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ザコフォーエバー

ザコのしめになります

Side 功才


 我ながら不思議な人生を歩んだと思う。

 16歳でオーディヌスに喚ばれて気が付けば80歳。

 今ではエルフィンで伯爵をしている。 

 正直断りたかったんだがレクレール戦争の功績と師匠が創地神だった事もあり半ば強引に任命された。

 そして結婚式はリアル神前式、ロキ神様の前で浮気をしない、ロキ神を崇める、長男の名前は師匠がつける等を誓わされたんだよな。

 ちなみに子供が7人と孫が20人。

 長男の功緒がエルフの嫁さんを貰えたのは良かった。

 これでザイツ伯爵家にはエルフの血が入った事になる。

 まあ、顔が俺とそっくりな功緒が嫁を貰えたのが一番嬉しかったんだけど。

 功緒以外の俺の子供は全員女で孫も男は1人だけ。


 孫の名前は財津功善、何と言うか俺の遺伝子が頑張りすぎて見た目はエルフ分がゼロ。

 その代わり魔力、学力、武術は抜きん出ている。

 爺の欲目じゃなく期待度はエルフィンでもトップクラスだと思う。

 ただ、周りが美男美女だけのエルフに囲まれているブサメン功善は自分に自信を持てないらしい。

 可愛い子には旅をさせろって言葉がある。


「メリー、功善をルーンランド魔術学校に入れようと思うんだけどもどう思う」


 ちなみにメリー制定ルールで二人っきりの時はお互いの事を名前で呼ぶ事になっている。


「良いと思いますよ、あの子ならどこに行っても頑張ると思いますし。ただ、ローゼを納得させるのが難しいかもしれませんよ」

 ローゼは功善付きの持女なんだけども関係は姉弟に近い。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


 功善が旅立って数ヵ月したある日。

 俺は意識を失った。

どうも長くはないらしい。

 それから数ヵ月後、俺は永久の眠りについた筈なんだけども。

 メリーやみんなに見送られて目を閉じたつもりなんだけども。

 気が付くと見覚えがあるレンガ造りの部屋にいた。

 正直、嫌な予感しかしない。


「これはこれは功才君、お久しぶりです。元気にしてました?」 

 死んだ俺に元気か聞いてきたのはロッキ師匠ことロキ神様。

 やっぱりここは魔導士の塔だった。


「師匠、俺は死んだ筈じゃないんすか?」


「死にましたよ。ところで功才君転生って知ってます?実は私が管理してる他の世界でも困った事がありましてね。きちんと特典をつけるから行ってもらえますか?違う異世界に」


「ちなみに特典はなんすか?」


「見た目も知識も魔術もそのままで転生できますよ。それじゃ転生スタート」


「それじゃまたザコじゃないっすか?」

ザコは永遠にザコなのかも知れない。


ザコ孫はもう一作品終えたら書くかも知れません

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