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ザコ達と試練 試練の感想はマジかよ

side 功才


エルフィンに戻り数日がたったある日の事、俺達はガーグさんの執務室で話をしていた。


「それではこれから試練を始めます」

約束も前振りもなく現れた師匠がそう宣言する。


「あの師匠、脈絡が無さ過ぎるんですけど。試練って前に言ってたやつですか?」


「功才君、他に何があるんです?大丈夫ですよ、時空列とかはきちんと戻しておきますから。それでは第4989回素敵な神様ロキさんプレゼンツ"結果によってはちょっと洒落にならない"試練の開催ですっ!!」

(四苦八苦で洒落にならないってどんな試練なんだよ?)


次の瞬間、光に包まれた俺は意識を失ってしまう。



―――――――――


 光が収まったと思うと、そこは真っ暗な部屋だった。


「師匠は相変わらずマイペースだよな。ってメリー?イントルさん?ガーグさん?…ここ俺の部屋じゃねか」

しかも部屋にいるのは俺1人だけ。


(まさかの夢落ち?今までのは全部夢だって言うのかよ?でも体はごついままだし)


「功才君、私が夢落ちなんてつまらない流れを許す訳ないじゃないですか」

俺のベッドに腰を掛けていた師匠がニヤリと笑う。


「師匠…ですよねー。それで俺は何をすれば良いんですか?」


「試練内容は後ほど。ちなみに今の君は美星学園の2年生、今日海外留学から帰って来た事になっています」


師匠の話によると、この世界では俺の事がバレそうになったので親父により海外留学させられていたらしい。


「メリーや他の人はどうなってるんです?無事なんですか?」


「無事に試練を終えたら会えますよ、無事にね。あっ、それと朝夕のロキ神へのお祈りを忘れないで下さいね。それでは次に会うのは私の気が向いた時です」

そう言って消える師匠。


(つうか、俺って師匠と契約したのに試練を受けなきゃいけないのかよ、分からない状態で考えても無駄だよな…寝よっ)


――――――――――


昨日帰って来たのに俺はマイスペースの台所に立っていた。


「お兄ちゃんの玉子焼きっ、玉子焼きっー」ちなみに今は美才のリクエストで玉子焼きを作成中。


「ったく、帰って来た次の日から玉子焼きを作らせるか?」


「だってー、1年間もお兄ちゃんの玉子焼きを我慢してたんだよー。今日はプレーンで明日はコーン入り、明後日は枝豆入りにしてねっ。そういえばお兄ちゃん今日から美星に通うんでしょ?またあいつ等と遊ぶの?」

美星に通っている知り合いはトンマかハイスペックな幼馴染み達。


「あいつ等は忙しいからな。とりあえず初日だからトンマが迎えに来てくれるよ」


――――――――――


 「ザコ久しぶり!!…なんかゴツくなってないか?」


「ああ、向こうで運動してたからな。トンマも変わりないか?」前はトンマとよくつるんでいたんだよな。


「それがあるって言えばあるし、そのなんつーか」

何故かモジモシしだすトンマ。


「トンマ、かなりキモいぞ。警察に電話していいか?」


「警察?病院飛ばして警察?そこまで言うか?」


「せーんぱーい、オーッス。やっぱり俺は朝一で先輩と会わなきゃ元気がでないやっ」

俺は幻を見てるんだろうか?

金髪ショート青い目の美少女がトンマに抱きついてきた。


「おはようルーチェ、紹介するよ。ダチの財津功才だ」

うん、あのモテない同盟のトンマが動揺していない所を見るとかなりの仲なんだろう。


「財津功才っす。トンマのフレンドっすよ」

微妙に国際派をアピール。


「ザコ、ルーチェは日本語を話せるしロシア人だから英語は意味ないぞ…しかも英語がフレンドのみって」


「財津先輩ですか。虎馬先輩の恋人のルーチェ・ピェールブヴィです、よろしくお願いしますっ」

元気に挨拶をしてくれるルーチェさん…魔力を感じるのは気のせいだろうか。


「よろしくっす。ちなみにロシア語でコイビトは魔法とか幻って意味だったりします?」

体から魔力を出して反応をみる、もしトンマにチャームを掛けてからかってるんなら許さない。


「ザコ、幻ってなんだよ、幻って」

「あー夢の方が良かったか?でマジで彼女なのか?」


「はいっ!俺は虎馬先輩と付き合ってます。魔術なんかじゃありませんよ」

もしかして師匠が前に言ってたトンマの運命はルーチェさん絡みなのかもしれない。


「それじゃ俺は馬に蹴られる前に退散するよ。トンマ、家に水族館のチケットあるからお祝いにやるよ」

メリーがいれば平気なんだけど、デレデレな2人と登校するのは辛い。


――――――――――


 「今日からこのクラスで勉強する財津功才君だ、みんなよろしく頼む」

先生に紹介されたのは良いがよりによって


「功才、いつ帰って来たんですか?」

隼人が驚いていた。

「こらっ功才、帰って来たんならメールよこせっ」勇牙がつっこんできた。

「2人ともはしゃいじゃて。功才、後から学校を案内したげるね」

結が笑っていた。

「結さんも嬉しそうじゃないですか。功才さんまたお願いします」

小百合が微笑みかけてきた。


幼馴染み4人と同じクラス?

案の定、取り巻き連中が睨みつけてきた。

そんな中、教室の扉がノックされる。


「みんな今日はもう1人転校生がいる。遅れてホームルームに間に合わないかと思ったんだが、間に合ったみたいだ」


扉が開いて教室がざわめく。

(マジかよ…)


「メリー・プルングです、よろしくお願いします」見た目も声もメリー、だけど俺には無反応。


そして納得いかないまま休み時間となりメリーの周りには人だかりが出来ている。


「功才、同じ転校生なのにえらい違いだな」

勇牙がニヤニヤしながら話し掛けてきた。


「そりゃそうだろ、中学までこの辺に住んでたブサメンと外国から来た美少女が一緒な訳ない」


「ブサメンって、功才自分の事でしょ?」


「結、俺ん家にはでかい鏡があるんだぞ。いやでも分かる…って悪いメールだ」


……マジかよ


功才君への試練

今のメリーさんは功才君の事を覚えていません。

でも功才君との絆が深くなれば思い出しますよ。

功才君への試練はもう一度メリーさんと恋人になる事ですっ

ハートフルな神様ロキより


ちなみにメリーさんへの試練は功才君を思い出す事ですよ。

メリーさんには試練の自覚がないから功才君次第ですね


メリーの周り出来ている人だかりの中には隼人の姿もある。

…マジかよ

ちなみに虎馬とルーチェさんも話にする予定です

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