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ザコ達と試練 厳しい答えと厳しい試練

side 功才


学校案内に勇牙と隼人も合流、つまり美少女3人にイケメン2人にブサメン1人、非常に居心地が悪い。


「功才とプルングさんは部活はどうするの?」


「私は演劇部に興味があるんです」

流石は演劇少女のメリー、つうか俺の所為で夢を諦めたんだよな。


「俺はバイトをするよ。前にバイトしていたコンビニにお願いしてみるつもりだ」

山田さんには顔を見せておきたいし。


「主夫の他にバイトね。功才って、豪邸に住んでるわりに苦学生だよな」

勇牙、正確には豪邸に住まわせてもらってるんだけどね。


「俺の1ヶ月のバイト代んて美才の1時間のギャラより少ないんだぜ。それなのに美才の奴は給料日にたかってくるし」


「相変わらず功才さんは美才ちゃんが可愛いくて仕方ないんですね。功才さんに彼女が出来たら美才ちゃん泣いちゃうんじゃないですか?」

小百合、惜しい。

正解はむくれたんだよ。


「功才に彼女?無理だって。こいつ恋愛もヘタレなんだぜ」


「確かに功才は女性を必要以上に警戒しますから無理ですね」

その原因はお前ら2人のファンなんだけどね。


「無理ってなんだよ。奇跡に期待してみろよ」

…同じ奇跡は2度おきないだろうけど


「プルングさんは功才みたいな男の子はどう?」

…結、それ聞いちゃうの?


「私、恋愛に興味ないですからごめんなさい」

だよね、そうなるよね。

泣きそうになるのをごまかして笑顔を作る。


「何もしてないのに振られたみたいになったじゃないかよ…あー、プルングさん気にしてないでいいっすよ。振られるのに慣れてるっすから」

でも彼女に振られるのは初めてでズドンと落ち込んでしまう。


「功才は告る前から振られるしな」


「功才もいけないんですよ。もう少し積極的にならないと」

メリーを気遣ってか勇牙と隼人が俺をいじってくる。


「こ、功才にも、そのうち彼女が出来るよ。きっと…多分」


「そうですよ、功才さんは優しいですし…」

幼馴染みの微妙なフォローがきつかったりする。


「はいはい無理矢理なフォローありがとな。…前ならトンマに愚痴れたのにそれも無理だしな」

あいつの幸せを邪魔したくないし。


「そういや虎馬の奴、さっき1人で体育館裏に行ってたぞ」

可愛い彼女が出来たブサメンが1人で体育館裏か…。

体育館はさっき案内してもらったから分かる。


「悪い、場合によっちゃ午後1の授業はサボる!!」

自分が振られたからってダチのピンチを無視出来るかっての。


体育館裏に着くと虎馬は5人に囲まれてボコボコにされていた。


「お前みたいなブサイクにルーチェはもったいないんだよ」

「反撃してもいいんだぜ?そのかわりルーチェを可愛がってやるからな」

「お前がルーチェを振れば問題がないんだよ」

こいつ等は確か勇牙の腰巾着、前は怖くてしかたなかった奴らだけど…。

こいつ等は働かなくても3食えるし、寝る所にも困っていないし、もちろん命の危険なんて感じた事はないだろう。


「誰のダチにふざけた真似してんだ?あまり世間様に甘えてると痛いだけじゃ済まなくなるぜ」


手にグラビティウェポンを掛けてぶん殴る。

相手の動きは鍛錬のイントルさんやジャイアントシープに比べたらとろ過ぎるし、蹴りもガーグさんの鍛錬に比べたら痒いぐらいだ。


下手すりゃ停学をくらってメリーとの仲が絶望的になるかもしれない。


「大人数で囲んで脅しだ?ふざけんなよっ!!こらっ」

だからってダチの幸せを壊す奴は許せない。


side 結


功才の後を追っていった先でみたのは


(功才が5人と喧嘩してる?…嘘!!功才の方が強い?)

功才は相手の攻撃をなんなく交わしてるし、相手を一撃で倒していた。

何よりも驚いたのは功才の迫力。


「あいつ本当に功才なのかよ?今のは俺でもビビるぜ」


「それより早く功才を止めないと!!転校してすぐに退学なんて笑えませんよ」


5人は勇牙の知り合いらしく、勇牙を見つけると泣きついてきた。


「勇牙、そいつ等をよこせ。ブサメンに彼女が出来たから暴力で奪うだ?しかもご丁寧に脅しまでいれやがって」

功才が怖い、私は初めてそう感じた。


「功才、こいつ等には俺が言い聞かせるから。これ以上やったら停学で済まねえぞ」


「るっせっよ。トンマはやっと手に入れた大事な人を奪われる所だったんだぞ。そいつ等の甘えた欲望でよ」

勇牙が功才の迫力に怯えている、勇牙だけじゃない隼人も小百合も私も功才に怯えている。

そんな時、動けてたのは1人だけだった。


「ザイツ君、もう止めよう。私これ以上ザイツ君が怒っている所は見たくないよ」

プルングさんだけが功才に怯えないで近づいていった。


side メリー


 胸が痛い。

ザイツ君に恋愛が興味がないって言った時も、ザイツ君が怒った姿を見た時も胸が痛くて悲しくなる。

何よりも泣きそうなザイツ君の顔が私の胸を締め付ける。



side ガーグ


 やっと着いた。

この洞窟の奥にエルフの秘宝、過去戻りの杖があるらしい。

そいつがあれば爺さん、婆さん、親父、お袋を助ける事が出来る。

場合によっては杖を守ってるエルフを倒せないと駄目かもしれねえが。



side ロッキ


これは試練。

だから功才君以外は記憶をいじらせてもらいました。


プルングさんは功才君と絆も結び直す試練。

エルフの王子様は家族を救えなかった過去を乗り越える試練。

エルフの侍女は王子を守れなかった過去を乗り越える試練。

トロルさんには人になりたいと言う思いを断ち切る試練。

赤髪の少女には騎士になりたいと言う思いを断ち切る試練。

それが出来なきゃ神の加護は手に入りませんよ。



メリーの記憶が戻るか引っ張るか悩み中だったりします

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