表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
212/235

ザコ≧勇者 日本での修行?

Side 功才


 ズタボロ、なう。

山田さんに頼んだ仕込みは最低でも3日は掛かるらしい。

そうしたら鬼畜師匠が、こんな事を言ってしまった。

「山田君にお願いがあります。功才君が戦でも生き抜ける様に格闘技を教えて上げてください」

山田さんは強い、笑えないぐらいに強い。

山田さん伝説その1

1年の時に3年生に呼ばれて5人がかりでフクロされたが、逆に全員をのした。

山田さん伝説その2

現役のレスラーとタイマンをして勝った。

山田さん伝説その3

ナイフを持った相手に軽く圧勝した。

ちなみに2、3は俺も間近で見ている。

そして答えを聞いて納得、山田さんのいる組織では軍隊格闘技を教えに本職の軍人や元軍人の方が来るそうだ。

さらに優しいお師匠様は俺の魔術を封じ込めてくれたらしい。

殴れば交わされて関節を極められる。

蹴れば足を捕まれて転ばされてグラウンドミッション。

防御を固めても早くて重い蹴りが飛んできたし、指をとられて指関節を極めて折られた。

距離をとろうしたら回り込まれて絞め技でおとされる。

終いには耳を鷲掴みにされ膝蹴りで鼻を折られた。

しかも、どれも痛さを堪能させられてから回復。


「ザコ、強くなったな。前ならビビって体を縮こまらせていたのに今は反撃を狙ってるだろ?」

ズタボロな俺に対して山田さんは余裕の笑み。


「師匠がいなきゃ俺は集中治療室行きですよ…師匠がいなきゃこんな酷い目にも合わないんですけど」

改めて実感、俺はまだまだ弱い。


「ザコ、神様に対してなんて口をきくんだ!!罰として仕込みが終わるまでみっちりしごいてやる!!」

実感、宗教関係者の前で神仏を蔑ろにした発言は危険。

ちなみにメリーは別室で今回の仕込みに必要な知識を覚えてもらっている。



Side 財津英才


 今日、農水省の天久断利(あまくだんり)

からお呼びが掛かった。

将来的は政界進出を考えてる私にとって高級官僚の天久とのパイプは有難い。


「ルビーですか?」


「ああ、君の家に立派なルビーがあると聞いてね…出来れば譲って欲しいんだが」

何でも天久が可愛がっている娘天久理香(あまくりか)にねだられたとの事。

確かに他の家に比べれば宝石はあるが


「どこでその話を聞かれたんですか?」


「娘がパーティーで自慢されたらしいんだよ。そしてそのルビーより立派な物が君の所にあると聞いたらしいんだ」

大方、家族の誰かが雑誌で着けていたのを見たんだろう。


(金を積めば手に入るな)


Side 功才


 山田さんから仕込みに関する資料を見せてもらった。

…天久断利・天下りに天久理香・甘栗かってなんつー名前だよ。

しかも、あっさりと食い付いてくれて日本が心配になってしまう。

今回の仕込みは種を明かせば簡単。

山田さんの組織の人が天久理香が出るパーティーで偽物のルビーを披露。

サクラがそれを大袈裟に囃し立てる。

この甘栗は甘やかされて育ったらしく虚栄心がやたらと強いらしい。

甘栗が悔しがってる所に別の人に

¨これは内緒ですが財津英才の家にはもっと立派なルビーがあるそうですよ¨とそそのかしてもらった。

そして俺とメリーはこれから姉ちゃんと美才と事務所で合流、そこから親父とご対面となる。

…不思議なもんであれだけ怖かった親父に俺は脅えていない。

あれだけ振り向いて欲しかった母さんにも関心が薄くなっている。

俺は異世界で大切な人や大切な仲間を得た。


(親父、クズって呼んだ馬鹿息子があんたを利用しに行くからな…そして親父を乗り越えてやる!!)


活動報告に協力して下さい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ