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ザコとガーグさん その5 ガーグVSセシリー

side 功才


ありがたい事にギガントスネークの皮は、180万バルになった。

あの大きさで無傷の状態は珍しいとの事。

ちなみに肉や肝は50万バル、ギガントスネークの肝を食べると精がつくらしい。

赤マムシならぬ、巨大蛇でパワーを付けたい貴族も少なくないと。

良かったついでに、こっちも面白い事になっている。


ミッシェルさん別宅に帰って来た時の事。


「皆様お帰りなさいませ。御無事で何よりです」


セシリーさんは、相変わらず嬉しさが全くこもっていない笑顔で出迎えてくれた。


「けっ。あの程度の依頼を無傷で、こなせなきゃデュクセンじゃ冒険者なんてやってらんねよ」




 

ガーグさんて、何かセシリーさんに突っかかるよな。


「皆様、ガーグ様はデュクセンでよくお怪我をされていたのですか?」


何故だろう、セシリーさんの笑顔が何時も以上に冷たい。


「ははっ、無茶、無謀、無理やりがガーグさんの特権ですからね。ザイツ殿と組む前は、怪我をするのは日常茶飯事でしたね」


イントルさん、やっぱりそうなんだ。


「へー、ガーグ様は、自慢する割には弱いのですね」


エルフって人間を嫌いなのかな。


「誰もあんたに自慢してねーよ。胸くそわりぃ酒でも飲んでくらっ!」


「都合が悪くなると、お酒にお逃げなるんですね」


「あっ、なんか文句あんのかよ?」

 

ガーグさん、そんなムキにならなくても。


「も・ん・く?大有りよ。て言うか文句しかないわよ。私がどれだけ心配していたか分かっているの?」


あれっ?セシリーさん?


「誰が心配してくれって頼んだよ」


あっ、ガーグさん嬉しそう。


「うわっ、子供じゃないんだから素直にありがとうって言いなさいよね。何よ、坊主なんかにしちゃってさ」


「俺は何時でも素直だよ。素直じゃねーのはお前だろうが?お前の澄ました面を見てたらむず痒くなるんだよ」


「いい年こいて、礼儀も碌にできてないハゲよりマシよ」


「うわっ、可愛くねー。そんなんだから嫁の貰い手がねえんだよ」

「何よっ。人の気も知らないで!!ガー君の馬鹿・ハゲ・意地悪」


ガ、ガー君?


「セシリー久しぶりに会った幼なじみに対して、普通そんな事を言うか?」


やっぱり知り合いだったんだ。


「そうよ。久しぶりよ、私がいくら心配してもガー君は手紙の1つもくれないんだから、随分と久しぶりなんだからねっ」


「俺にも事情があるんだよ。この分からず屋エルフッ」


「ハゲッ」 「泣き虫」 「鈍感」 「ガキッ」


子供だ、子供のケンカだ。


(コ、コウサ。ガーグさんどうしちゃったの?)


(多分、セシリーさんは連絡を寄越さないガーグさんに腹をたてていて、ガーグさんは久しぶりに会ったセシリーさんの態度が冷たいから意地になってたんだろうな)


(さっすがコウサ。他人の恋愛には鋭い)


はい、それに関しては反論の仕様がございません。


「はぁ、あの2人は進歩がないですね。お互い素直じゃないと言うか何と言うか」


いつの間にか入ってきたミッシェルさんが、大きな溜め息をついていた。


「ミッシェルさん、やっぱり3人は幼馴染みだったんですね」


ミッシェルさんは俺と近い人種だと思う、下手に演技するよりも探り合いに集中しておこう。


「ええ、私とガーグとミッシェルは幼なじみですよ。コウサさんは何でそう思ったんですか?」


「ガーグさんはデュクセンでは必要以上にエルフを遠ざけていましたからね。それに普段のガーグさんなら冷たい態度をとられても相手にしませんもん。それでアレはいつ終わるんですか?」


「ほっといて大丈夫ですよ。久しぶりに会えて嬉しさのあまりにいちゃついてるだけですから」


「「いちゃついてねーよ(ないわよ)」」



「ほらね、もう息がピッタリだ」


side ガーグ


「それでミッシェル。今度は何の用だ?」


ちきしょー、ザイツだけじゃなくイントルやプルングの嬢ちゃんまでにやついていやがる。


「ギガントスネークを退治してくれた御礼ですよ。それと次の依頼です」


 

「そんなこったろうと思ったぜ。それで次は何をすりゃいいんだよ」


「護衛を頼みます。護衛対象は宝石商のアルダス・マコーリーから買った物です」


「そりゃわかったが何で俺達が護衛につくんだ?お前が依頼をしてくる宝石商なら私設の護衛隊位いるだろ?」


「国でマコーリーから精霊石を買ったのですが、宿っている精霊が国の兵隊やマコーリーの私設兵を嫌がりましてね。その点、ガーグなら大丈夫ですし」


「ちっ、わかったよ。でどこからどこまで運べばいいんだよ。何が護衛だよ、護衛兼運搬じゃねーか」


「リーゾンからロディーヌの大聖堂まで頼む」 

「ガー君、精霊石なら私も付いていってあげよーか?ガー君がどうしてもって言うんなら付いて行ってあげてもいいよ」


「あぁセシリー頼む。戦闘になればお前に精霊石を任せるからな」



side ロッキ


「精霊ですか。お前の顔見知りの精霊ですか?」


「いえ、あの程度の下位精霊に知り合いはいませぬ」


「でしょうね。その精霊に言っておきなさい、功才君に力を貸しちゃいけませんよと」


「わかりました。もし精霊が功才殿に危害を加えようとしたら如何いたします」


「私の弟子に手をだす愚かな精霊ですよ?石ごと粉々にしてやりなさい」うん、これでオッケーです。

功才君が精霊魔術なんて覚えちゃったら、私がつまんないですもん。

まして功才君が精霊に攻撃されたら即お陀仏ですからね。

実は最初セシリーさんは、全然違うキャラでした。

ガーグ様な感じの一途キャラでしたけどメリーとかぶる気がして変更をしました。

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