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ザコの旅立ち

異世界物なのに、美少女どころか女性すら出ていません。

今回も欠陥魔法が目白押しです。

「功才君、卒業おめでとうございます。先ずは新しい魔法です」



プチサンダー

ちょっとビリっとする。

慣れると癖になるかも?


ライトソード

対象物を軽くする。

引っ越しに最適。


ヒートハンド

触れた物を温かくする。

お年寄りや冷え性の人の人気者になれるかも?


シールドボール

敵の大抵の魔法・攻撃を防げる。


アイスハンド

触れた物を冷やす。

風邪の看病をする時には喜ばれる。


プチヒーリング


スリキズぐらいは治せる


プチデス


殺菌作用満点


相変わらず、使えない魔法ばっかり、選んでくれて…


「まともなのシールドボールぐらいじゃないですか」



「あっ、シールドボールを使う時は気をつけて下さい。毒霧を防ぐ為に気密性を高めたんで、酸欠になりやすいです。後頑丈にしすぎて中からも壊しにくいですし」


死の棺桶ならぬ、死の球と。


「それならせめて装備は強力なのをお願いしますよ」


「いやだーな。功才君が強力な装備を身に着けていたら賊や貴族に直ぐに目をつけられますよ」


「賊はともかく、貴族はなんでっすか?」


「簡単ですよ。あの人達が大事なのは名誉。ポッとでの一般市民冒険者が強力な装備を身に着けていたら妬みますよー。難癖つけて奪い取るか、配下に命じて強奪するでしょうね」


「マジっすか?」


この様に素晴らしい物は、高貴な人にこそ相応しいですから。

多分そんなやり取りをするんだろう。

どこの世界でも点数稼ぎは重要と。


「マジですよ。大概の貴族はそんな者だと、思っていた方が安全ですよ」


「皮の鎧と鉄の槍をお願いします……」


「流石は功才君、物分かりがいい。特別に砥石もつけて上げます。それと餞別にお金とデータボール、パーソナルカードをあげますから」


「データボールとパーソナルカードってなんすか?」


「データボールには、オーディニスの魔物や植物のデータが入ってます。功才君の戦い方には情報が重要ですし、折角の弟子が毒キノコを食べて死んだじゃつまりませんしね」



「持ち歩きに便利な図鑑って感じですか」


「そんな所です。パーソナルカードは重要ですよ。平たく言えば身分証明書ですけど、なくしたら市民から奴隷にされかねません」


再び…


「マジっすか?」


「マジですよ。まぁそれは犯罪者とか妬まれてる人限定ですけどね」


「でも盗まれたりしたら、ヤバいっすよね」


「それは大丈夫ですよ。体に埋め込みますから」


「へっ?埋め込むってなんすか?」


「そのまんまですよ。手とかに埋め込んだら斬られちゃいますからね。頭にに埋め込ます」


「ヤバいですって。頭はヤバいっすよ」


「頭にその人のデータが一番集まっているんですよ。動いてずれたりしたら、それこそヤバいですよ。データボールも一緒に埋め込んであけますね」



ちなみに俺のデータは


名前

コウサ・ザイツ


種族

人間・猿人族


年齢

16


身分

一般市民


職種

無職



やばい、なんか泣けてきた。


「次にお金ですよ。愛弟子への餞別ですからね。奮発して十万デュクセンあげちゃいます」


データボール参照


デュクセン

デュクセン皇国で使われているお金の単位なんですよ。

1デュクセンは1円と思って下さい、功才君。


データボール、なんかむかつく。


しかし十万円とは、リアルな金額。


「安心して下さい。サバイバルキットもあげますから。いざとなったらリアルサバイバル生活です」


「師匠、前から思っていたんすけど、人の気持ちが読めるんすか?」


「それは私が凄い魔導士てすし。あっ私は研究に邁進しているから無名ですんで、弟子と名乗ってもネームバリューは期待できませんよ」


怪しい。

この人が本当に魔導士かどうかも怪しい。


「とりあえず、近くの町に着いたらギルドに登録して下さい」


「はい。それで?」


「後は仕事をこなしながら、野となれ山となれです」


「魔王を倒せとか、姫を救えみたいな具体的な目標はないんすか?」


「そんな都合いい目標なんてないですよ。依頼をこなして自分で目標を作って下さい」行こう。

師匠の事は忘れて、とりあえず前に進もう。

でなきゃ、何にも変わらない。


「分かりました。それでは行ってきます。それとお世話になりました」



side ロッキ


ロッキは功才が、いなくなったのを確認すると手早く魔法陣を構築する。


それは、どれだけ高名な魔導士でも構築するのが不可能に近い高度な魔法陣。


その魔法陣から呼び出された者も、力や誇りの高さから決して人間に従う事はない種族。


「お呼びでしょうか?」


「貴男、功才君の動きを逐一私に教えて下さい。貴族みたいな馬鹿共に殺されそうなら助けてあげて下さいね。でも普段は決して手を貸さないで下さい、彼は追い詰めれた時な方が、面白い事をしてくれますから」「はっ、わかりました。しかし何故そこまで気にかけるのですか?たかが人間の猿人族1人を」


「見たいんですよ。最弱が階段を駆け上がり、最強と渡り合う瞬間を。そしてそれが私の目的にも繋がります」

次から師匠は、傍観者になっていきます。

またキャラの名前を考えなきゃ。

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