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ザコ≧勇者 準備と勇者の能力

三が日仕事でした

Side 功才


 メリーが物凄く良い笑顔でカートを押している。


「コウサ、マグカップとかはお揃いのにしよっか?見て見て!!このお皿、犬の顔になってる。かわいいー」

俺は新生活の準備の為にメリーとショッピング中…正確には俺はカートの運転と合いの手が主な役割。

オーディヌスの食器は木製が主で陶器とかは高い割にはデザインの種類が少ない。


「メリー、食器の他には何を買うの?」


俺はブサメンとは言え姉ちゃんや美才の買い物の荷物持ちをして来た実績があるから女性の買い物には慣れている。


「後はキッチングッズとお洋服。それにカラフルなハンガーも欲しいし、洗濯バサミとかもオーディヌスにないんだよねー」

しかし、今回は今までに経験した事がない長丁場となるかもしれない。


「メリー、ダッチオーブンを買いたいんだけど」

あれがあれば料理の幅が広がる。


「だーめ。ダッチオーブンならドワーフさんに作ってもらえるでしょ。ヤマダさんがミスリル警棒を買ってくれたけどお金には限りがあるんだからね」

山田さんの組織でも精霊からミスリルは手に入るらいしいけど、それはごく僅かとの事で、俺のミスリル警棒は結構な高値で買い取ってもらえた。


「これで新婚生活はバッチリだね!!オーディヌスに帰ったらガーグさんに手続きしてもらわなきゃ」

オーディヌスでの結婚可能年齢は14歳との事、所属する自治体に申請すれば良いらしい。

 大量の荷物にライトウェポンを掛けて歩いていると現実逃避したくなる物を見つけた。

スカイブルーの生地にオレンジ色の音符が印刷されたテントがあった、さらに北欧神話風十二支占い愛のホワイトマジシャンロッキって書かれた看板。

誰がなんと言おうと占い師は師匠だと思う。


「いらっしゃいませー!!今占いをしてくれた方にはロッキブライダルによる特別ウェンディングをプレゼントしています…おや、コウサ君とメリーさんじゃないですか?偶然ですね」


「師匠、何を占ってもらえるんですか?」

師匠に突っ込んだら負け、ここ何ヵ月かで身に染みて分かった事だ。


「そうですねー。今ならレクレール勇者パーティに授けられた特別能力を占えますよ。そして占ったカップルには創地神ロキに誓う神前結婚式をプレゼントしちゃいます」

まさにリアル神前結婚式。

ちなみに披露宴のオプションとして古代竜と上級精霊による歌と踊りの余興がついてくるらしい。


「特別能力ですか?もしかしてメリーのスレイプニルの駿足みたいな感じ何ですか?」


「勇者ヒイロは筋力強化、騎士エペイストは自己治癒能力、武道家ニアは寸の見切り、魔術師アミには魔術無効、神官ネメジスは精霊召還、アーチャーウッドはインビジブルだそうです」

…ゲームじゃないんだからさ。


「それは実戦で使った事あるんすかね?」


「最近授けられたみたいですからないと思いますよ」

よっし!!ここは…他の国に手柄を譲るとするか。


「それと師匠、披露宴の話なんですけど…出来るっすか?」

俺は虎の威を借る狐ならぬ神の威を借るザコになってやる。



しばらくザコとイコージを中心に進めます

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