表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
208/235

ザコ≧勇者 日本に戻る前から波乱の予感

今回の話はイコージと山田さんと微妙にリンクしています

Side 功才


 俺が今回用意したのはペンダント。

作ってくれたのはエルフの細工師さん、金や銀が惜し気もなく使われ細工も細かい。

何よりも目をひくのはペンダントに着いている血の様に真っ赤なルビー。


「コウサ、それが例のペンダント?綺麗だね…だけど、着けるのはやっぱり抵抗があるな」

メリーが抵抗を感じるには、ちゃんとした理由がある。


「誰もこれがアーマードボアから取れたなんて思わないだろ?」

アーマードボアは姉ちゃんと美才がオーディヌスに来た時に俺が倒した猪の魔物

だ。


「前にガイストルビーの指輪を自慢してた子爵の娘がいたんだよね…」

このルビーはガイストルビーと言う魔石でかなりの高値がつくらしい。


データボール参照 ガイストルビー

 ガイストルビーはアーマードボアから取れる魔石なんですよ。

ただし、どのアーマードボアにでもある訳じゃありません、強い精霊がいてルビー鉱脈がある山に住んでるアーマードボアからしか取れないんですよ。

アーマードボアは地中の虫や芋を食べる時に土ごと食べます、当然その中には砂みたいな大きさのルビーもあります。

アーマードボアは土は排泄出来るんですけどルビーは排泄出来ないんですよ。

残ったルビーはアーマードボアの尿管に溜まり少しずつ大きくなっていきます。

早い話がガイストルビーはアーマードボアの尿管結石なんですね…功才君、臭くなかったですか?


…ガイストルビーは、正に血の色をしたルビーなんだよな。

ちなみにガイストルビーを持っているアーマードボアは痛みのあまり凶暴化するそうだ…だから俺が倒したアーマードボアもきれまくってたんだろう。


「さてと、後は山田さんに連絡をしなきゃな」

山田さんは俺の高校の先輩、バイト先も一緒で物凄く世話になった人だ。

山田さんはケンカが馬鹿みたいに強いし妙に顔が広い。

そして今の俺が日本で頼れる数少ない人。


「コウサ、ヤマダさんに何をお願いするの?」


「転移先を確保してもらうんだよ。いきなり人が現れたんじゃパニックになるだろ?」

前は姉ちゃんと美才がトークショーをしてるってだけで知らない公園に飛ばされたんだよな。


「山田さん、お久し振りです。ザコっすけどお願いがあるんすよ。何日かしたら東京に戻るんで転移先を確保して欲しいんすよ」


「転移先の確保?ザコ、異世界なんて簡単に渡れないだろ?」

異世界なんて存在も信じてもらうのに苦労したのなに、師匠が北欧神話に出てくる神様だなんて言えやしない。


「その辺はうちの師匠がなんとかしてくれるんで大丈夫っす」


「お前の師匠って、黒い竜の鱗をくれたって人か?」

正確には人じゃないんだよね。

山田さんは転移先を確保してくれるって約束してくれた。

そういや、山田さんにあれが竜の鱗だって言ってない気がするんだけど。



Side 山田


 ザコから異世界に行ってるって話を聞いた時には正直半信半疑だった。

けれど、ザコは確かに不思議な力を使ったし、俺の見てる目の前で忽然と姿を消した。

そして何よりもザコが連絡用にと渡してきたのは竜の鱗らしい。

竜の様に神に近い存在は退魔士をしている俺でも見た事も聞いた事もない。

しかもこの竜はかなりの強さをもった存在だとの事。

これは俺が使い魔の契約をさせてもらっている精霊に確認したから間違いない。


Side 功才


 師匠に転移をお願いしたら、山田さんに挨拶をしたいから一緒に行くと言い出した。

そして転移した先にはひきつった顔をした山田さんがいた。







ガイストルビーはイコージで先に出したネタです。

山田さんは読んでる人が少ないので補足します

山田さんは退魔士で、能力者互助会って組織に属しています、ちなみにこの時の使い魔はサンダーバードのサエッタで、残念フェアリーのプリムじゃありません。

良かったらザコ四部作を読んでください。

今考えてる幕間の反響では五部作になる可能性も

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ