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ザコとガーグさん その16 ガーグ王子?

活動報告で聞いたら色んな人が、ザコを楽しみにしてくれてい感動しました。

書籍化はなんて有り得ない作品ですけど、読んでくれた人が楽しんでくれたら嬉しいです

side 功才


王族?

ミッシェルさんって王位継承権は無いんじゃなかったっけ?


「この者はエルフィン聖王国の王位継承者、ガーグ・エルフィンローズ様に不逞を働いた者。捕まえてエルフィンに護送せよ」


ミッシェルさんの合図と共に20人近いエルフが現れてチャラ・イース達を取り押さえた……


ってガーグさんがエルフの国の王子様?

いやいやエルフってよりドワーフかオーガじゃん


「皆様すいません。皆様も証人としてエルフィンに一緒に来てもらいます」


ミッシェルさんが深々と頭を下げる


データボール参照エルフィン聖王国

エルフのエルフによるエルフの為の王国です。

人族は滅多な事じゃ入れませんよ。 

今はシャルレーゼ・エルフィンローズ女王が統治しています。

シャルレーゼ女王は300歳を越えていますけど、年の話は禁句ですからね


エルフィンローズ女王?

ガーグさんはガーグ・エルフィンローズだよな

つまりガーグさんは現女王の直系?


そんなこんなしているうちにガーグさんはセシリーさんと一緒にやたらと豪華な馬車に乗ってしまった。


俺達にあてがわれたのも、かなり豪華な馬車。

どう見ても市民が乗れるレベルの馬車じゃない


「イ、イントルさん。ガーグさんがエルフで王子って本当ですか?」


「私も信じれません。ドワーフやオーガの傭兵の息子なら分かるんですが」


 

やっぱり同じ発想になるよな


「コウサ、この馬車を見ると嘘じゃないと思うんだけども…」


「チャラ・イースは檻だしな。とりあえずエルフィンに着けば答えが分かるか」


マジでガーグさんは王子かも…

だって馬車を引っ張ってる馬が有り得ないスピードで走ってるんだもん


「イントルさん、あの馬の事分かりますか?」


「分かりますけど本物は初めて見ました。あれはシルフィードホース、風の精霊シルフの加護を与えれた馬です。精霊と親しいエルフの国だから飼える馬ですよ」


だからこんなに早く走っても揺れないのか

馬車の中は、ようやくゆっくりとし空気が流れ始めた


「イ、イントル殿。そのあの……先は嬉しかったです。……自分もイントル殿を大切に思っていますから」


あの、ハンナさん。

俺が言えた義理じゃないんですけども、馬車の中でデレデレオーラを出されると気まずいんですけど


「イントルですよ。次からはイントルと呼び捨てにして下さい。ハンナ良かったら、ゆっくりと私達の関係を作っていきましょう」


「はいっ!!イントル改めてよろしくお願い致します」



(メリー、2人に何があったの?)


ハンナさんはともかく、あのイントルさんがデレてる?


(先トロルに襲われた時に私の大切なハンナに手は出させないってイントルさんが公言したんだって)



流石は女子、その手の話をするのが早い


(ハハッ。なーんか似たようなセリフを言った記憶が)


(俺の大切なメリーに手をだそうとしたお前達が悪いんだぜ、だよね。きちんと覚えてるよ)


(今思えば良くあんな似合わない言葉を言えたよな)


馬車の中は満ち足りた空気に包まれていた。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


オーディヌスに来て、初めて見る物ばっかりだったけれども、これには圧倒された。


エルフィンで俺達を出迎えたのは数千いや下手したら数万人近いエルフ。


ガーグさんは敬意と再会の喜びに包まれ、俺達はガーグさんの仲間として貴賓の様に扱われていた。

かたやチャラ・イース達に向けられているのは包み隠さない殺意。


 

エルフは人族を好まない、しかもチャラ達は自分達の王族を襲おうとした不逞の輩。

いや、チャラは好きじゃないけど同情をしてあげよう。

誰もあの厳ついハゲ頭の荒くれガーグさんがエルフの王族なんて考えないだろ。

エルフの対応を見ている今でもドッキリを疑っているし。


エルフの特徴は細身で美形、尖った耳と金や銀の輝く髪を持つ。

ガーグさんはゴツく強面、尖った性格と輝く頭を持つ。


(特徴が一致しねー)


(コウサ、ガーグさんって本当にエルフの王子様?)


(王位継承者だからな。まっ何となく予想はついてきたけど。……って考えるのが一番自然だろ?)


(流石はメリーのコウサ。だからガーグさんは冒険者をしてるんだ)



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


俺達が案内されたのはエルフィンのお城。

城は過剰な装飾とかは無いけど磨き上げれたら壁や床が荘厳さを感じさせる。


「凄い事ですよ。エルフィンのお城にエルフ以外が招かれるなんて滅多に無い事です」


流石のイントルさんも興奮が隠せない様子だ。

しかも呼ばれたのが猟師の娘・キコリの娘・トロル・異世界人とバラエティーに富んだメンバーなんだし。


「ここで少しの間お待ち下さい」


俺達を客室まで案内をしてくれたメイド姿のエルフが恭しく頭をさげて退室しようとする。


「申し訳ありませんが、ガーグ様はどうされていますか?」


「ガーグ様は自室にお戻りなれたかと思います」


ちょっ、何でガーグ様の所で頬を赤らめてるの?

絶対にガーグさんはエルフの好みでいくと、ストライクじゃなくボークかデットボールだろ。

しかも頬を押さえたまま退室するなんて…。

唖然としている俺にメリーが話しかけてきた


「コウサ、なんでガーグ様なんて言ったの?」


「今までの対応を見るとガーグさん何て言ったら不敬者扱いをされちまうよ。とりあえずガーグさんはエルフに嫌われてはいないみたいだな」


「だよねー。今の娘なんて顔を真っ赤にしてたし。コウサ、うらやましい?」


「別にうらやましくないよ。周りがモテる状況には慣れてるから」



ラブレターポスト財津功才をなめないで欲しい



次話でよーやくガーグの過去です

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