくケンカをする幼馴染みのままでいるけどな。それに…)


メリーつうか若い女性の前では、あまり言いたくはない内容なんだけども


(それに?)


(ガーグさんは王位継承者だ。王位を継がないとしてもセシリーさんが正妻になれる可能性は低い。ましてやガーグさんは猿人族の血が濃いから)


(猿人族の血が濃いとエルフの血が薄れるから駄目なの?)


(うんにゃ。エルフが長生きな割に種族数が少ないのは性欲が薄く妊娠もしにくい為だと言われている。だけどガーグさんなら王族の血を広げれる可能性が高い。エルフィンに残るなら正室の他に側室を持たされるだろう。本人の意志には関係なくな)


(それって酷くない?それならシャルレーゼ様がお婿さんをもらえばいいじゃん)


(相手がいりゃそうしてるさ。だけど下手すりゃそいつが王様になるんだぜ?国民の為を考えたらガーグさんかその子供に王位を継がせたいんだろ。そんでもって今回俺達が呼ばれたのはガーグさんの活躍を国民にみせる為でもあるのさ)


(今まで自由にさせておいて、なんで今更?)


(1つはガーグ冒険者隊が活躍したからさ。多分、今までのガーグさんの活躍は国民に伝えられていたみたいだよ。それにガーグさんは大事な儀式より、幼馴染みの世話役エルフを命掛けで助けた国民的英雄だから人気が高いらしいよ。お偉いさんはともかく一般エルフはガーグ王子の帰還を心待ちにしていただろう)


(なんか偉い人って面倒臭いね。もう1つは?)


(わかんね。多分何重にも蓋をして隠してあるだろうから。まっ俺達は否応なしにそれに関わるんだろけど)


(コウサも勇者や王様になって、側室とか沢山欲しいの?)


(俺はメリーがいれば充分…いや、言い方が悪いな。俺はメリーが側にいてくれる限りメリーだけを愛してるさ。つうか俺は浮気できる程もてないって。……メリーひいたんなら、つっこんで!)


(コウサ今の言葉ケイタイのボイスレコーダーで記録しちゃった!)


最近、写メを撮るのにはまっていると思ったら、何時の間、そんな機能まで使いこなせる様になってたの?


(メリー、それ消しちゃ駄目?)


(駄目。永久保存が確定いたしました)



活動報告にも書きましたが幕間を書いてから次のシリーズにいくか悩み中

書くとしたら


イ・コージその後

ガーグ少年旅立ち編

ガープとシャルレーゼ


とかでしょうか。


他はリクエストが来たらです。


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