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ザコ達と試練 ガゼル・サーターンの最後はやっぱり

新連載を始めました

坂本虎馬の話で

異世界トラマの巻です

良かったら読んで下さい

side 功才


女の子が襲われると思った瞬間、一陣の光もとい一陣の風が動いた。


「魔族様だって偉そうにほざいた癖にガキを狙うとは、随分とみみっちい魔族様だな」

エルフの女の子を守り抱えているガーグさんの右手にはエルフィン王の証である紋章が光り輝いている。


「なぜ寿命が短く守護を得ていない猿人に私のドレインが効かないのだ?」


「魔族さんよ、残念だったな。見えねえかも知れねえが俺はエルフなんだよ」

思いっ切りガゼルを睨みつけるガーグさん。

しかし次の瞬間、

「この馬鹿ハゲッ!!ドレインをまともに浴びてさらに老けたらどうすんのよ?」

セシリーさんの攻撃がガーグさんの禿頭にクリティカルヒットした。


「あのな、エルフの寿命があればドレインなんざ無意味だろうが」


「うるさい!!たたでさえガー君は髪の毛と一緒でエルフの血が薄いって言うのに!!王子の自覚はないの」

涙混じりでガーグさんに詰め寄るセシリーさん。


「神官長、何を言っている。そいつがエルフの王子だと?」


「俺の名前はガーグ・エルフィンローズ、エルフの国エルフィンの王子だっ!!」

エルフの女の子を命懸けで守ったから試練に合格したのか、それともエルフィンの紋章の力がガーグさんとセシリーさんの記憶を戻したのかは分からない。


「エルフィン?そんなエルフの国は存在しない!!ましてやお前がエルフな訳がなかろう」

金髪エルフが全否定してくる。

見た目だけで言えば、その通りなんだけどさ。


「黙りやがれ!!目の前のガキ1人も救えねえ奴が部族の代表面すんじゃねえ。イントル、ハンネスの嬢ちゃんと前衛を組め。ザイツ、あの魔族をぶっ殺す方法を考えろ、プルングの嬢ちゃんはザイツの近くで弓で牽制してくれ。セシリーは俺の側にいて怪我をした奴にヒールを掛けろっ」

久しぶりにガーグさんの威勢の良い指示がとぶ。

でもガゼルの攻撃をまともに喰らったら全員一発でお陀仏になると思う。

それなら速攻で攻撃を叩き込むのが一番、確かガゼルは聖水をがぶ飲みしてるから内蔵にダメージを受けてる筈。


(メリー、俺がマジックキャンセルでシールドボールを消したら、これを…をして)

以心伝心でメリーに頼んでおく。


(うん、やってみるね)


「よしっ、これで細工は隆々」


「「「後は仕上げをご覧じろ」」」

ガーグ冒険者隊の声が異世界に響き渡った。


まずはメリーに聖水入りのシールドボールを手渡す。


そして

「マジックキャンセル!!メリー、お願い」

ガゼルのシールドボールを消す。

「任せて!!」

聖水入りシールドボールを持ったメリーがスレイプニルの瞬足を発動させてガゼルに近づいていく。


「この辺かな?それっ!!」

そしてガゼルの少し手前で直角にターン。

その時にメリーはシールドボールを手放している。

師匠は言っていた、スレイプニルの瞬足のスピードはメリーには影響がないけど、一緒に行ったモノには影響するって。

つまりシールドボールには慣性の法則が働く事になる、とんでもないスピードで飛んで来たシールドボールはガゼルの腹にめり込んだ。


「ハンナさん、フェンリルの爪でシールドボールを叩いて。それに合わせてイントルさんはラグナロクの灯し火をお願いします」


「自分に任せろ!!」

フェンリルの爪は生物に効かないらしい、それでも間に物を挟んだら有効になる筈。

しかも今のシールドボールはかなりの硬さを誇る、フェンリルの爪では砕けないぐらいに硬い筈。

つまりフェンリルの爪の威力はシールドボールを通してガゼルに伝わる。

さらに

「マジックキャンセル!!イントルお願いします」

俺はガゼルの腹にめり込んでいるシールドボールをマジックキャンセルで消す。


今までのダメージと聖水でガゼルの腹に大きな傷が出来た。

そこに支えし者の効果でイントルさんのコンビネーション技が極まる。

そう、全てを焼き尽くすラグナロクの火を宿した一撃が。

聖水でダメージを受けた内蔵にラグナロクの灯し火を喰らったら、いくら魔族と言えど平気な訳がない。


「許さぬ、許さぬぞ!!お前等を道連れにしてやる」


「ごちゃごちゃうるせえんだよ!!とっととくたばりやがれ!!」

ガーグさんのミスリルナタがガゼルの腹を真一文字に切り裂いた。

そりゃそうだ、内蔵が硬い生物なんて存在しないんだから。


「かくなる上はこの里、いやこの世界を私の魔力を暴発させて滅ぼしてくれる!!」

この世界を作ったのは師匠、そしてガーグさん達は試練に合格している。

つまり、あの人がそろそろ来る訳だ。


「あのね、世界を作るのって凄い大変なんですよ。しかもこの程度の魔力で私を倒せる筈ないでしょ」

ガゼルに話し掛けているのは規格外の存在ロッキ師匠。


「口惜しい、ロキが目の前にいると言うのに私の命の灯し火は消えかかっている。しかし、ロキよ。喜ぶのはまだ早い。やがて第2、第3の魔族がお前を倒しに向かうであろう」

消えかかった灯し火の割に饒舌なガゼル。


「傷が治れば私を倒せると?」

素晴らしい笑顔浮かべるお師匠様。

ガゼルの傷をあっさり直した師匠は、俺達の命懸けの戦いを嘲笑うかの様にガゼルを圧倒しまくる。


「功才君、確か最後はミサイルにくくりつければ良いんですよ?」

危険なのでノーコメントにしておこう。




隕石のネタが分からない人は作者か大人の人にセガタの三四郎さんは最後どうなったか聞いてみましょう。

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