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ザコ≧勇者 ルーンランド集結

side 功才


 デュクセン騎士団の行進で大地が揺れ、鎧が擦れる音と馬の嘶き(いななき)がルーンランドの空に木霊した。

ついでにがティマー共和国の牛人騎士が乗ってきたジャアントシープの低音ボイスも響く。

ルーンランドには同盟国の騎士や兵士が続々と集合していた。


(みんな顔が怖えー!!勇牙の集会がお遊戯会に見えちまう)

当たり前と言えば当たり前だが、皆様殺気だっていてあまりお近づきになりたくない。


「ザイツ殿、お久しぶりです。無事に食糧を手に入れたそうですね」


「イントルさん…後ろにいらっしゃる方々は…」

イントルさんの後ろには、とんでもなく怖い顔をした人達が勢揃いしている。


「デュクセンの冒険者仲間です。もう少ししたらハンナがフランソワ乙女騎士団の方達と一緒に来ますよ。噂をすれば来た様ですよ」



「メリー、久しぶり。元気にしてた?」


そんなハンナさんの後ろには女子プロレスラーみたいなお嬢様方が勢揃い。


「元気だったよ。みなさんお久しぶりです」

メリーはハンナさん繋がりでフランソワ乙女騎士団と知り合いらしく、にこやかに挨拶をしている。


「プルングさんも元気そうで安心しましたわ」

メリーに金髪縦ロールな貴婦人が話し掛けた。


(あれが団長のフランソワさんか。さすがに騎士の娘だけあって品があるな)


「フランソワさんお久しぶりです。でも私はお嫁に行ってザイツになったんですよ」

メリーの言葉に乙女騎士団の人達が騒ぎだす。

誰がメリーの旦那?とか、恋愛に興味ないって言ってた癖にとかざわめく。


「くぉーら!!おんどれ達ルーンランドまで来て恥を晒してどないすんじゃ。いてまうど、コラッ!!」

フランソワの一喝で乙女騎士団が静まり返る、上品なだけじゃ団長は勤まらないか。

そんな中、メリーとハンナさんはマイペースにガールズトーク中。


「コウサ君、久しぶり。僕も協力するよ」


「トム君…だよね」

久しぶりに会ったトム君は体格も良くなり真っ黒に日焼けしていた、ついでにゴーレムもゴツくなっている。

そしてトム君の後ろには赤銅色に日焼けしたごっついおっさん達。


「そうだよ、ゴーズラーの鉱夫仲間も来てくれたんだ」

今のトム君と素手でケンカしたら確実に負けると思う。


「どうやら頭数は揃ったみてえだな。イントル、ザイツ良くやった」

ガーグさんの後ろにはエルフ魔術師隊が控えている。


「ガーグがエルフの王子様だと。嘘じゃねえんだ…いや、俺は騙されねえぞ」

「エルフがガーグに服している?夢じゃねえよな…脅してるのか?」

冒険者の人達はいまだにガーグさんがエルフの王子と信じてないらしい。


「ガーグ様は我らの大切な王子様です。呼び捨てにしないで下さい」

「私達はガーグ様の盾になる為に来たのです」

本気で反論するエルフを見て冒険者の人達は呆気にとられていた。

________________


 今回参加するのはルーンランド傭兵隊に魔術師連合。

デュクセンからは皇都騎士団。

ティマー共和国からは牛人騎士団に馬人騎士団。

ヘイムランドからはドワーフ戦士隊。

ワルキュリアから連合騎士団。

そしてエルフィンはエルフ魔術師隊、冒険者連合、ゴーズラー鉱山友の会。

そして何故か


「皆の者、どうかエルフィンに力を貸して欲しい」

シャルレーゼ様と近衛騎士団。


「ババア、留守番じゃなかったのかよ!!」


ガーグさんの言う通りシャルレーゼ様は留守番の筈。


「レクレールは儂の家族の敵じゃ、馬鹿孫だけに任せてはおけぬ。それにお前は前線に出るのじゃろ?後ろは任せておけ」

シャルレーゼ様がガーグさんの頭を優しく撫でる。


「婆ちゃん!!…国の為に戦えとか正義の為に戦えなんてくだらね事は言わねえ!!レクレールの馬鹿共が俺らの大事なモノを奪いにきやがる。恋人、家族、仕事、仲間、故郷、自分の大事なモノを守る為に戦え!!ルーンランドの大地をレクレールの血で赤く染めるぞ!!」

…威勢は凄いがエルフの王子様の宣誓じゃねえよな。

フランソワ乙女騎士団やゴーズラー鉱山友の会の人達固まってるし。







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